ToKoSie ー トコシエ

アートとしてラグを楽しむラグは敷くだけじゃなく、
壁や天井に貼ってみよう

天才ヴァージルがアートなアイディアを提案

ラグは床に敷いて使うもの。そんなラグの使い方の固定観念をあっさりと変えてしまうインスタレーションを行ったのが、ヴァージル・アブローだ。ラグに強いメッセージとアート性を加えたヴァージルらしいクリエイティブ。アート作品のようにラグを壁に貼って楽しむのもアリ。天井にラグを貼って床に鏡を貼れば、床の鏡はラグの上を歩く気分になる。
そんなヴァージルのラグのアイディアを拝借して、もっと自由にラグを使いたくなる。

ナイキとのコラボレーションや、ルイ・ヴィトンのメンズ部門のクリエイティブディレクターに就任するなど、ストリートとハイブランドの融合という今最も熱い分野の第一線を走るヴァージル・アブローのことは、少なくともファッション界では知らない人がいない時代の寵児になっているヴァージル。だが、イリノイ工科大学の建築学科出身で、建築に造詣が深いことはそれほど知られていないかもしれない。

美術館の立入禁止のロープが貼られている中に収められた作品のように飾られたラグには、“KEEP OFF”……立入禁止の文字。
美術館の立入禁止のロープが貼られている中に収められた作品のように飾られたラグには、“KEEP OFF”……立入禁止の文字。
普遍的なカーペットの柄に、白抜きで“KEEP OFF”の文字。クール!
普遍的なカーペットの柄に、白抜きで“KEEP OFF”の文字。クール!
赤いラグに、青(BLUE)の文字。『STILL LOADING』の展示では、さらに鏡に写して鏡文字にしていた。
赤いラグに、青(BLUE)の文字。『STILL LOADING』の展示では、さらに鏡に写して鏡文字にしていた。
“BLUE”のラグを天井に貼り、床の鏡に写して見せるインスタレーション。ラグがアートになっている。
“BLUE”のラグを天井に貼り、床の鏡に写して見せるインスタレーション。ラグがアートになっている。
アメリカの典型的な山岳地帯の写真がローディング中のラグ。手の中のスマホでも仕事中のPCでも、現代はいつでもどこでも”STILL LOADING”している生活を表現したデジタルなアート。
アメリカの典型的な山岳地帯の写真がローディング中のラグ。手の中のスマホでも仕事中のPCでも、現代はいつでもどこでも”STILL LOADING”している生活を表現したデジタルなアート。
黒地のラグ+白の文字=“GREY”のラグ。
黒地のラグ+白の文字=“GREY”のラグ。
“GREY”の文字を浮き上がらせるように、職人が丁寧に文字の周囲をカットしている。
“GREY”の文字を浮き上がらせるように、職人が丁寧に文字の周囲をカットしている。

ヴァージルの家具コレクションがローンチ

今回のラグのアートインスタレーションは、ヴァージルがイケアとのコラボレーションをスタートさせる2019年の新コレクションの展開に向けたプレローンチイベント『STILL LOADING』で行われた。新コレクション『MARKERAD(マルケラッド)』(2019年11月発売予定)に先がけ、“KEEP OFF“ “STILLLOADING“ “BLUE“ “GREY“の4種類のラグが限定先行発売された。
 

「ヴァージルとのコラボレーションはたくさんの方々の関心や好奇心を掻き立て、いつ販売されるのかという問い合わせが絶えませんでした。そこで私達は少し予定を早め、ラグを先行販売することにしました」と、イケアのクリエイティブディレクター、ヘンリック・モス氏は語る。

「ファッションの世界ではたくさんのプレイヤーがいますが、家具のプレイヤーになるのは大きな会社だけ。今回イケアと一緒に家具でアート的な表現ができたことを嬉しく思います」とヴァージル氏。

新コレクション『MARKERAD(マルケラッド)』(2019年11月発売予定)にもラグがある。濡れてはいないが、“WET GRASS”。
新コレクション『MARKERAD(マルケラッド)』(2019年11月発売予定)にもラグがある。濡れてはいないが、“WET GRASS”。
イケア×ヴァージル・アブローのコラボレーションの発表イベントが東京の寺田倉庫で行われた。
イケア×ヴァージル・アブローのコラボレーションの発表イベントが東京の寺田倉庫で行われた。
今回のヴァージルとの開発秘話を語るイケアのクリエイティブディレクター、ヘンリック・モス氏。
今回のヴァージルとの開発秘話を語るイケアのクリエイティブディレクター、ヘンリック・モス氏。
ヴァージル本人もイベントに出席。Q&Aでは、ハーバード大学やコロンビア大学で講義も行っているほどのクレバーな一面を披露。
ヴァージル本人もイベントに出席。Q&Aでは、ハーバード大学やコロンビア大学で講義も行っているほどのクレバーな一面を披露。

日本の家のサイズにも最適

イケア×ヴァージル・アブローの新コレクション、『MARKERAD』は、初めて一人暮らしをはじめる若者向けというコンセプト。
 

「僕は初めて買ったCDのことを今でも覚えています。いつも17歳のときの自分に話しかけるように物づくりをしています。家に遊びに来た友達と、『MARKERAD』の家具を通してコミュニケーションが広がることを期待しています」とヴァージル氏。「ひとり暮らしを始める若者向けの家具は、日本の住宅サイズにもピッタリな家具になるでしょう。それもとてもうれしく思います」

「『MARKERAD』は、スウェーデン語で“マークされた”という意味になります。感情に語りかけるものをお見せしたいと思っています」とモス氏。

『MARKERAD』がローンチされれば、家具カルチャーの大きなベンチマークとなるに違いない。ヴァージルのアイディアをどんどん吸収していきたい。

「自分のアイデンティティを開示するために、好きなものを飾りたいと考えるのが若者なんだ」とヴァージルはこの棚を作った意図を説明した。
「自分のアイデンティティを開示するために、好きなものを飾りたいと考えるのが若者なんだ」とヴァージルはこの棚を作った意図を説明した。
おなじみのブルーのイケアバッグが、ウォッシャブルペーパー素材になって登場。
おなじみのブルーのイケアバッグが、ウォッシャブルペーパー素材になって登場。
3枚の鏡で構成されている。「3つの違った自分が見えるミラーだ。ただの鏡ではなく、アートピースとなるものを作りたかった」とヴァージル氏。
3枚の鏡で構成されている。「3つの違った自分が見えるミラーだ。ただの鏡ではなく、アートピースとなるものを作りたかった」とヴァージル氏。
初めての一人暮らしを想定した『MARKERAD』コレクションには、寝具のラインナップも。
初めての一人暮らしを想定した『MARKERAD』コレクションには、寝具のラインナップも。