テクタのカンチレバー バウハウスの名作カンチレバーチェア

テクタのカンチレバーバウハウスの名作
カンチレバーチェア

バウハウスのデザイン思想を伝承するドイツTECTA(テクタ)社のカンチレバーチェアを特集。ミース・ファン・デル・ローエによる世界で最も美しいカンチレバーチェア、バウハウス出身のマルセル・ブロイヤーがデザインしたチェアなど1920年代の名作や、伝統を守りながらもバウハウスの発展を目指しているテクタ社によるミニマルなデザインに注目。その独特な構造は、見た目の美しさだけでなく、弾むような快適な座り心地も兼ね備える。

《B42 CHIAR・D42 CHIAR》

左からB42 W490 D740 H810 SH450mm ¥154,000〜¥160,000 D42 W570 D870 H810 SH450mm ¥246,000〜¥271,000

左からB42 W490 D740 H810 SH450mm ¥154,000〜¥160,000 D42 W570 D870 H810 SH450mm ¥246,000〜¥271,000

ミース・ファン・デル・ローエ

ミース・ファン・デル・ローエ

ニッケルメッキのステンレスパイプは経年とともに独特に柔らかい色調に。

ニッケルメッキのステンレスパイプは経年とともに独特に柔らかい色調に。

1927年にミース・ファン・デル・ローエがデザインした名作。オランダの建築家で、カンチレバーの生みの親といわれるマルト・スタムがデザインしたカンチレバーチェアに影響を受けたミースがデザインしたもの。流れるような曲線を描くスチールレッグは、美しいフォルムとともに、弾むような快適な座り心地も兼ね備える。「B42・D42」は、誕生から90年が経ったいまなお、世界で最も美しいカンチレバーチェアと称される逸品。

《D40 CHIAR》

D40 W530 D610 H880 SH450mm ¥139,000〜¥183,000

D40 W530 D610 H880 SH450mm ¥139,000〜¥183,000

マルセル・ブロイヤー

マルセル・ブロイヤー

バウハウス出身で、モダニズムの父のひとりとして称されたマルセル・ブロイヤーが1928年にデザインしたカンチレバーチェア「D40」。アームからレッグにかけてS字を描くような個性的なフォルムが特徴で、スチールパイプフレームに、ファブリックシート、ウッドアームという美しい素材合わせも魅力。ブロイヤーは1925年に代表作ワシリーチェアで、世界初となるスチールパイプの家具を制作した。

《B20 CHIAR》

前脚から伸びたスチールパイプの角を平らに潰し、よりカンチレバー構造の強度を上げた。

前脚から伸びたスチールパイプの角を平らに潰し、よりカンチレバー構造の強度を上げた。

B20 W500 D590 H920 SH470mm ¥79,000〜¥115,000

B20 W500 D590 H920 SH470mm ¥79,000〜¥115,000

バウハウスの思想を継承しながら機能とデザインを融合させた家具を作り続けるテクタによって1981年にデザインされたダイニングチェア「B20」。「TUBE APLATI(チューブ・アプラティ)」というスチールパイプの荷重が掛かる部分を平らに潰すという技術により、カンチレバー構造の強度と安定性を上げたもの。スチールパイプは1920年代にはなかったクロームメッキに、籐編みのディティールはオリジナルを踏襲。

《D41 CHIAR》

オールブラックがかっこいいミニマルなデザイン。

オールブラックがかっこいいミニマルなデザイン。

D41 W540 D540 H850 SH470mm ¥110,000

D41 W540 D540 H850 SH470mm ¥110,000

1920年代のバウハウスの伝統を守りながらも、「バウハウスは今も生きている」という考えのもと発展し続けているテクタ社は、21世紀以降もカンチレバーチェアの新しいデザインを生み出している。2013年、プラスチックコードシートを採用してモダンにアレンジしたアームチェアを発表。フレームもシートを同色になり、よりミニマルな印象に。

チューブ・アプラティとカンチレバー

チューブ・アプラティを採用したカンチレバーの設計図。

チューブ・アプラティを採用したカンチレバーの設計図。

プルーヴェによる「TUBE APLATI」の直筆サイン。

プルーヴェによる「TUBE APLATI」の直筆サイン。

右がパイプを平らに潰して加工したもの。

右がパイプを平らに潰して加工したもの。

フランスの建築家、ジャン・プルーヴェ。

フランスの建築家、ジャン・プルーヴェ。

テクタ社のオーナー、アクセル・プロホイザー。

テクタ社のオーナー、アクセル・プロホイザー。

1920年代にバウハウスのデザインとして生まれたカンチレバー構造にはスチールレッグの強度に弱点があった。1983年、テクタ社の創始者アクセル・プロホイザーとジャン・プルーヴェが出会ったことで、カンチレバーの強度を上げる新しい技術「TUBE APLAT(チューブ・アプラティ)」が生まれた。プルーヴェの「素材が何を考えているか考えなさい」という助言をもとに考案し、スチールパイプの荷重が掛かる部分を平らに潰して強度を上げる技術「チューブ・アプラティ」を実現させた。この技術開発によりテクタ社は、数々のカンチレバーチェアのデザインの発展を遂げた。

テクタとバウハウス

ドイツ中部、ローエンフォルデの森の中に構えるテクタ社。

ドイツ中部、ローエンフォルデの森の中に構えるテクタ社。

ドイツ国内にわずかに残るマイスターによる手編み。

ドイツ国内にわずかに残るマイスターによる手編み。

伝統を守り、籐編みの技術が継承される。

伝統を守り、籐編みの技術が継承される。

TECTA(テクタ)社は、オーセンティックなバウハウスの制作を目指し、ミース・ファン・デル・ローエ、マルセル・ブロイヤーなどバウハウスの人々を交流を持ちながら、数多くのバウハウスデザインを誕生させた。1920年代に生まれたミースによるB42、D42は、今でもラタンのディティールは当時のオリジナルを踏襲し、ドイツ国内にわずかに残る籐編みのマイスターがテクタ社の工房で手作業で制作。テクタ社は、単なる復刻ではなく、次世代へつなぐ事を目指しバウハウスを発展させている。そして、2019年にはバウハウス設立から100年を迎える。
2月18日から3月20日までアクタス各店舗にて、「THIS IS TECTA ─バウハウスの名作家具展─」が開催中。ドイツ、テクタ社から届いたバウハウスのオリジナルモデルや、日本初となるモデルが登場。 また、新宿店ではミース・ファン・デルローエのD42チェアのオリジナルモデルや、ジャン・プルーヴェデザインの木製タイプのスタンダードチェアなど、ドイツ本社のTECTAミュージアムに展示されている貴重なバウハウスコレクションの中から美術館クラスのお宝デザインが特別展示される。

information

TECTA(ACTUS)
03-5269-3207

商品価格は、消費税別の本体価格です。

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