火を使わないキャンドル  好みのアロマを閉じ込めた オリジナルのワックスサシェ

火を使わないキャンドル好みのアロマを使って
手づくりのワックスサシェを

季節に合わせてハンドメイド

火を灯さなくても、ほんのりとアロマの香りを楽しむことができるアロマワックスサシェ。キャンドルに使うワックスにフレグランスオイルを注いで固めてつくるもので、置いておくだけでいつでも香りが楽しめるのが魅力だ。
「ドライフラワーやドライフルーツなどをアレンジして、自分でも気軽につくることができます。お好みの香りと合わせてみてはどうでしょう」と、JCA Candle Studioの高橋美智子さん。
デコレーションのための素材と、ワックスに色をのせる顔料、お気に入りのアロマを用意すれば、オリジナルのアロマワックスサシェをつくることも可能だ。
「今なら春らしい香りを選んで、季節感を演出するのもいいですね。虫除けにもなるシトロネラやラベンダーもおすすめです」。
リビングには華やかなアロマ、ベッドルームにはリラックス系、クローゼットには防虫効果のあるものなど、それぞれの場所に合わせたサシェをつくり、インテリアの一部として楽しんでみたい。
香り、色、デコレーションパーツを好みで選んで、組み合わせは無限大。仕上げのリボン選びも楽しい。

香り、色、デコレーションパーツを好みで選んで、組み合わせは無限大。仕上げのリボン選びも楽しい。

幻想的なアロマキャンドルも人気。手前が火を使わないアロマワックスサシェ。

幻想的なアロマキャンドルも人気。手前が火を使わないアロマワックスサシェ。

制作の過程も楽しみのひとつ

「アロマワックスサシェは火を点けないので芯が必要ないため、キャンドルづくりよりも複雑ではないんです」と高橋さん。
つくり始める前に注意するポイントを抑えたい。
「香りをキープするためは温度の管理が大事なので、温度計を使って2度温度を確かめます。あとは素材を載せるタイミング。ワックスの乾き具合に対して、載せるのが早いと素材が沈んでしまうし、遅いとしっかり固定されません。素材は予め選び、同じ型に並べてレイアウトを作っておき、ワックスの上に載せるタイミングを逃さないようにしましょう」。
専用の道具もあるが、手に入らなければマドレーヌの型などあるもので代用も可能。お菓子作りを楽しむ感覚でスタートしたい。
必要な道具はこちら。型、IHヒーターにホーロー鍋、温度計、わりばし、竹串(小さな穴を開けたい時使用)、軽量スプーン、ピンセット、ハサミ。ヒートガンはホームセンターで購入可能。あると便利だがなくてもOK。

必要な道具はこちら。型、IHヒーターにホーロー鍋、温度計、わりばし、竹串(小さな穴を開けたい時使用)、軽量スプーン、ピンセット、ハサミ。ヒートガンはホームセンターで購入可能。あると便利だがなくてもOK。

ワックスと飾り付けの素材を用意。今回はパラフィンワックスとマイクロソフトワックスを使用。アロマには香りが強く長持ちしやすいフレグランスオイルを用いる。色をつける顔料、素材、リボン、ハトメも用意。

ワックスと飾り付けの素材を用意。今回はパラフィンワックスとマイクロソフトワックスを使用。アロマには香りが強く長持ちしやすいフレグランスオイルを用いる。色をつける顔料、素材、リボン、ハトメも用意。

①シリコンの型の中に素材を並べ、レイアウトを決めておく。

①シリコンの型の中に素材を並べ、レイアウトを決めておく。

②鍋に2種類のワックスを溶かし、わりばしでかき混ぜる。

②鍋に2種類のワックスを溶かし、わりばしでかき混ぜる。

③ライトブルーの顔料をゴマつぶくらい投入。最初は少なめに入れ、色が薄ければ増やすのがおすすめ。

③ライトブルーの顔料をゴマつぶくらい投入。最初は少なめに入れ、色が薄ければ増やすのがおすすめ。

④香料の揮発を防ぐために、ワックスの温度を70℃くらいまで下げる。この温度管理がポイント。

④香料の揮発を防ぐために、ワックスの温度を70℃くらいまで下げる。この温度管理がポイント。

⑤香料を軽量スプーンで計り入れる。ワックスの総量に対して5〜8%が目安。

⑤香料を軽量スプーンで計り入れる。ワックスの総量に対して5〜8%が目安。

⑥今度はワックスの温度を85℃まで上げる。

⑥今度はワックスの温度を85℃まで上げる。

⑦香料は鍋の底に沈殿しがちなので、よく混ぜてから型に流し込む。流し込んだら動かさないこと。

⑦香料は鍋の底に沈殿しがちなので、よく混ぜてから型に流し込む。流し込んだら動かさないこと。

⑧ワックスの四方が白く固まり、表面に薄い膜が現れたタイミングで、素材を手早く載せていく。

⑧ワックスの四方が白く固まり、表面に薄い膜が現れたタイミングで、素材を手早く載せていく。

⑨固まりすぎたワックスはヒートガンで温め、少し溶かして素材をしっかり接着することも。

⑨固まりすぎたワックスはヒートガンで温め、少し溶かして素材をしっかり接着することも。

⑩固まるまでは約15分。色が半透明になって固まったら、まわりに空気を入れる感じで型から抜き出す。

⑩固まるまでは約15分。色が半透明になって固まったら、まわりに空気を入れる感じで型から抜き出す。

⑪ハトメを設置してリボンをかける。

⑪ハトメを設置してリボンをかける。

⑫春らしい甘い香りが漂う完成品。

⑫春らしい甘い香りが漂う完成品。

部屋毎にふさわしいサシェを

今回は春らしく、ピンクの花やベリーなどの素材をアレンジし、アロマにはチェリーブラッサムを使用した。仕上げにリボンをかければ、好きな場所にディスプレイすることができる。
「アロマは半年から1年程楽しむことができます。直射日光の当たるところや風通しのよいところでは香りが飛びやすいので、飾っておく場所は個室の方がいいですね。洗面所などに置かれる方も多いです」。
見た目と香りで、空間を爽やかにしたり華やかにしたり。お気に入りをつくってインテリアに加えてみては。
フレームをモチーフにアンティーク調にデコレーションしたサシェ。様々なアレンジが楽しめる。

フレームをモチーフにアンティーク調にデコレーションしたサシェ。様々なアレンジが楽しめる。

JCA Candle Studio本校講師の高橋美智子さん。上手につくるポイントを分かりやすく解説してくれる。

JCA Candle Studio本校講師の高橋美智子さん。上手につくるポイントを分かりやすく解説してくれる。

グラデーションやボタニカルなど、色々なキャンドルが美しい。

グラデーションやボタニカルなど、色々なキャンドルが美しい。

JCA Candle Studioでは、ワンタイム(約2時間)から制作レッスンを受けることが可能。気軽に挑戦を。

JCA Candle Studioでは、ワンタイム(約2時間)から制作レッスンを受けることが可能。気軽に挑戦を。

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