こんなスツールを作りたい! Part1「WOODWORK CENTER」で
オリジナルスツール作りに挑戦。
DIYの基本を学ぶ
今流行りのDIY。温かな無垢の木を使った家具を自分の手で作ってみたいけれど、何から始めてよいか分からない….。そんな時は木工教室やワークショップに参加してみてはいかが? 初心者でも取りかかりやすいプログラムが組まれ、使いやすい素材と必要な道具をセット。基本的な道具の扱い方や注意点なども教えてくれるから、失敗することなくオリジナルの作品が完成する。今回は木工DIYライフの発信拠点「WOODWORK CENTER」で、スツール作りを教えてもらった。その工程の全てを、3回に分けてリポート。
しっかりと頑丈な丸スツールは、丸1日の作業で完成。上の座面は自分の好みの生地で作ることができる。
職人技術が詰まったスツール
今回作ってみるのは、くるみ無垢材を使ったシンプルでスタンダードな丸スツール。木と木をつなぐ「ほぞ組み」、中心の十字部分を接合する「相欠き」など、家具作りに欠かせない技法が詰まっているから、初めてDIYをする人、これから色々と作っていきたい人にもおすすめのプログラム。
第1回は木製スツール作りの要とも言うべき構造加工のところまで。難しい技術も必要だけど、ここにしっかり取り込むことが成功のポイント。用意された材料、道具を確認してスタート。
第1回は木製スツール作りの要とも言うべき構造加工のところまで。難しい技術も必要だけど、ここにしっかり取り込むことが成功のポイント。用意された材料、道具を確認してスタート。
材料は脚と貫、座面とクッション。これを加工して組んでいく。
治具、当て木、穴位置定規。加工する時にあると便利なモノがスタンバイ。
ノコギリ、ノミ、目打ち、玄能、固定させるためのバイス、マスキングテープをセット。
接着や固定を補助する端金にFクランプ、当て木、サンドペーパー、ダボキリ、インパクトドライバーなど。
材料を固定し切り落とす位置を指定してくれる治具。番号を合わせて貫材(十字の材料)を取り付ける。
加工するための線「墨」をぴったり合わせるのが大事。治具に取り付けたら、マスキングテープを2カ所に貼って固定する。
治具に固定したところ。
バイスを作業台にセット。治具ごと固定してスタンバイ。
スツールの脚の穴に十字の「貫」を接合させるための突起「ホゾ」を、刃のピッチが細かい胴付ノコギリで切り出していく。
胴付ノコギリは横引きと縦引きの2種類。繊維の集合体である木を、繊維に対して平行に切るか垂直に切るかで使い分ける。
縦引きで繊維と平行に切り落としているところ。繊維に対して垂直にカットするときは横引きを使う。まっすぐ刃を動かすのがポイント。
「ホゾ」をとったら各ホゾ穴に入れてみて確認。
目で確認しながら線に沿って美しくカットするとこのように。
ぐらつきのないスツールを作る
接合部に隙間が少しでもあれば、スツールを立てたときガタガタとぐらつく原因に。ぴったりと収めるためには、一度差し込んでみるなど確認しながらの作業が必要。カットする工程を誘導してくれる治具や、穴あけ位置を指定する定規があれば正確に行える。構造加工までをしっかりと行っておくことが、丈夫でしっかりとしたスツール作りの基本といえそうだ。