![昭和の襖をDIYでリメイク 空間に合わせて 世界にひとつのドアに 昭和の襖をDIYでリメイク 空間に合わせて 世界にひとつのドアに](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211552/210512kla-1000x600.jpg)
昭和の襖をDIYでリメイク 空間に合わせて
世界にひとつのドアをつくる
和から洋に1日でチェンジ
昔の職人さんの丁寧な手仕事が活かされた襖や障子。リノベーションの際、もともとあったそれらの建具を活かして、自分の手でリメイクしてみてはいかがだろう。
「ガラスを入れたり塗装をしたり。古い襖も1日で、オリジナルのドアに変えられます」。
とは、DIYライフをサポートする「クラディ」の石井麻紀子さん。練馬区にある築47年の本多マンションでは、新規入居者がそれぞれ理想とする空間を、一緒にDIYでつくりあげるサービスも行っている。
「賃貸なのですが、自分の好きな空間にできることで人気を集めています。手をかけて造りあげた空間に暮らすことで、家に愛着を持ってもらいたいですね」。
今回は手始めに襖に着手。本多マンションの1室にある石井さんのスタジオで、その工程を教えていただいた。
![和室で使われていた襖。今回、この襖を洋室に似合うドアにリメイクしていく。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211426/210512kla-001.jpg)
和室で使われていた襖。今回、この襖を洋室に似合うドアにリメイクしていく。
![ドアにあしらう木を仮置きしてあたりをつける。取っ手の下部は板が縦に並ぶようデザイン。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211430/210512kla-002.jpg)
ドアにあしらう木を仮置きしてあたりをつける。取っ手の下部は板が縦に並ぶようデザイン。
襖の一部を解体して基礎をつくる
まず、古い襖をどのようにリメイクするかを決める。今回は、窓のあるアンティーク調のドアにすることに。
「くり抜きは、あたりをつけるところから始めます。まわりと窓の下にあしらう板を仮置きし、カットするラインを鉛筆で引きます」。
ノコギリでカットする際には、ラインがぎりぎり残るように少し外側を切ることを意識する。
「ラインの真上でカットすると、刃の厚みで板が短くなってしまうんです。やや外側にノコギリの刃を当てるようにしてください」。
板が準備できたら、窓にする部分の襖紙をやぶいて剥がし、処理。そして中の格子をノコギリやカッターで切り落とす。
「くり抜きは、あたりをつけるところから始めます。まわりと窓の下にあしらう板を仮置きし、カットするラインを鉛筆で引きます」。
ノコギリでカットする際には、ラインがぎりぎり残るように少し外側を切ることを意識する。
「ラインの真上でカットすると、刃の厚みで板が短くなってしまうんです。やや外側にノコギリの刃を当てるようにしてください」。
板が準備できたら、窓にする部分の襖紙をやぶいて剥がし、処理。そして中の格子をノコギリやカッターで切り落とす。
![長さを合わせて後ろから鉛筆で印をつける。いちばん高さのある部分に合わせてマーク。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211432/210512kla-003.jpg)
長さを合わせて後ろから鉛筆で印をつける。いちばん高さのある部分に合わせてマーク。
![印をつけたところに曲尺(かねじゃく)あててカットするラインを引く。すべての板に行う。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211434/210512kla-004.jpg)
印をつけたところに曲尺(かねじゃく)あててカットするラインを引く。すべての板に行う。
![ラインの真上ではなく少し外側に刃を当てて、卓上丸ノコで板をカットする。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211436/210512kla-005.jpg)
ラインの真上ではなく少し外側に刃を当てて、卓上丸ノコで板をカットする。
![まわりの縦横の板をそれぞれカットしたら、取っ手の下に横向きにあしらう板を。その下は縦に7列並べる。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211438/210512kla-006.jpg)
まわりの縦横の板をそれぞれカットしたら、取っ手の下に横向きにあしらう板を。その下は縦に7列並べる。
![板を当てて印をつけたラインにカッターを入れ、窓にする部分をくり抜く。下にもう1枚現れた紙もはがす。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211440/210512kla-007.jpg)
板を当てて印をつけたラインにカッターを入れ、窓にする部分をくり抜く。下にもう1枚現れた紙もはがす。
![格子についたままの紙は、はがし液を塗って浸透させ、やわらかくなったら硬いヘラなどを使ってはがす。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211442/210512kla-008.jpg)
格子についたままの紙は、はがし液を塗って浸透させ、やわらかくなったら硬いヘラなどを使ってはがす。
![裏側も同じようにはがしていく。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211444/210512kla-009.jpg)
裏側も同じようにはがしていく。
![引手を処理。バールで起こして、やっとこで釘を抜き外す。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211446/210512kla-010.jpg)
引手を処理。バールで起こして、やっとこで釘を抜き外す。
![格子の端をノコギリでカットし、窓をあける。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211448/210512kla-011-700x467.jpg)
格子の端をノコギリでカットし、窓をあける。
![基礎が完成した。引手のところの紙も処理する。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211450/210512kla-012.jpg)
基礎が完成した。引手のところの紙も処理する。
細部に注意しつつアレンジしていく
張り付ける板をすべてカットし、襖の中の格子を取り除いて窓を作ったら、新たなドアに仕上げる作業へ。引手を処理し、両面テープとボンドで板を張り合わせていく。
「張るときは、面をベタッと張り付けるのではなく、まず外側で位置を合わせ、内側にゆっくり倒すようにします。しっかり揃えて張るのがポイントです」。
窓まわりには、窓を受け止めつつ、額縁のようにデコレーションする枠をつける。
「立体感を出したいので、少し高さを出すために板を1枚当てて、その高さに設定します」。
決めた高さからずれないように注意しつつ、ドライバーでビスを打って固定。
「窓には今回、ポリカーボネイトを使います。クリアなものとすりガラス状で透けないものがあるので、お好みで選ぶといいですね」。
「張るときは、面をベタッと張り付けるのではなく、まず外側で位置を合わせ、内側にゆっくり倒すようにします。しっかり揃えて張るのがポイントです」。
窓まわりには、窓を受け止めつつ、額縁のようにデコレーションする枠をつける。
「立体感を出したいので、少し高さを出すために板を1枚当てて、その高さに設定します」。
決めた高さからずれないように注意しつつ、ドライバーでビスを打って固定。
「窓には今回、ポリカーボネイトを使います。クリアなものとすりガラス状で透けないものがあるので、お好みで選ぶといいですね」。
![引手の穴に合わせて印をつけた木を、クランプで固定しジグソーでカットする。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211454/210512kla-013.jpg)
引手の穴に合わせて印をつけた木を、クランプで固定しジグソーでカットする。
![丸くカットした木は、角にやすりをかけて丸めてから穴にはめ、木工用パテを塗って段差を埋める。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211456/210512kla-014.jpg)
丸くカットした木は、角にやすりをかけて丸めてから穴にはめ、木工用パテを塗って段差を埋める。
![まわりの枠を貼る。両面テープを端に貼り、中央には接着剤を塗る。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211458/210512kla-015.jpg)
まわりの枠を貼る。両面テープを端に貼り、中央には接着剤を塗る。
![両面テープを剝がし、外側をしっかり合わせて内側に倒して張り合わせる。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211500/210512kla-016.jpg)
両面テープを剝がし、外側をしっかり合わせて内側に倒して張り合わせる。
![ドアの下のところの縦に並べる板を張る。少し隙間が空くよう、名刺などを1枚かませて張っていくのがポイント。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211505/210512kla-017-700x467.jpg)
ドアの下のところの縦に並べる板を張る。少し隙間が空くよう、名刺などを1枚かませて張っていくのがポイント。
![窓を受け止めるための枠を用意。長さを合わせてカットし、 端のところを斜め45度に合わせてカットする。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211507/210512kla-018.jpg)
窓を受け止めるための枠を用意。長さを合わせてカットし、
端のところを斜め45度に合わせてカットする。
![板を1枚置いて高さを出し、その高さに枠にする木を合わせて、 取り付ける位置を確認する。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211509/210512kla-019.jpg)
板を1枚置いて高さを出し、その高さに枠にする木を合わせて、
取り付ける位置を確認する。
![格子のある位置を確認して、電動ドリルドライバーで下穴を開ける。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211511/210512kla-020.jpg)
格子のある位置を確認して、電動ドリルドライバーで下穴を開ける。
![下穴を開けたところにミニビスを打つ。数カ所行い4隅に枠を取付ける。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211513/210512kla-021.jpg)
下穴を開けたところにミニビスを打つ。数カ所行い4隅に枠を取付ける。
![ポリカーボネイトを置いて4隅のサイズを計り、カットするラインをマーク。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211517/210512kla-022.jpg)
ポリカーボネイトを置いて4隅のサイズを計り、カットするラインをマーク。
![定規を当ててカッターでカット。一回で切ろうと思わず、何度かなぞって切るようにするとキレイに切れる。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211519/210512kla-023.jpg)
定規を当ててカッターでカット。一回で切ろうと思わず、何度かなぞって切るようにするとキレイに切れる。
![サイズを合わせてカットしたポリカーボネイトをはめ込む。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211521/210512kla-024.jpg)
サイズを合わせてカットしたポリカーボネイトをはめ込む。
![静電気で汚れがつくので、保護フィルムは全部は剝がさず、まわりだけを剥がしテープで止めておく。反対側も同じように枠をはめるところから繰り返す。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211523/210512kla-025.jpg)
静電気で汚れがつくので、保護フィルムは全部は剝がさず、まわりだけを剥がしテープで止めておく。反対側も同じように枠をはめるところから繰り返す。
![襖が引き戸にチェンジ。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211525/210512kla-026.jpg)
襖が引き戸にチェンジ。
好みのカラー塗装と取っ手をつけて完成
新しいドアが完成したら塗装へ。
「塗装は養生が一番大切です。マスキングテープを使ってしっかりと養生します。苦手な人は、ポリカーボネイトを入れる前に塗ってしまってもいいでしょう」。
塗料を塗る前に、ローラーを毛羽いて毛をとっておくことも忘れずに。細い窓枠は刷毛をつかって丁寧にペイントする。
「張り合わせる板を2枚にして高さを出してもいいのですが、そうでない場合は立体感が欲しいです。張り合わせた板の溝のところに色をのせて、のっぺり感を消すのがおすすめです」。
アンティーク調の取っ手をつけたら、最後は窓にガラスデコレーションシートをあしらって。シートはカットして使う必要があるので、正確にサイズを図り、柄を合わせて丁寧に張り合わせたい。
「長時間の作業ですが、できあがればお部屋の雰囲気ががらりと変わります。自分の暮らす空間に合わせて、チャレンジしてみてください」。
「塗装は養生が一番大切です。マスキングテープを使ってしっかりと養生します。苦手な人は、ポリカーボネイトを入れる前に塗ってしまってもいいでしょう」。
塗料を塗る前に、ローラーを毛羽いて毛をとっておくことも忘れずに。細い窓枠は刷毛をつかって丁寧にペイントする。
「張り合わせる板を2枚にして高さを出してもいいのですが、そうでない場合は立体感が欲しいです。張り合わせた板の溝のところに色をのせて、のっぺり感を消すのがおすすめです」。
アンティーク調の取っ手をつけたら、最後は窓にガラスデコレーションシートをあしらって。シートはカットして使う必要があるので、正確にサイズを図り、柄を合わせて丁寧に張り合わせたい。
「長時間の作業ですが、できあがればお部屋の雰囲気ががらりと変わります。自分の暮らす空間に合わせて、チャレンジしてみてください」。
![養生をする。マスキングテープを枠の際のところにしっかり合わせて貼る。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211529/210512kla-027.jpg)
養生をする。マスキングテープを枠の際のところにしっかり合わせて貼る。
![ローラーに塗料を浸み込ませ、容器の斜めのところでコロコロ、を7回ほど行う。そうすることで、何度もこまめに浸け直しせず長いストロークが塗れる。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211531/210512kla-028.jpg)
ローラーに塗料を浸み込ませ、容器の斜めのところでコロコロ、を7回ほど行う。そうすることで、何度もこまめに浸け直しせず長いストロークが塗れる。
![ローラーを転がして塗装する。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211538/210512kla-029.jpg)
ローラーを転がして塗装する。
![縦に並べた板の際に細い筆で濃い色を入れ、奥行き感を出す。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211536/210512kla-029.2.jpg)
縦に並べた板の際に細い筆で濃い色を入れ、奥行き感を出す。
![取っ手を取り付ける位置に印をつけ、ドリルで穴をあける。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211541/210512kla-030.jpg)
取っ手を取り付ける位置に印をつけ、ドリルで穴をあける。
![取っ手を取付ける。ベンチでカットして厚み調整できるネジを使用。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211543/210512kla-031.jpg)
取っ手を取付ける。ベンチでカットして厚み調整できるネジを使用。
![サイズに合わせて予めカットしたデコレーションフィルムを貼る。端から慎重に合わせていく。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211546/210512kla-032-700x467.jpg)
サイズに合わせて予めカットしたデコレーションフィルムを貼る。端から慎重に合わせていく。
![北欧風にもインダストリアルにもマッチするドアが完成。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211548/210512kla-033.jpg)
北欧風にもインダストリアルにもマッチするドアが完成。
![「クラディ」代表の石井麻紀子さん。DIYサービスやDIY学校で、DIYの楽しみを伝える。](https://img.tokosie.jp/2021/04/15211550/210512kla-034.jpg)