引越し先でも使い回せる家具部屋の大きさにピッタリの
家具を自作する
作りたいサイズの棚板は自分で準備
その家具のサイズ問題の解決策を提案しているのが、小阿瀬 直さん率いる建築設計事務所『SNARK』だ。
『SNARK』のプロダクトレーベル『Lodge(ロッジ)』には、部屋のサイズに合わせて家具をDIYすることができる〈snark D.I.Y. Products〉シリーズがある。棚ならばサイドのスチールの棚受けが用意されているので、ジャストサイズの棚板をホームセンター等でカットして用意すれば、部屋にすっきり収まる棚を作ることができるというもの。
「引っ越しの際、家具のサイズが合わなくなってしまうことがあるかと思いますが、〈snark D.I.Y. Products〉は、棚ならば棚板、テーブルならば天板の大きさを変えれば、引越し先でもジャストサイズの家具に作り直すことができます」
好みのサイズの棚をDIYしてみよう
今回、棚板は合板、背板は有孔ボードを選んだ。
作り方は簡単だ。〈Shelf Ladder ver.2〉のスチールを両側に立て、棚板を木ネジで留めていく。5枚の棚板をつけ終わったら、後ろ側に背板を留めていく。背板をつければ、棚板のたわみの防止にもなる。
壁一面に連続する棚も作れる
壁一面に大きな棚に作りたいときは、いくつかのシェルフラダーを連続させて使う。
また、置き方を変えれば、空間をゆるやかに仕切るパーティションとしても使える。広いリビングの一角に書斎を作ったり、子どもの成長に合わせて部屋を分けて使いたい時にも便利だ。
テーブルの大きさも自由自在
これらの〈snark D.I.Y. Products〉シリーズは、仕事をしていく中で自然発生的に誕生したプロダクツなのだそうだ。
「設計の仕事は、棚を作る機会がとても多いです。棚だけ作って欲しいというオーダーもあります。様々な棚を作るうちに〈snark D.I.Y. Products〉の棚のシステムが生まれました」
最初に作ったのが、スチールの棚受けにボックスを入れて棚にする〈Shelf Ladder ver.1〉。次にサイズを変えられるデスクを作り、〈snark D.I.Y. Products〉のアイテム数が増えていったそう。
「〈snark D.I.Y. Products〉なら、引越し先で間取りが変わっても、棚板や天板の大きさを変えれば使い続けられます。そこが一般的な家具とは違うところです。好きな素材を使ってカスタムできる楽しさもあります」
サスティナブルな家具をDIYして使い続けたい。