DIYで模様替えPart1養生から基本の塗り方まで
ウォールペイントをマスター
クロスの上から手軽にペイント
壁の色は白に限らない。好きなカラーをペイントして部屋をアレンジすることは、欧米では主流。アメリカで1883年に創業した「ベンジャミンムーア」は、130年以上も前から、ウォールペイントの楽しみを提案しているブランド。約3600色もの豊富なカラーから好きな色をチョイスして、ビニールクロスなど既存のクロスの上から、自分で自由にウォールペイントすることが可能だ。一度塗っても、またその上から何度でも重ねて塗ることができるので、季節に合わせて、イベントに合わせて、自由に部屋の模様替えを楽しむことができる。今回は、自分でできるウォールペイントの基本的な方法を、ベンジャミンムーア湘南ショールームでレクチャーしてもらった。
美しい仕上がりには養生が要
壁をペイントする前に、大事なのはしっかりとまわりを養生しておくこと。
「養生次第で、仕上がりの美しさが変わってきます」というのは、湘南ショールームの金光裕也さん。養生の重要度は作業全体の7〜8割とも。ここで手を抜かず、着実に行うことが大切なのだそうだ。
DIYで天井まで塗り上げることも可能だが、今回は壁面を塗る方法をレクチャーしてもらう。まずは道具を揃えてスタート。最初は天井下から養生を始め、次に床へと移る。その作業の流れと、美しいウォールペイントを実現するためのコツを教えてもらった。
刷毛で縁取りをする
いよいよ塗料を用意してペイントに入る。まずは刷毛を使って縁取りを行い、ローラーでは塗料が入りきらないところを始めにしっかりと塗り込んでおく。
下準備として缶をミキシングしかくはんさせること、刷毛は毛ばらいして毛や埃をあらかじめ落としておくことを忘れずに。また、塗る前にはもう一度マスキングテープを指で押さえて密着させること。塗る順番は上の方から下の方へ。壁の右側から左側へと移動しつつ塗っていくのが基本だそうだ。
ローラーで全体を塗る
続いてローラーを使って全体に塗布。1度ローラーに塗料をつけたら、自分の上半身分くらいの面積を塗ること、液溜まりがないようにぼかしながら塗り進めることが大事。塗りたい部分を全部塗りきったら1時間ほど置いて乾燥させ、2回目を塗る。これでいよいよ完成。
「5平米くらいの部屋で、初めてなら1日弱、慣れてくればもっと早く仕上げられます。初めはものが置かれていないところ、角などのないところからやってみるのがいいですね」。
トイレなど狭くて作業しづらいところよりは、リビングの一面などから始めてみるのがおすすめ。一面だけでも部屋のイメージは断然ちがってくる。
基本の塗り方をマスターしたら、次回紹介する、壁にニュアンスの出る上級編にもトライしてみよう。