DIYで模様替えPart2  様々なテクスチャーを楽しむ ウォールペイント上級編

DIYで模様替えPart2 様々なテクスチャーを楽しむ
ウォールペイント上級編

バリエーション豊かな特殊塗装

自分で何度でも壁の色を塗り替えて、自由に部屋の模様替えを楽しみたい。前回はウォールペイントを行うときに大切な養生のやり方と、基本的な塗り方を、ベンジャミンムーア湘南ショールームでレクチャーしてもらった。

今回はその上級編。スポンジや刷毛、Tシャツなどの生地、または専用コームなどを使って、ランダムな模様や網目のような柄、木目やタイル調など、色々なテクスチャーを表現することができる特殊塗装をご紹介する。
均一に塗るだけでも部屋の雰囲気を変えて楽しむことができるけれど、次はよりオリジナリティ豊かに、ウォールペイントを楽しむ方法にトライしてみては。

海綿などのスポンジを使って描く“スポンジング”という特殊塗装。やり方はシンプルだが、壁に押し当てる時のバランス、手首の角度などを微妙に調整する。

海綿などのスポンジを使って描く“スポンジング”という特殊塗装。やり方はシンプルだが、壁に押し当てる時のバランス、手首の角度などを微妙に調整する。

塗料が乾く前にブラシを使って描く“ブラッシング”。弧を描いたり、縦に線を入れたり自由にデザイン。線の出やすいちょっと固めのブラシを使うと良いそう。こちらのブラシは¥2570。

塗料が乾く前にブラシを使って描く“ブラッシング”。弧を描いたり、縦に線を入れたり自由にデザイン。線の出やすいちょっと固めのブラシを使うと良いそう。こちらのブラシは¥2570。

ベースの色となる塗料を塗り、上からベースとは異なる色や艶の塗料を布などで押し当てる“ラギング”。布はウエス(雑巾)の他、Tシャツでも何でも。繊維の目が出るところが魅力。塗料は乾燥の遅いメタリック系がおすすめ。

ベースの色となる塗料を塗り、上からベースとは異なる色や艶の塗料を布などで押し当てる“ラギング”。布はウエス(雑巾)の他、Tシャツでも何でも。繊維の目が出るところが魅力。塗料は乾燥の遅いメタリック系がおすすめ。

櫛を入れるように、ベースの塗料をコームでかき取って仕上げる“コーミング”。年輪のような模様が出るのが面白い。使っているのはトライアングルコム¥3600。

櫛を入れるように、ベースの塗料をコームでかき取って仕上げる“コーミング”。年輪のような模様が出るのが面白い。使っているのはトライアングルコム¥3600。

デニムのような生地感が楽しめる“デニムチェック”。2色塗り重ね、上の塗料をローラーでかき取るか上から別の色を載せる。タイルのような仕上がり感も。チェックローラー¥9000。

デニムのような生地感が楽しめる“デニムチェック”。2色塗り重ね、上の塗料をローラーでかき取るか、上から別の色を載せる。タイルのような仕上がり感も。チェックローラー¥9000。

2色塗り重ねて上の塗料をかき取る“木目”。艶消し、艶ありを組み合わせると面白い。ロッカーグレイナー¥2000、グレイングローラー¥2900。

2色塗り重ねて上の塗料をかき取る“木目”。艶消し、艶ありを組み合わせると面白い。ロッカーグレイナー¥2000、グレイングローラー¥2900。

テクスチャーサンドという特殊な下塗り剤を塗り、乾いたところで砂粒を手で落とし、上から色を塗り重ねたもの。ローラーより刷毛がおすすめ。

テクスチャーサンドという特殊な下塗り剤を塗り、乾いたところで砂粒を手で落とし、上から色を塗り重ねたもの。ローラーより刷毛がおすすめ。

スポンジングに挑戦してみる

数ある特殊ペイントの中で、いちばん入りやすいのが「スポンジング」だそうだ。スポンジを使って色を載せていく方法だが、カラーセレクトや模様の入れ方など好きなように調整できて、表現は無限大。上から何度も塗り重ねられるベンジャミンムーアなので、失敗を恐れず自由に楽しんでみよう。

スポンジは食器用などでもいいが、自然な凹凸のある海綿がおすすめだそう。特殊塗装は、塗料が乾燥する前に手を加えていく必要があるので、乾燥を遅らせるグレイズを塗料に混ぜるところからスタートする。壁は下地を塗っていてもいいし、クロスの上からでもOK。自分のアレンジを楽しんでみよう。

塗料とグレイズ、海綿、バケット、フレキシを用意。マスキングテープ、マスカーで養生の下準備も忘れずに。

塗料とグレイズ、海綿、バケット、フレキシを用意。マスキングテープ、マスカーで養生の下準備も忘れずに。

塗料3に対してグレイズ1の割合で調合する。目分量でいいが合わせたときに気泡がすぐ消えるくらいを目安に。

塗料3に対してグレイズ1の割合で調合する。目分量でいいが合わせたときに気泡がすぐ消えるくらいを目安に。

刷毛を使って塗料とグレイズをよく混ぜる。混ぜ方が足りないと、発色が不十分になるそう。

刷毛を使って塗料とグレイズをよく混ぜる。混ぜ方が足りないと、発色が不十分になるそう。

いちど水に濡らした海綿に塗料をつけ、壁に貼ったマスカーの上で万遍なく染み込ませる。

いちど水に濡らした海綿に塗料をつけ、壁に貼ったマスカーの上で万遍なく染み込ませる。

壁に押し当てるように色をポンポンと載せていく。手首の向きを変え、模様が単調にならないように色を載せていくのがポイント。

壁に押し当てるように色をポンポンと載せていく。手首の向きを変え、模様が単調にならないように色を載せていくのがポイント。

塗料をスポンジに付け直した後は、濃くなりすぎないように意識して予定のところまで着手。ひとまず完成。

塗料をスポンジに付け直した後は、濃くなりすぎないように意識して予定のところまで着手。ひとまず完成。

さらに変化を加えてみる

ベーシックなスポンジングが完成したら、次は少し変化を楽しんでみよう。同じスポンジングでも、手をひねりながら色を載せていくと、微妙に違った模様を楽しむことができる。さらに、霧吹きで壁を濡らして、その上からスポンジングを繰り返す。うっすらとぼやけた感じに仕上がって、絵画のような繊細な雰囲気に。3600色の豊富なカラーと、自分のアイデアで色んな壁に挑戦してみよう。

違うデザインを加えて変化を楽しもう。手首をひねりながら色をつけていくと丸みを帯びた形に。

違うデザインを加えて変化を楽しもう。手首をひねりながら色をつけていくと丸みを帯びた形に。

今度はややぼかした味を出す。まず霧吹きで壁を濡らし、垂れてきた水分はウエスでしっかりおさえる。

今度はややぼかした味を出す。まず霧吹きで壁を濡らし、垂れてきた水分はウエスでしっかりおさえる。

その上からスポンジングをしていく。うっすらとぼやけたような色彩が違う表情を出してくれる。

その上からスポンジングをしていく。うっすらとぼやけたような色彩が違う表情を出してくれる。

これで完成! 色彩のグラデーションが魅力。

これで完成! 色彩のグラデーションが魅力。

ベンジャミンムーアジャパンの長張敏明さんがペイント。

ベンジャミンムーアジャパンの長張敏明さんがペイント。

アクリル樹脂のベースに顔料を混ぜて3600色の塗料を生み出す。

アクリル樹脂のベースに顔料を混ぜて3600色の塗料を生み出す。

艶消し、2〜3分艶、5分艶がある“Aura”など、環境と人体に優しい塗料を揃える。

艶消し、2〜3分艶、5分艶がある“Aura”など、環境と人体に優しい塗料を揃える。

ラギングを施した店内の壁。布を使ってメタリックの塗料を上から載せている。

ラギングを施した店内の壁。布を使ってメタリックの塗料を上から載せている。

ベンジャミンムーア青山フラッグシップショップ豊富な色見本から塗料を選べるほか、ビギナーから上級者まで、プライベートのペイントレッスンも開催。

ベンジャミンムーア青山フラッグシップショップ 
豊富な色見本から塗料を選べるほか、ビギナーから上級者まで、プライベートのペイントレッスンも開催。

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