マンションで多肉を楽しむ 植物の特徴を知って
楽しみを広げる
光をたっぷり必要とし、厳しい環境で鍛えられる多肉植物。その性質に合わせた育て方を基本にすれば、色々なアレンジを楽しんだり、種類によっては室内に取り入れることもできる。
寄せ植えにして鉢とのアレンジを楽しんだり、リースにしたり、ディスプレイに活用したり…。ベランダを定位置にして丈夫に育てたら、時にはインテリアに取り入れて楽しみたい。その際に、知っておきたいコトを、多肉植物のアレンジを提案する「TOKIIRO」の近藤さんに伺った。
[1]種類による違いを知る
多肉植物といっても品種は様々。育て方にも微妙な違いがあり、購入するときに確認するのが望ましい。特におすすめはベンケイソウ科。
「紅葉するので季節感を感じられるし、色んな形がありアレンジも楽しいです」。旅行などで家を開けるときは、出かける前にたっぷり水やりをして屋外におけば、2週間くらいは大丈夫だそう。
「ベンケイソウ科より水を欲しがるのは、根が太いのが特徴のキク科です」。枝垂れていたり、花のような形状をしていたり、個性的なフォルムは、アレンジも楽しそう。
「先が透明なものが多いユリ科ハオルチア属は、夏の直射日光は避けた方がいいですね」。ベランダに置くときもハオルチア属だけは日陰に置きたい。
また、エアプランツで知られるパイナップル科チランジア属は寒さが苦手だ。「低温と極端な乾燥は避けてください。あとは1週間に1回たっぷりと水をあげ、空気が動くところにおいてください」。
夏、冬など季節などによっても、置く場所によっても違ってくる。マメに状態をチェックしつつ大切に育てて。
[2]インテリアとして楽しむなら
基本的に光をたっぷり必要とする多肉植物だが、室内で楽しみたいならパイナップル科がおすすめ。土がいらない植物として知られるエアプランツなどが人気だ。
「比較的日陰を好むので、室内にも向いています。お風呂場や洗面所など、少し湿度があって、窓から光が入る場所が望ましいと思います」。水やりは霧吹きでたっぷりとあげれば、1週間に一度くらいでOK。飾り方によってはアートのように見せることも。
室内でも窓辺やサンルームのように明るい場所ならば、枝垂れる植物を吊るして楽しむ手もある。近藤さん宅では、ホヤやリプサリスが明るい吹き抜けを彩っていた。
「環境に適応してくる場合もありますから、特徴を把握した上で取り入れるとよいです。多肉植物ではないですが、シダ類なら室内には安心です」。
多肉やシダ類、観葉植物…。色々な種類をアレンジして楽しみたい。