スタイルのある存在感を楽しむビカクシダが映える着生板、
“蛇籠”を手作りする
新感覚の着生板は石+金属
前回ビカクシダ(コウモリラン)の板付けの方法を教えていただいた『IMAMA』が、 “蛇籠(じゃかご)”の着生板を作り方を教えるイベントを開催。
インストラクターは、『脇本佳洋建築事務所』の脇本佳洋さん。
“蛇籠”とは、鉄線などで編んだ籠に石を詰め、河川の護岸や斜面の補強に使われる建築土木資材だ。塀やプランターに使われることもある。
インストラクターは、『脇本佳洋建築事務所』の脇本佳洋さん。
“蛇籠”とは、鉄線などで編んだ籠に石を詰め、河川の護岸や斜面の補強に使われる建築土木資材だ。塀やプランターに使われることもある。
蛇籠をビカクシダの着生板にするアイディアは、ビカクシダ愛好家であり建築家の脇本さんならではの発想だ。
樹木や岩などに付着して成長する東南アジアなどが原産のビカクシダは、水が好きな一方で、根腐れに弱い植物。風通しのよい場所で管理するのが上手く育てるコツだ。
「蛇籠は通気性が良いので、根腐れが起きにくい着生板です」と脇本さん。
石と金属で作られたスクエアな蛇籠はモダンなデザイン。植物とも相性がよく、部屋に飾ればスタイリッシュな空間になる。
「金網は亜鉛素材のものを選ぶと、経年変化も楽しめます」
一手間かけて平らな蛇籠に
まず、展開図通りに、金網をニッパー等でカットする。切り口で怪我をしないよう、熱収縮シューブを取り付けておく。
次に金網を折り曲げる。美しく仕上げるためには、まっすぐにしっかりと直角に曲げるのがポイント。テーブルの天板や定規などを使うとよい。
折り畳んだら、結束バンドなどで固定する。
真ん中が膨らまないよう針金で固定する一手間をかけ、美しい蛇籠に仕上げる。
鉢底石を入れ、蓋を閉じて完成だ。
「金網や鉢底石の素材感を吟味するとカッコいい蛇籠に仕上がります」
次に金網を折り曲げる。美しく仕上げるためには、まっすぐにしっかりと直角に曲げるのがポイント。テーブルの天板や定規などを使うとよい。
折り畳んだら、結束バンドなどで固定する。
真ん中が膨らまないよう針金で固定する一手間をかけ、美しい蛇籠に仕上げる。
鉢底石を入れ、蓋を閉じて完成だ。
「金網や鉢底石の素材感を吟味するとカッコいい蛇籠に仕上がります」
蛇籠のバリエーションを楽しむ
鉢底石や溶岩石など、蛇籠に入れる石の種類を変えて表情の違う着生板を作ることも可能だ。
コルクはビカクシダの着生板としてよく使われる素材。自然素材であるコルクはひとつひとつ形が違う。中には一部が大きく欠けているものもある。その欠けの部分に蛇籠をつけたシリーズ“ジャンカ”も制作されている。
“蛇籠”や“ジャンカ”等のアイテムは『IMAMA』のサイトから購入できる。
コルクはビカクシダの着生板としてよく使われる素材。自然素材であるコルクはひとつひとつ形が違う。中には一部が大きく欠けているものもある。その欠けの部分に蛇籠をつけたシリーズ“ジャンカ”も制作されている。
“蛇籠”や“ジャンカ”等のアイテムは『IMAMA』のサイトから購入できる。
ビカクシダを飾って楽しむ専用家具
「私の場合ビカクシダは日の最低気温が15℃程度になると大半の株を屋外で管理し、15℃を下回っている間は全ての株を室内で管理しています」と脇本さん。
東京ならば室内管理の期間と屋外管理の期間はそれぞれ約6ヶ月になり、ビカクシダ用に室内用と屋外用の棚を用意した場合、どちらも1年の内半分の期間は使用しないことになる。
「そこで、室内用の棚である『屏風』はビカクシダの大半が屋外にある期間に棚板などを設置し、日常的な用途で使用することができるように有孔ボードで作成しています」
東京ならば室内管理の期間と屋外管理の期間はそれぞれ約6ヶ月になり、ビカクシダ用に室内用と屋外用の棚を用意した場合、どちらも1年の内半分の期間は使用しないことになる。
「そこで、室内用の棚である『屏風』はビカクシダの大半が屋外にある期間に棚板などを設置し、日常的な用途で使用することができるように有孔ボードで作成しています」
屋外用の棚、『ラダーシェルフ』も製作。販売に向けて準備中とのこと。
「コンパクトに収納ができ、工具を使用すること無く簡単に組み立てや分解ができるよう各パーツの固定にベルクロテープを使用する作りとしています。
ビカクシダを健康的に育てるには、環境を整える他に、日常管理がなるべく簡単にできるようにしておく事が大事だと思っています」