hanauta#のグリーンあしらいPart2

hanauta#のグリーンあしらいPart2 ドライに適したアナベルで
インテリアに映えるリースづくり

土に還る素材だけを使って

「hanauta#」として活動する花雑家・花療法士、水野久美さんに教えていただく、グリーンを使ったリースづくり。Part1では夏に清々しいハーブリースのつくり方を教わった。Part2では、時間を経てアンティークに似合う茶系へと変化するアジサイ、アナベルを使ったリースづくりを教えていただく。

「見本のようにつくらなくてはいけない、ではなくて、心のままに編んでいってほしいと思います。リースづくりがメディテーションのような心地よい時間になるといいですね」。
手順はハーブリースと同じく、赤ヅルをまるめていくところから始める。「hanauta#」ではワイヤーを使わず、全て土に還る素材でつくりあげる。巻くのは1回のみなので、後からやり直したり調整したりするのは難しい。それゆえ集中することが大切だ。

緑豊かな北鎌倉のアトリエで。咲き始めの明るいグリーンから真っ白へ。やがて抹茶のような緑に変わり色褪せていくアナベルは、ドライリースに向いた花材。

緑豊かな北鎌倉のアトリエで。咲き始めの明るいグリーンから真っ白へ。やがて抹茶のような緑に変わり色褪せていくアナベルは、ドライリースに向いた花材。

アナベルと合わせる花材は自由。自分の感覚を大切にアレンジしていきたい。

アナベルと合わせる花材は自由。自分の感覚を大切にアレンジしていきたい。

今回はアナベル、ビバーナムティヌス、ユーカリテトラゴナ、センニンソウ、スモークグラス、グリーンスケールの6種類を用意。

今回はアナベル、ビバーナムティヌス、ユーカリテトラゴナ、センニンソウ、スモークグラス、グリーンスケールの6種類を用意。

赤ヅルを2回巻いて直径15cm前後の輪をつくり、残りのツルをまわりにぐるぐるとしっかり絡める。ラフィアを片端10cm残して、輪に片結びする。

赤ヅルを2回巻いて直径15cm前後の輪をつくり、残りのツルをまわりにぐるぐるとしっかり絡める。ラフィアを片端10cm残して、輪に片結びする。

花材を引き立てるコツとは

「花材を輪に載せていくので、完成後は想定よりも大きくなります。輪は直径15cmくらいがいいと思います」。
赤ヅルを巻いて輪を作り、ラフィアを片結びしたら、材料を用意。今回はアナベルにセンニンソウ、ユーカリテトラゴナ、ビバーナムティヌス、スモークグラス、グリーンスケールを使ってアレンジしていく。
「ちょっとダーク系の実ものが入ると、全体的にメリハリがつき、引き締まるのでおすすめです。葉っぱを添えて一緒に巻いたり、実をふたつくらい合わせて一緒に巻いたりしても引き立って見えますよ」。
ほどよい長さに切り揃えたら、ラフィアでひたすら巻きとめていく。
「細かいものはまとめて束にして巻いてもいいです。輪やラフィアが見えなくなるように気をつけながら、左側に向かって巻き進めていきます」。
正面を意識して、花材が輪の後側に回らないように注意する。1周で完了するので、焦らず丁寧につくりあげたい。
水分量が適正でドライ向きなため、抹茶のような緑になった段階のアナベルを使用する。房は手を使って分けてもOK。

水分量が適正でドライ向きなため、抹茶のような緑になった段階のアナベルを使用する。房は手を使って分けてもOK。

残りの花材もカットしていく。長さ、ボリュームなどはその時々の感覚で。

残りの花材もカットしていく。長さ、ボリュームなどはその時々の感覚で。

用意した材料。グリーンの濃淡の中に、実ものがほどよいアクセントに。

用意した材料。グリーンの濃淡の中に、実ものがほどよいアクセントに。

1本ずつラフィアでしっかりと巻きとめていく。 

1本ずつラフィアでしっかりと巻きとめていく。 

ラフィアが短くなったら、新たに1本を元のラフィアに平行して並べ、2本同時に巻いて継いでいく。

ラフィアが短くなったら、新たに1本を元のラフィアに平行して並べ、2本同時に巻いて継いでいく。

花材の配置は自由でOK。実ものに葉を添えるとかわいい雰囲気に。輪の真上に花材が載るよう注意しつつ、ツタやラフィアが見えないように埋めていく。

花材の配置は自由でOK。実ものに葉を添えるとかわいい雰囲気に。輪の真上に花材が載るよう注意しつつ、ツタやラフィアが見えないように埋めていく。

最後まできたら、最初に10cmほど残しておいたラフィアと片結びに。緩まないようにしっかりと。

最後まできたら、最初に10cmほど残しておいたラフィアと片結びに。緩まないようにしっかりと。

完成したアナベルのリース。湿気を避ければ、この状態で比較的長く楽しめる。

完成したアナベルのリース。湿気を避ければ、この状態で比較的長く楽しめる。

少しずつ色褪せる経年変化を楽しむ

できあがったリースは、霧吹きなどは不要。ドライフラワー向きといわれるアナベルは、そのまま放置しておくだけで、だんだんキレイに乾いていってくれる。
「ドライになるまではどこかに吊るしたままにして、形が整うようにしてあげます。次第に色が褪せてきても、また味わいのある雰囲気を出してくれるので、インテリアとして長く楽しんでください」。
ニッチにあしらったり、壁にかけたり、飾り棚に置いたり。部屋の中の様々な場所に彩りを添えたい。
室内に潤いを与えてくれる、できたばかりのアナベルリース。今夏の思い出としてつくってみたい。

室内に潤いを与えてくれる、できたばかりのアナベルリース。今夏の思い出としてつくってみたい。

生の状態の時は、吊るしておくのがおすすめ。キレイな形が保たれる。

生の状態の時は、吊るしておくのがおすすめ。キレイな形が保たれる。

花雑家・花療法士、「hanauta#」水野久美さん。ワークショップや移動花屋、フラワーエッセンスやアロマなどの植物療法を取り入れた活動を行う。

花雑家・花療法士、「hanauta#」水野久美さん。ワークショップや移動花屋、フラワーエッセンスやアロマなどの植物療法を取り入れた活動を行う。

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