![グリーンと水の潤いを 手軽に始める 癒しのアクアリウム グリーンと水の潤いを 手軽に始める 癒しのアクアリウム](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu.jpg)
グリーンと水の潤いを手軽に始める
癒しのアクアリウム
幻想的な雰囲気と、癒しを与える水の流れ。インテリアにぜひ取り入れたいアクアリウム。でも何となく敷居が高くて始められない人も多いはず。実際、初心者はどこから始めるのが正解なのか。
「魚を飼うのか生態系を作るのか、まず何を求めるのかをはっきりさせることです」と言うのは水槽レイアウトのプロ「SENSUOUS」の代表・早坂誠さん。
「魚を飼うのであれば、魚の大きさにふさわしい水槽を用意して、酸素不足とアンモニアの増殖を防ぐために毎日水を代えます。ただ、土や砂を入れて植物を植えただけでも、生きものを育てる喜びがあるし、インテリアとして十分ではないでしょうか」。
魚はいなくとも、水とグリーンがあるだけで、狭い空間にも潤いと安心感を与えてくれる。まずは簡単な植物の生態系をつくるところから入ってみるのもいいかもしれない。
![東南アジア産や日本産など、様々な種類がある水草。植物によって処理の仕方は違うので、購入時に確認したい。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-001.jpg)
東南アジア産や日本産など、様々な種類がある水草。植物によって処理の仕方は違うので、購入時に確認したい。
![流木や岩石でレイアウト。盆栽のような楽しみが。@SENSUOUS](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-021.jpg)
流木や岩石でレイアウト。盆栽のような楽しみが。@SENSUOUS
![水槽の大きさにあった数の魚を飼うことも。@SENSUOUS](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-022.jpg)
水槽の大きさにあった数の魚を飼うことも。@SENSUOUS
[1]シンプルなものからトライ
水草の種類は世界でおよそ2800種類。「SENSUOUS」では約200種類を扱う。細いものから葉っぱの広がったものまで様々な形があり、色も緑だけでなく赤や黄色など様々。それらからピックアップして寄せ植えのように楽しむのが醍醐味だ。だが、早坂さんは、
「まず最初は1本植えから始めてみましょう。小さなベースに土か砂またはガラス玉を敷き、水草を1本植えます」。
おすすめは光合成しにくいサトイモ科かシダの仲間。成長が緩やかなので、光が暗くても枯れにくい。
「直立して伸びる“ポゴステモンデカネンシス”など、葉っぱが細くてきれいなものなら、簡単にアレンジできてインテリアに活用できると思います」。必要な道具も簡単に手に入るものばかり。まずはシンプルなものから取りかかりたい。
![「SENSUOUS」の代表・早坂誠さんが1本植えをレクチャー。ベースの底に砂を敷き、水を入れ濁った部分を捨ててから、下の方の葉を処理した水草を植える。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-003.jpg)
「SENSUOUS」の代表・早坂誠さんが1本植えをレクチャー。ベースの底に砂を敷き、水を入れ濁った部分を捨ててから、下の方の葉を処理した水草を植える。
![アクアリウム作りに必要な道具。専用のハサミやピンセットは各2000円位から。水を入れる時、バットもあると便利。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-004.jpg)
アクアリウム作りに必要な道具。専用のハサミやピンセットは各2000円位から。水を入れる時、バットもあると便利。
![1本植えを経て、寄せ植え的なレイアウトを楽しむ時に使いたい素材。マリモや小石、砂の代わりのビー玉なども。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-005.jpg)
1本植えを経て、寄せ植え的なレイアウトを楽しむ時に使いたい素材。マリモや小石、砂の代わりのビー玉なども。
![砂はハケを使ってならす。絵筆を使っても何でもOK。色々なカラーや種類からセレクトできる。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-006.jpg)
砂はハケを使ってならす。絵筆を使っても何でもOK。色々なカラーや種類からセレクトできる。
![ピンセットは草の下の方を、草に対して鋭角に掴む。砂に挿したらゆっくりと少しずつ放すのがコツ。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-007.jpg)
ピンセットは草の下の方を、草に対して鋭角に掴む。砂に挿したらゆっくりと少しずつ放すのがコツ。
[2]アクアリウムを作成
1本植えを楽しんだら、次は複数植えに挑戦したい。流木や石などをあしらえば、盆栽や生け花感覚で楽しむことができる。
「ベースも様々なものがありますが、立方体や直方体だと正面が決められるので、レイアウトしやすいですね」。
水草には茎があって直立する有形種と、睡蓮のように葉を広げる混成種がある。まず石や流木、混成種で基本の構図を作り、色や形が様々な有形種でレイアウトしていく。
「ポイントは同じ色合いのものを近くに植えないことと、両端に明るい色の水草を植えることです。隅に暗いものを植えると、壁が暗くなって狭く見えてしまうので」。アートのような感覚で、自分だけのアクアリウム創りを楽しみたい。
![人気のランプエディションベース。生体セットで¥4200〜。赤い草はロタラロトンディフォリア。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-009.jpg)
人気のランプエディションベース。生体セットで¥4200〜。赤い草はロタラロトンディフォリア。
![流木が印象的なレイアウト。アヌビアス・ナナ・プチなど。生体セットで¥4500〜。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-010.jpg)
流木が印象的なレイアウト。アヌビアス・ナナ・プチなど。生体セットで¥4500〜。
![清涼感を感じさせるレイアウト。¥3000〜。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-008-1.jpg)
清涼感を感じさせるレイアウト。¥3000〜。
![次第に増えていく下草がポイント。¥5300〜。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-012.jpg)
次第に増えていく下草がポイント。¥5300〜。
![色々な形のベースを揃える。まずは小さいものから始めよう。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-014.jpg)
色々な形のベースを揃える。まずは小さいものから始めよう。
![水草は一株¥450〜。それぞれ育て方の特徴を押さえたい。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-015.jpg)
水草は一株¥450〜。それぞれ育て方の特徴を押さえたい。
[3]長く楽しむには
「基本は毎日水を変えることです。歯磨きをしながら変えるとか、習慣づけるといいですね。水はバクテリアが繁殖しにくい浄水器の水か、なければ塩素系溶剤を入れます」。水槽を置く場所は洗面台がベストなのだそう。
「コントロールができない太陽光に比べて洗面所の蛍光灯、LEDの光は一定なのでちょうどいいんです。温度もできれば25℃くらいに保つのが理想です。冬場の寒い時期には、一定の温度を保つプレートも販売されていますよ」。
水草が育つ環境が完成されれば、魚にとっても住みよい環境が誕生する。そのような環境が整ったらミナミヌマエビなど飼育しやすい生物から挑戦してみるのもいい。生態系を作り上げる楽しみが広がっていきそう。
![魚の形状がユニークなベース。マリモも投入されている。¥2000〜。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-016.jpg)
魚の形状がユニークなベース。マリモも投入されている。¥2000〜。
![巨大なワイングラスのような器に小さなアカヒレが泳ぐ。¥5800〜。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-017.jpg)
巨大なワイングラスのような器に小さなアカヒレが泳ぐ。¥5800〜。
![ランプエディションベースはS〜Lの3種類。 光の当たり方でも雰囲気を変え、幻想的に。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-018.jpg)
ランプエディションベースはS〜Lの3種類。
光の当たり方でも雰囲気を変え、幻想的に。
![目に優しいグリーンと、穏やかな水の流れが癒しを与える。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-019-1.jpg)
目に優しいグリーンと、穏やかな水の流れが癒しを与える。
![「SENSUOUS」では販売のほか、水槽レイアウトのワークショップも開催。](https://img.tokosie.jp/2017/04/170412aqu-020-467x700.jpg)