ネイティブフラワーを楽しむ南半球の個性的な花材で
立体的なスワッグを作る
脇役もキャラクターを重視
オーストラリア産のバンクシア、南アフリカの国花キングプロテアなど、南半球のインパクトのある花は“ネイティブフラワー”、またはその野性的な存在感から“ワイルドフラワー”と呼ばれている。
存在感のあるネイティブフラワーを使った立体的なスワッグの作り方を『輪(りん)』のフラワーアーティスト、荒木幸恵さんに教えていただいた。
「スワッグを作る際、主役のインパクトに負けない脇役の選択も大切です。
今回はメインの花材同様、脇役も南半球原産のものを選びました。黒やゴールドなど“色”の違う葉、尖った葉、丸い葉など“形”の違う葉をセレクトしました。そして綿毛や硬い実など“質感”にもバリエーションを加えます」
南半球の花材の独特なフォルム
今回はドライフラワーを使ってスワッグを作った。
ドライフラワーで作るメリットは、乾いて縮むことがないのでイメージ通りに作ることができること。
ドライフラワーで作るメリットは、乾いて縮むことがないのでイメージ通りに作ることができること。
「生花でもスワッグを作ることができます。茎が乾燥すると縮んで細くなるのできっちりと縛り、風通しの良い場所に飾ってください」
花材によってはドライにできないものもあるので、購入の際に確認しておこう。
隙間を埋めるように花材を重ねる
花材の他に、ハサミ、輪ゴム、麻ひも、リボンを準備し、いよいよスワッグ作りのスタート。
まず中心になる花を利き手と反対側の手で持ち、そこに少しづつ花材を加えていく。
「隙間を埋めるようにしながら加えていくのがコツです。
スワッグは扇型より、長さを出したほうがスタイリッシュに仕上がるので、縦に長い植物を加えることを忘れないようにしましょう」
リネンを割いてリボンを作る
「麻紐のままでも良いのですが、ご家庭に余り布があれば、割いて自然な風合いにしたリボンを作って結んでもいいです。今回はリネンの布を使いました」
完成した立体スワッグは、壁と隙間がある大きなフックにかけたり、ハンガーや吹き抜けに飾ってインテリアのアクセントにしたい。
「直射日光に当たりすぎない場所に飾ると、スワッグが長持ちします。洗面所など湿気がこもる場所も避けたほうがいいです」