![60㎡前後の一人暮らしリノベ 広々ワンルームに配された箱型の寝室。 60㎡前後の一人暮らしリノベ 広々ワンルームに配された箱型の寝室。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094349/221003tan-1000x600.jpg)
60㎡前後の一人暮らしリノベ 広々ワンルームに配された箱型の寝室。
富士山も見える眺望の良さが決めて。
埼玉県に建つ築29年、総面積59㎡のマンション。Tさんは昨年この物件を購入し、フルリノベーションして暮らしている。
「コロナで外出できない日々が続いていたので、おうちで過ごす時間を充実させたいなと思っていました。ちょうど会社の同僚にブルースタジオでリノベーションした人がいて、お部屋を見に行かせてもらったら、すごく素敵だったので、私も同じリノベ会社にお願いしました」
購入した物件は中廊下の両側に部屋がある、いわゆる田の字型の2LDKだった。一度スケルトンにしてから、オープンな1LDKへリノベーション。部屋の中央に壁を立てて、寝室だけを個室にした。
物件購入の決め手は、マンションの高層階ならではの抜けのある景色だった。
「リビングの窓から一番遠い玄関からでも、窓の外が見えるように設計して頂きました。晴れていれば、富士山も見えますよ」とTさん。
![築29年、室内の総面積は約59㎡。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094222/221003tan-001.jpg)
築29年、室内の総面積は約59㎡。
![リビングから見たキッチン。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094224/221003tan-002.jpg)
リビングから見たキッチン。
![キッチンカウンター兼ダイニングテーブル。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094228/221003tan-003.jpg)
キッチンカウンター兼ダイニングテーブル。
![窓際の床にはタイルを配してインナーテラスに。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094233/221003tan-004.jpg)
窓際の床にはタイルを配してインナーテラスに。
![天気の良い日はキッチンから富士山が見える。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094238/221003tan-005.jpg)
天気の良い日はキッチンから富士山が見える。
![キッチン背後の通路は浴室に通じている。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094243/221003tan-006.jpg)
キッチン背後の通路は浴室に通じている。
![広い浴室はTさんたっての希望。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094248/221003tan-007.jpg)
広い浴室はTさんたっての希望。
![トイレには深い青の壁紙を。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094253/221003tan-008.jpg)
トイレには深い青の壁紙を。
完全造作したのは、キッチンとお風呂。
キッチンと浴室は既製品を使わず、一から造作した。
「足の伸ばせる広い浴室は、一番の希望でした。ホテルのお風呂のようなラグジュアリーなイメージをお願いしました」とTさん。
「キッチンは最初、テレビ向きにカウンターをつくるか、窓向きにつくるかで悩みました。結果、料理をしながら富士山を眺めたくて窓向きにしました」と続けた。
そしてキッチンの背後にある通路には、3段ほどの小さな階段があり、浴室へと続いている。これは水回りの位置を変更したことで生じた段差だ。排水管のために勾配をつける必要があったが、キッチンの床を上げてしまうと、キッチンから見える視界が低くなってしまうため、代わりに浴室の床を上げた。
キッチンの位置変更によって床に段差が生じるのは、マンションのリノベーションではよくあること。しかしマンションの窓枠の高さを変えることはできないので、窓に面しているキッチンの場合は大きな制約になりかねない。今回の事例では水回りを一ヶ所にまとめることで、キッチン以外の場所がその段差を吸収し、この問題をうまく解消することができた。
![玄関横には手洗い場を造作。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094257/221003tan-009.jpg)
玄関横には手洗い場を造作。
![構造体の周りに板を渡して本棚に。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094301/221003tan-010.jpg)
構造体の周りに板を渡して本棚に。
![上段には木箱入り紅茶「TAKIBI BAKERY」。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094306/221003tan-011.jpg)
上段には木箱入り紅茶「TAKIBI BAKERY」。
![手洗い場には脚をつけず、床から浮かせて。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094311/221003tan-012.jpg)
手洗い場には脚をつけず、床から浮かせて。
![アクセントでピンク色のタイルを使用。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094316/221003tan-013.jpg)
アクセントでピンク色のタイルを使用。
箱型の寝室と、グラデーションの壁色。
内装デザインで特に印象的なのは、アーチ型の入り口をもつ箱形の寝室。
「寝室はプライベートな空間なので、他とは少し分けたいです、とデザイナーさんに話したら、このデザインをご提案いただきました。せっかくリノベーションをするなら、個性的な雰囲気にしたいと思っていたので、とても気に入っています」とTさん。
2枚の引き戸を閉じれば、完全な個室にすることが可能だ。入り口のアーチに併せて、クローゼットの入り口、玄関の姿見など、お部屋の中にさりげなく曲線を取り入れたのも細かなこだわり。また、寝室の内側の壁には海のような青、外側の壁には空のような青色を塗装した。
「壁には4種類の色を使い分けています。リビング、寝室、キッチン、トイレと、青のグラデーションになっていて、少しずつトーンの違う塗料を塗りました」と続けた。タイルなども含めた部屋全体では、実に7色もの色味を使っている。それでいて、まるでワントーンのような統一感があり、落ち着いた雰囲気をもっているのが、この部屋ならではの魅力となっている。
「ゆくゆく壁の色を変えるのも、楽しそうだなと思っています。その時々の気分に合わせながら、ここでの暮らしを楽しんでいきたいです」と締め括ってくれた。
![寝室から見たリビング。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094320/221003tan-014.jpg)
寝室から見たリビング。
![アーチを描いた入り口が印象的。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094324/221003tan-015.jpg)
アーチを描いた入り口が印象的。
![引き戸を引けば、完全な個室になる。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094329/221003tan-016.jpg)
引き戸を引けば、完全な個室になる。
![リビングの一角に箱型の寝室。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094333/221003tan-017.jpg)
リビングの一角に箱型の寝室。
![寝室の奥にはウォークインクローゼット。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094337/221003tan-018.jpg)
寝室の奥にはウォークインクローゼット。
![パンガーパイプですっきりと衣類を収納。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094342/221003tan-019.jpg)
パンガーパイプですっきりと衣類を収納。
![リノベーションは「ブルースタジオ」に依頼。](https://img.tokosie.jp/2022/10/26094346/221003tan-020.jpg)