色のパワーをインテリアに生かす Part2寝室にはブルーを
リビングはオレンジに
部屋ごとに色を使い分ける
インテリアと色の関係について知るシリーズの第2回目は、ブルー、グリーン、オレンジ、イエローといった色が具体的にどんな力を持っているのかをカラースペシャリストの志村香織さんに教えていただきながら、空間づくりに生かす方法を考える。
家族団らんのリビング、ぐっすり眠りたい寝室、リラックスしたいバスルーム……、どういった目的で過ごす空間なのによって、使いたい色も変わってくる。
家族団らんのリビング、ぐっすり眠りたい寝室、リラックスしたいバスルーム……、どういった目的で過ごす空間なのによって、使いたい色も変わってくる。
美しい色使いで知られるフランスのインテリアブランド『Roche Bobois』に実際に伺って、志村さんに色のストーリーを伺った。豊富に家具の色が揃うこの店は、目的の色を探したい時にとても頼りになる。
[寝室]心が安らぐ“ブルー”
「ブルーには、心を落ち着かせる効果があるので、寝室などに積極的に使うとよいでしょう」とカラースペシャリストの志村香織さん。
ただ同時に涼しげに見えるブルーには、実際の温度より室温を冷たく感じさせる性質もある。
「そのため、季節ごとに色彩を使い分けるのもおすすめです。
例えば、ベッドカバーや枕といった寝具を、夏はブルー系に、冬は暖色系に変えるなど、心地よく眠れるカラーリングを工夫してみてください」
[リビング]フレンドリーな気分になる“オレンジ”
オレンジは陽気さを象徴するカラー。明るく楽観的なムードを引き出す効果や、人と人との心の距離を縮める力がある。親しみやすさを引き出すオレンジ色を、家族団らんのリビングやダイニングルームで使いたい。
「コミュニケーションを活発にするほか、食欲を増進する色でもあるので、みんなでわいわい楽しみたい時のテーブルセッティングに使うのもよいでしょう」
明るく楽しいエネルギーをもたらしてくれる色でもあるので、創造力を高めたい仕事部屋にもピッタリな色だ。
[バスルーム]リラックスできる“グリーン”
癒やしの色であるグリーンは、リラックスしたい空間に使うと効果的。
「たとえばバスルームは、心が安らぐブルーでもよいですが、時間や心のゆとりを促すグリーンを取り入れると、よりくつろげる空間になります。植物を置いてもいいですね」
また、紫にもやはりヒーリング作用があり、グリーンと紫の組み合わせも有効なのだそう。リビングのグリーンのソファに紫色のクッションやラグを合わせれば、疲れを癒やしてくれるスペースになる。
[スタディルーム]カラダを活性化する“イエロー”
「イエローは消化と関係する色です。カラダを活性化する力があるので、トイレの壁や小物に黄色をとり入れてみてはいかがでしょうか」
また、イエローは知性と、楽しさ、明るさを併せ持つ色。つまり“知る喜び”が触発される色でもある。書斎や子どもの勉強部屋に黄色のアイテムを使ってみたい。