空間のトータル提案Part2リノベと同時に考えたい
インテリアのアイデア
灯りを効果的に取り入れる
一級建築士でありインテリアコーディネーター、さらにライフスタイルオーガナイザー®でもある前田彬子さん。3年前に自邸として中古マンションを購入してリノベーション。Part1では家族のライフスタイルと動線から考えたリノベの工夫を公開してもらった。今回はインテリアコーディネーターとして、空間を素敵に仕上げるインテリアの工夫を教えていただく。
「アルダー材を張ったリビングの天井はフラットにしておきたいので、ダウンライトは取り付けませんでした」。
リビングの照明は、ダイニングテーブルの上の、大きさの違うふたつのペンダントライトのみ。大きい方を下に、小さい方を上にと、高低差をつけているところがポイントだ。
「重いものは下にあって軽いものは上にあるのが自然です。それに逆らわないようにするのが、人の心理としても落ち着くんです」。
ふたつのライトのバランスを考慮した配置が、乳白色のガラスから拡散されるやわらかな光とともに安心感を与えてくれる。
「廊下と玄関のダウンライトは、壁に寄せてつけています。どこを照らしているか分からないと、照明の意味はなくなると思うんです」。
通常は中央に設置することが多い照明を、壁側に。壁を照らすことで陰影が生まれ、シンプルな廊下や玄関が幻想的な雰囲気になる。
目に入る位置にこだわりを
前田さんはリノベで押さえるべきポイントを、自宅レッスンでレクチャーしている。その一部を伺うと…。
「予算が決まっている中で、どこにお金をかけたらいちばん素敵に見えるか、ということをお伝えしています」。
その答えは“立っている時、視界に入る範囲”だという。
「目に飛び込んでくる範囲で、その家の印象が決まると思います。天井や床よりは、壁の印象の方が強いですね。壁にアクセントカラーなどを取り入れると印象に強く残るようです」。
予算を削るのであれば、リビングから見えない位置にあるキッチン台の面材など。その分視界に入る位置にニッチを設け、好みの雑貨などを飾ると効果的。
「死角を利用するという点では、我が家では子供の本やおもちゃ、書類など目立たせたくないものを収めた棚は、部屋に入ったときに目に入らない位置に置いています」。
色が氾濫するもの、煩雑な書類などは、部屋の入り口に立ったときに死角になる位置に置けるよう、家具のレイアウトを予め決めておきたい。
「予算が決まっている中で、どこにお金をかけたらいちばん素敵に見えるか、ということをお伝えしています」。
その答えは“立っている時、視界に入る範囲”だという。
「目に飛び込んでくる範囲で、その家の印象が決まると思います。天井や床よりは、壁の印象の方が強いですね。壁にアクセントカラーなどを取り入れると印象に強く残るようです」。
予算を削るのであれば、リビングから見えない位置にあるキッチン台の面材など。その分視界に入る位置にニッチを設け、好みの雑貨などを飾ると効果的。
「死角を利用するという点では、我が家では子供の本やおもちゃ、書類など目立たせたくないものを収めた棚は、部屋に入ったときに目に入らない位置に置いています」。
色が氾濫するもの、煩雑な書類などは、部屋の入り口に立ったときに死角になる位置に置けるよう、家具のレイアウトを予め決めておきたい。
床置きで手軽にアートを楽しむ
アートや雑貨、花などを取り入れて、季節毎にディスプレイを楽しんでいる前田さん。
「ポスターを額装して床置きにするのがおすすめです。季節に合わせて作品を変えてもいいし、壁などを傷つけることなく、気軽にアートを楽しめます」。
海が好きだというご家族のために選んだベッドルームのポスターの上には、ルイス・ポールセンのライトが。お気に入りの作品をやさしく照らす。
「落ち着きがほしいベッドルームは全体を照らしたくないので、ライトは端の位置につけました。リノベーションするときは色々なことを短期間で決めなくてはいけないので、自分の好みを知っておくことが大事だと思います。好きなものは何か、どう暮らしたいかを予め把握し、インテリアもそれに合わせて考えておくといいですね」。
「ポスターを額装して床置きにするのがおすすめです。季節に合わせて作品を変えてもいいし、壁などを傷つけることなく、気軽にアートを楽しめます」。
海が好きだというご家族のために選んだベッドルームのポスターの上には、ルイス・ポールセンのライトが。お気に入りの作品をやさしく照らす。
「落ち着きがほしいベッドルームは全体を照らしたくないので、ライトは端の位置につけました。リノベーションするときは色々なことを短期間で決めなくてはいけないので、自分の好みを知っておくことが大事だと思います。好きなものは何か、どう暮らしたいかを予め把握し、インテリアもそれに合わせて考えておくといいですね」。