先人の手仕事を今の暮らしに職人の技と心が伝わる
手編みのカゴを楽しむ
道具としてのカゴの魅力を知る
作り手の温もりが伝わってくるような手編みのカゴ。そこにあるだけで空間に雰囲気を与えてくれる。
「カゴはもともと農業や漁業など第一次産業で、生活の生業のために使われてきたものが多く、道具としてすぐれたものがたくさんあります」と、世界の手編みカゴを扱う「カゴアミドリ」の伊藤征一郎さん。
「屋外での用途が減ってきて、今では日常の暮らしの中で取り込まれるようになりました。でも本来は、何世代もの知恵が詰まった合理的なもの。本来の用途や機能的な特徴を知ることで、もっと楽しく使うことができると思います」。
例えば、魚の水揚げの際に使われていた万漁カゴは、港の中で引きずっても大丈夫なように堅牢で頑丈につくられたもの。実用性と耐久性が魅力だ。先人が生み出した確かなつくりと存在感を持つ歴史のあるカゴを、その背景を知りつつ暮らしの中に取り入れたい。
「カゴはもともと農業や漁業など第一次産業で、生活の生業のために使われてきたものが多く、道具としてすぐれたものがたくさんあります」と、世界の手編みカゴを扱う「カゴアミドリ」の伊藤征一郎さん。
「屋外での用途が減ってきて、今では日常の暮らしの中で取り込まれるようになりました。でも本来は、何世代もの知恵が詰まった合理的なもの。本来の用途や機能的な特徴を知ることで、もっと楽しく使うことができると思います」。
例えば、魚の水揚げの際に使われていた万漁カゴは、港の中で引きずっても大丈夫なように堅牢で頑丈につくられたもの。実用性と耐久性が魅力だ。先人が生み出した確かなつくりと存在感を持つ歴史のあるカゴを、その背景を知りつつ暮らしの中に取り入れたい。
カゴを暮らしに取り入れる
道具として用いられたカゴは、今、プラスチックなどの工業製品が主な素材に。
「現在、当たり前に使っているプラスチック製品も、それ以前の時代には植物を素材にしたものが多く使われていたことと思います。“くずかご”という名前は今でもよく使われていますが、植物を編んだ本物の“かご”にはなかなか出会えません」。
伊藤さんが選ぶのは、世界各地の、その土地の植物を使ってつくられるカゴ。
「できるだけ、消費者向けにデザインされたものではなく、その土地の人たちが今も使い続けているものを紹介しています。サイズを小さめにしてもらうなどの調整はお願いしますが、なるべくそのままの形を残すほうが、産地の伝統を守ることにつながるからです」。
そうやって選ばれたカゴは、食卓で使う小物から雑貨、日用品まで。そのデザインと持ち味を活かして活用したい。
「例えばタオルや洗濯物を入れるカゴなら、通気性が高く、内側に継ぎ足しが出ていないカゴをおすすめします。素材の端が出ていないので、繊維が引っ掛かるということがないんです」。
そんな利点も考慮しつつ、生活に取り入れたいカゴをご紹介する。
「現在、当たり前に使っているプラスチック製品も、それ以前の時代には植物を素材にしたものが多く使われていたことと思います。“くずかご”という名前は今でもよく使われていますが、植物を編んだ本物の“かご”にはなかなか出会えません」。
伊藤さんが選ぶのは、世界各地の、その土地の植物を使ってつくられるカゴ。
「できるだけ、消費者向けにデザインされたものではなく、その土地の人たちが今も使い続けているものを紹介しています。サイズを小さめにしてもらうなどの調整はお願いしますが、なるべくそのままの形を残すほうが、産地の伝統を守ることにつながるからです」。
そうやって選ばれたカゴは、食卓で使う小物から雑貨、日用品まで。そのデザインと持ち味を活かして活用したい。
「例えばタオルや洗濯物を入れるカゴなら、通気性が高く、内側に継ぎ足しが出ていないカゴをおすすめします。素材の端が出ていないので、繊維が引っ掛かるということがないんです」。
そんな利点も考慮しつつ、生活に取り入れたいカゴをご紹介する。
手編みカゴの美しさを愛でる
「天然素材を使用したかごは、通気性のよい場所で保管することが長持ちの秘訣です。できるだけしまい込まず、お部屋の壁にかけておくのもよいと思います」。
カゴアミドリ店舗の壁に掛けられた丸や四角のザルは、食材を干したり、振るいにかけたりするために使われていたもの。
「宮崎県の風習で、ばら寿司を盛るために使われていたものなどもあります。今は職人さんも高齢となり、入手が難しくなりつつあります」。
お店の一角には、クルミやブドウの樹皮を編んだ一輪差しにドライフラワーが。野趣あふれる雰囲気が空間に味わいを添えてくれる。それぞれの地方の暮らしや文化を支えていたカゴを、
現代の暮らしの中に取り入れてみたい。
カゴアミドリ店舗の壁に掛けられた丸や四角のザルは、食材を干したり、振るいにかけたりするために使われていたもの。
「宮崎県の風習で、ばら寿司を盛るために使われていたものなどもあります。今は職人さんも高齢となり、入手が難しくなりつつあります」。
お店の一角には、クルミやブドウの樹皮を編んだ一輪差しにドライフラワーが。野趣あふれる雰囲気が空間に味わいを添えてくれる。それぞれの地方の暮らしや文化を支えていたカゴを、
現代の暮らしの中に取り入れてみたい。