家具として考えるキッチンシンプル＆ミニマムに
自由な発想でLDKをデザイン

ひとり暮らし、DINKS 、シェアハウス、二世帯住宅、そしてテレワークによる職住一体…。暮らし方が多様化する今、これまでになかった画期的なキッチンが誕生した。
「ライフスタイルの多様化、共働き世帯の増加、調理の省略化などによって、しっかり料理をつくるだけではないキッチンを求める人達が、少しずつ出てきていると感じていました」と、クリナップ、リテール事業企画部の鈴木秀夫さん。
キッチンメーカーのノウハウが生んだ「HIROMA」は、ダイニングテーブルとキッチンセットを組み合わせてLDKを再構築できる新しいシステム。アイランドキッチンや壁付けキッチンといった独立したキッチンを「HIROMA」にすることで、キッチン専用のスペースをカット。その分リビングを広々とさせたり、ダイニングテーブルと一体化させて動線の無駄を省いたりすることができる。
「テーブルは食卓であると同時に調理台にもなるし、アイロンかけなどの家事もできるし、テレワークのための仕事スペースにもなります」。
一台で色んな用途を兼ねられて省スペース。キッチンを新しい発想で捉えれば、生活スタイルの幅が広がりそうだ。

「HIROMA」はシンクのみのものとIHヒーター付きの２種類。サイズも２タイプあり、都心の狭小住宅にも、オフィス兼自宅にも、大家族のセカンドキッチンにも、色々なライフスタイルでそれぞれの使い方が可能だ。
「ひとり暮らしやDINKSならHIROMAを中心に生活を完結させられます。キッチンとダイニングを行き来することがないので、時短にもなり、忙しい毎日を送る人たちにおすすめですね」。
週末にホームパーティーなどを開くときも、「HIROMA」が活躍。
「シンクがすぐ近くにあることで、さっと手が洗えたりするのがパーティーなどでも好評のようです」。
食卓のすぐ隣にあるIHヒーターは、料理を温かいままサーブするのにも便利そう。また、食器洗い用と野菜洗い用など、シンクがふたつ欲しいという場合にも、既存のキッチンに加えて「HIROMA」を備えれば使いやすさがアップする。

飛騨高山の老舗家具メーカー、飛騨産業とのコラボレーションにより誕生した「HIROMA」は、その意匠性の高さも魅力のひとつ。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインに、素材に使われている天然木のホワイトオークが、温もりと味わいを感じさせる。
「伝統の匠の技が活かされています。キッチンというよりは家具と考えています」。
天然木はシンプル＆ナチュラルな空間にも、和モダンなテイストにも。マットなブラックのワークトップは、インダストリアル系や土間風の空間にも。無垢の木の風合いが活きたテーブルと、硬質な人工大理石のシンク。ふたつの異素材がミックスされていることにより、色々なテイストの空間に調和してくれる。キッチンの機能を見直し、家具のひとつとして、インテリアの一部としてキッチンを考える、そんな流れがやってくるかもしれない。