家電コンシェルジュに聞くステイホーム期間中に
「二子玉川蔦屋家電」で売れたもの

ステイホームが求められて２年強。家で過ごす時間が長くなる中、暮らしを充実させてくれる家電に人気が集まっている。この間、どんな家電が注目されてきたのか、これから手に入れるべき製品は？　家電を通してライフスタイルを提案してくれる「二子玉川蔦屋家電」のコンシェルジュさんに、調理家電、生活家電、オーディオ関係など、ジャンル別ヒット商品を聞いてみた。

“本格派”重視の調理家電

「外食を控えなければならなくなり、自宅でもレストランと同じような本格的な食事を楽しみたい、という方が増えました」。
と、コンシェルジュの石田佳子さん。魚の骨までやわらかく煮込むことができる電気圧力鍋や、素材にじっくり火を通す低温調理器などが大人気だという。
「毎日の献立のレパートリーを増やしてくれるし、簡単手軽に調理できるという点も魅力です。同時に、時間をかけてでも本物の料理を楽しみたいという本格志向が高まっていて、コーヒーなどにもその傾向が見受けられますね」。
自宅がオフィス化して欠かせなくなったコーヒーは、
「外で飲んでいたものと同じ質のコーヒーを楽しみたい方が多いです。本格的に淹れられる製品がヒットしています」。
プロのバリスタ仕様のモデルが売れ筋。また、カフェで楽しんでいたようなホットチョコレートが飲めるドリンクメーカーも人気だ。
「イギリスの『ホテルショコラ』のチョコレートドリンクメーカーが、大ヒットとなりました。ホットチョコレートはミルクを泡立てるのが難しいのですが、これを使えばカフェのような泡立ちのミルクができあがり、まろやかな味が楽しめます。疲れを癒すのにもぴったりです」。

電気圧力鍋「Re・De Pot」￥14,800 (以下すべて税込表記) 。ボタンひとつ押すだけで簡単調理。ご飯なら25分で炊き上がるほか、ホロホロのサバの煮込みや、ジューシーな肉料理など、本格的な料理ができあがる。無水調理も可能。出しっ放しにしてもインテリアになじむデザインもいい。 — 電気圧力鍋「Re・De Pot」￥14,800（以下すべて税込表記）。ボタンひとつ押すだけで簡単調理。ご飯なら25分で炊き上がるほか、ホロホロのサバの煮込みや、ジューシーな肉料理など、本格的な料理ができあがる。無水調理も可能。出しっ放しにしてもインテリアになじむデザインもいい。

タンパク質の熱変性に着目した低温調理器「BONIQ」シリーズ（本体はホーロー鍋の中のもの）。55℃〜58℃で調理することで肉汁を逃さず、プロレベルのミディアムレアに仕上げてくれる。赤身のブロック肉やパサつきがちな鶏胸肉も絶妙な味と食感に。キャセロール￥7,128、本体を立てて収納する陶器製のスタンド￥3,036など、アクセサリーも充実。

最新モデル「BONIQ 2.0」22,000。下味をつけて密封式ジップ袋に入れた肉を、水を張った鍋に入れスイッチをオン。フライパンで焼き目を入れて仕上げると、ジューシーな肉質に。 — 最新モデル「BONIQ 2.0」￥22,000。下味をつけて密封式ジップ袋に入れた肉を、水を張った鍋に入れスイッチをオン。フライパンで焼き目を入れて仕上げると、ジューシーな肉質に。

手前の電動コーヒーミル・「kalita Black 復刻版ナイスカットG」￥34,650。挽きたてのフレッシュな豆で淹れたてのコーヒーを。「蔦屋家電」オリジナルの艶消しブラックやスイッチの位置など、スタイリッシュなデザインも評判。奥と手前右手のケトル・「kalita電気ケトルKEDP-600」29,700。細口のノズルや鶴口の注ぎ口シェイプによって、少しずつドリップすることができる。１℃ずつ温度調整も可能なプロバリスタ仕様。電動コーヒーミルとセットでの購入も。 — 手前の電動コーヒーミル・「kalita Black 復刻版ナイスカットG」￥34,650。挽きたてのフレッシュな豆で淹れたてのコーヒーを。「蔦屋家電」オリジナルの艶消しブラックやスイッチの位置など、スタイリッシュなデザインも評判。奥と手前右手のケトル・「kalita電気ケトルKEDP-600」￥29,700。細口のノズルや鶴口の注ぎ口シェイプによって、少しずつドリップすることができる。１℃ずつ温度調整も可能な、プロバリスタ仕様。電動コーヒーミルとセットでの購入も。

ベルベットのように滑らかなホットショコラが楽しめる「ホテルショコラチョコレートドリンクメーカーVelvetiser」￥12,000。イギリスでも大ヒットしたそう。ミルクと専用のチョコレートフレーク￥250を入れ、スイッチオン。ステンレス製の泡立て器・ウィスクがクリーミーな食感に仕上げる。アイスにしたり、ミルクだけを泡立ててカフェラテを楽しんだりも。

食コンシェルジュの石田さん。専用のチョコレートフレークは、ミルキー、ダークなどに、ミントやチェリー、ジンジャー、ピーナッツバターなどのフレーバーも揃う。

オフが充実する生活・美容家電

自宅でゆっくり過ごす時間が取れるようになったこと、サロンなどに行く機会が減ったことなどからか、家でのリラクゼーションに投資する傾向も。夜はアップデートした間接照明で癒される雰囲気を演出しつつ、美容やマッサージを入念に。そのための家電を購入する人が増えている。
「ZOOM会議などで、マスクを外した自分の顔が画面に映ると気になってしまう、というお客様が多いですね。ブラシの先端から出る低周波で、顔や身体のたるみやむくみに働きかける美顔器が大人気です」。
長時間のPC使用で疲れた目にも効果的で、ブラシをあてた後はまぶたが開いて視界も広がる、とのこと。
「イスに長時間座っていることで、筋肉が縮まり、肩凝りがひどいという方も多いです。そんな人には、アスリートも使用するパワーのあるマッサージガンが人気ですね」。
筋肉の奥にまで働きかけ、凝りを芯からほぐしてくれるマッサージガンは、在宅ワークで疲れた体をリラックスさせてくれるとして、欠かせなくなっている。また、家に長くいることで掃除が頻繁になったことから、掃除機ロボットも活躍。中でもルンバの最新型が注目の製品だ。
「家具などへの当たりがソフトになり、ダストボックスもデザイン性が高まりました。音も静かなのでリモートワークにも向いています」。

幻想的な灯りがこぼれる、ポータブルの間接照明が大人気。カッシーナとのコラボレーションで誕生。熟練の職人により丁寧にカットされたクリスタルガラスから、LEDの灯りが放射状に放たれ、陰影を生み出す。充電すれば24時間コードレスでどこでも使えるので、バスルームやベランダに置いたりすることも。「Ambientec」のXtalシリーズ、手前のAcruxダークグレーは￥27,500。 — 幻想的な灯りがこぼれる、ポータブルの間接照明が大人気。カッシーナとのコラボレーションで誕生。熟練の職人により丁寧にカットされたクリスタルガラスから、LEDの灯りが放射状に放たれ、陰影を生み出す。充電すれば24時間コードレスでどこでも使えるので、バスルームやベランダに置いたりすることも。「Ambientec」のXtalシリーズ、手前のAcruxダークグレーは¥27,500。

ブラシ型の低周波美容機器「デンキバリブラシ® 2.0+ボディ」￥217,800。柔らかいシリコン製のブラシから発する低周波が、手ではほぐせない部分を刺激。サロンのような効果が期待できる。モデルさんのメイク前に、ヘアメイクさんが使用することもあるという話題の製品。頭〜デコルテまでケアするフェイスアタッチメントに、全身ケアのボディアタッチメントも備えた新モデルが誕生。

大きすぎず重すぎず、片手で使えるとして人気のマッサージガン「Hypervolt Go」￥32,780。３段階の振動で、筋肉を効果的にほぐしてくれる。トレーニングの前と後に、身体をケアするのにもおすすめ。アタッチメントは２種類あり、大きい方で全身を、小さい方で手のひらや足の裏などをピンポイントでケア。強力ながら音も静か。

ホコリが気になるようになり、掃除をまめに行う人が増加。最新モデルの「iRobot ルンバ j7+」￥129,000は、コードやペットの排泄物など、障害物を回避しながら清掃してくれる。ダストボックスが低くなり、目立たなくなったのも好評。

モバイル型が人気のオーディオ家電

自宅で動画配信サービスや映画を楽しむ人が増加し、プロジェクターが人気に。コードレスで自由に移動させられ、かつ高画質で観られるモバイルプロジェクターが売れ筋だという。
「スクリーンでなくても壁があればキレイに映り、斜めからでも自動で画面を補正してくれるタイプが、人気が高いですね」。
また、夫婦でリモートワークをする家庭では、音楽を楽しむためのオーディオはひとりに１台ずつ、それぞれの場所に欲しいと考えるそう。
「自分の机の上に１台など、自分だけの小さい空間で独立して音楽を楽しむ人が多いので、ポータブルの小型スピーカーが売れています。また、リモートになって仕事をしながらラジオを聞く人も増えていて、イヤホンも人気です」。
散歩やジョギングなどをする機会も増え、家の中だけでなく、アウトドアでも便利な骨伝導イヤホンが売れ筋だという。
「骨伝導なら他の音も拾えるので、道を歩いていても安全性が高いです。移動をしながらどこでも楽しめる手軽なタイプが、オーディオ全般で受けています」。
コロナ化で激変したライフスタイルに、ぴったりと寄り添う家電製品。これからも暮らしに役立ててみたい。