台所道具のプロが選ぶキッチンからお届けする
本当に役立つ優れもの
使って確かめた道具を提案
井の頭公園のほど近く。「だいどこ道具 ツチキリ」は、店主の土切敬子さんが実際に使ってみて、「これはいい!」と納得したものだけを店頭に並べているお店だ。
「若い頃からいいと思ったものを大切に引き出しの中にしまっていました。新しいものもどんどん出てくるけれど、オシャレなものよりも業務用など昔から作られているもの、機能的に優れているものが好きです」。
約5年前に自宅の一部を改装して店舗に。販売されているのは、隣接するキッチンで愛用するものがほとんどで、商品には1点1点、その使用感など消費者目線の紹介が記されている。
「調理のために道具を使うというよりは、道具を使いたいがために調理しています(笑)。道具を本来とは別の用途に使ったり、違うメーカーのものを組み合わせてみたり。より気持ちよく台所仕事ができる、私なりの発見を提案したいと思っています」。
どの道具も選び抜かれたものばかりだが、中でも土切さんが愛してやまない道具とは? 自信をもっておすすめするものをご紹介。
「若い頃からいいと思ったものを大切に引き出しの中にしまっていました。新しいものもどんどん出てくるけれど、オシャレなものよりも業務用など昔から作られているもの、機能的に優れているものが好きです」。
約5年前に自宅の一部を改装して店舗に。販売されているのは、隣接するキッチンで愛用するものがほとんどで、商品には1点1点、その使用感など消費者目線の紹介が記されている。
「調理のために道具を使うというよりは、道具を使いたいがために調理しています(笑)。道具を本来とは別の用途に使ったり、違うメーカーのものを組み合わせてみたり。より気持ちよく台所仕事ができる、私なりの発見を提案したいと思っています」。
どの道具も選び抜かれたものばかりだが、中でも土切さんが愛してやまない道具とは? 自信をもっておすすめするものをご紹介。
使い勝手のいい台所の相棒
「色々な道具を試してきて、やかんはいくつ買ったか分かりません(笑)。用の美とされるものも使ってみると注ぎにくかったりして。結局、お湯を沸かすにはお鍋が一番という結論になりました」。
そんな中、10年選手として愛用しているもののひとつは『打ち出し中華鍋』。1枚の鉄板を叩いて伸ばす打ち出し式により軽く、かつハンドル部分に鉄に比べて熱伝導率の低いチタンを使っているのでミトンなしで握ることができる。片手で動かして調理する中華鍋として、とてもありがたい存在だ。
「大根おろしもコレと決めているものがあります。小林カツ代さんプロデュースで一度は廃盤になったものが復活した『大根おろし器』。底にゴムがついているので滑りにくく、やや傾斜した水切りネットで水分がほどよく切れるんです。前は色付きだったのですがシンプルな白になったところも気に入っています」。
食器洗いには、洗剤要らずで汚れをきれいに落とせる『Mette 食器洗い水ふきん』を愛用。
「薄くて使いやすいのがいいです。水だけで茶渋も落ちるほど強力なのですが、メラミンスポンジなどと違い優しく洗い落とせます」。
そんな中、10年選手として愛用しているもののひとつは『打ち出し中華鍋』。1枚の鉄板を叩いて伸ばす打ち出し式により軽く、かつハンドル部分に鉄に比べて熱伝導率の低いチタンを使っているのでミトンなしで握ることができる。片手で動かして調理する中華鍋として、とてもありがたい存在だ。
「大根おろしもコレと決めているものがあります。小林カツ代さんプロデュースで一度は廃盤になったものが復活した『大根おろし器』。底にゴムがついているので滑りにくく、やや傾斜した水切りネットで水分がほどよく切れるんです。前は色付きだったのですがシンプルな白になったところも気に入っています」。
食器洗いには、洗剤要らずで汚れをきれいに落とせる『Mette 食器洗い水ふきん』を愛用。
「薄くて使いやすいのがいいです。水だけで茶渋も落ちるほど強力なのですが、メラミンスポンジなどと違い優しく洗い落とせます」。
組み合わせて活用度を高める
「だいどこ道具 ツチキリ」の魅力といえば、土切さん独自のアイデアで、道具と道具をコラボレーションさせる技。
「『耐熱ガラスサーバー』は、ガラス製なのに堅牢でもともと大好きだったんです。目盛り付きなので軽量にも使えますが、これに『コーヒードリッパー』を組み合わせれば、コーヒーも淹れられると思いつきました」。
大小2種類のサーバーにちょうど合うフィルターを調査。大きい方には、京都の金網屋さんに特注した手編みのステンレスドリッパーを組み合わせた。
「ガラスとの相性がよく目でも楽しめるので、愛用しています」。
料理のレパートリーを広げてくれるのが、『出汁とり鍋』を活かしたセット。洗いものまで含めて面倒な出汁とりが楽になるメッシュのざる付きの深めの鍋は、これだけでも優秀なのだが、さらに『手編み水切網』をコラボレーション。『磁器カップ』に出汁とり鍋でとった出汁を使った卵液を注いで、網をセットした鍋に入れればおいしい茶碗蒸しができあがる。
「一鍋で何役もこなしてくれるので、重宝します」。
「『耐熱ガラスサーバー』は、ガラス製なのに堅牢でもともと大好きだったんです。目盛り付きなので軽量にも使えますが、これに『コーヒードリッパー』を組み合わせれば、コーヒーも淹れられると思いつきました」。
大小2種類のサーバーにちょうど合うフィルターを調査。大きい方には、京都の金網屋さんに特注した手編みのステンレスドリッパーを組み合わせた。
「ガラスとの相性がよく目でも楽しめるので、愛用しています」。
料理のレパートリーを広げてくれるのが、『出汁とり鍋』を活かしたセット。洗いものまで含めて面倒な出汁とりが楽になるメッシュのざる付きの深めの鍋は、これだけでも優秀なのだが、さらに『手編み水切網』をコラボレーション。『磁器カップ』に出汁とり鍋でとった出汁を使った卵液を注いで、網をセットした鍋に入れればおいしい茶碗蒸しができあがる。
「一鍋で何役もこなしてくれるので、重宝します」。
愛着を感じる“働く道具”
機能美を感じさせるデザイン、使い込むほどに味わいを増す質感。そんなものも、同時に道具として役立ってくれることが、「だいどこ道具 ツチキリ」のもの選びのひとつの基準だ。
「磁器製の『スパイシーボックス』は、ホールの黒こしょうやスパイスを中に入れて、手でごりごり回して挽くスパイスミルです。テーブルに置いた時の佇まいが好きなのですが、挽き立ての香りが楽しめるのも嬉しいです」。
ひとりで楽しむティータイムなどに、役立っているのが『手編みの銅茶こし』。
「急須の中にセットされているステンレス茶漉しは、茶葉が広がらないのであまり使いません。この銅茶漉しは職人の手作りで網目が大変細かく、丁寧に作られているので大切に使いたくなる道具です」。
土鍋をままごと道具のようなサイズ感にした『目玉焼き土鍋』は、一人分の目玉焼きが作れる道具。伊賀焼の陶土により食材に熱をじっくり通すため、縁はカリカリでふっくらとした白身の目玉焼きに仕上がる。
「家族ひとりずつ毎日のように使います。小さなサイズ、素朴なルックスにも愛着を感じています」。
「磁器製の『スパイシーボックス』は、ホールの黒こしょうやスパイスを中に入れて、手でごりごり回して挽くスパイスミルです。テーブルに置いた時の佇まいが好きなのですが、挽き立ての香りが楽しめるのも嬉しいです」。
ひとりで楽しむティータイムなどに、役立っているのが『手編みの銅茶こし』。
「急須の中にセットされているステンレス茶漉しは、茶葉が広がらないのであまり使いません。この銅茶漉しは職人の手作りで網目が大変細かく、丁寧に作られているので大切に使いたくなる道具です」。
土鍋をままごと道具のようなサイズ感にした『目玉焼き土鍋』は、一人分の目玉焼きが作れる道具。伊賀焼の陶土により食材に熱をじっくり通すため、縁はカリカリでふっくらとした白身の目玉焼きに仕上がる。
「家族ひとりずつ毎日のように使います。小さなサイズ、素朴なルックスにも愛着を感じています」。
オリジナルの発想をカタチに
たくさんの道具に触れる中、土切さんが「こんなものが欲しい」と思い至ったものも商品化されている。
「ある時、古道具屋さんで見つけた木の丸板が可愛くて、同じ厚みで『鍋敷き』としてメーカーさんに作ってもらいました。鍋敷きだけでなくお茶用のお盆にするなど、色々と使えます」。
長年、悩んでいたのがまな板。木のまな板はお手入れも大変で、薄いと反り返り、厚いと重くなる。しかもよいものほど高価に。
「日本ではじめての木芯入り軽量ゴムまな板、この表面のゴムのみに目をつけました」。
問屋さんから大きな状態のゴム板を取り寄せ、1枚ずつカットして『抗菌ラバーまな板』として販売することに。
「薄くて扱いやすく、刃あたりが抜群なんです。毎日使うものだから、使い勝手がよくなくてはいけないと思うんです」。
長時間立ちっ放しになることも多いキッチンで、“こんなイスがあったらいいな”と思いオーダーした『だいどこスツール』に座り、調理をしながら日々使いやすい道具について考える。土切さんの台所から新たなアイデアと、ずっと残していきたい道具が生まれ、発信される。
「ある時、古道具屋さんで見つけた木の丸板が可愛くて、同じ厚みで『鍋敷き』としてメーカーさんに作ってもらいました。鍋敷きだけでなくお茶用のお盆にするなど、色々と使えます」。
長年、悩んでいたのがまな板。木のまな板はお手入れも大変で、薄いと反り返り、厚いと重くなる。しかもよいものほど高価に。
「日本ではじめての木芯入り軽量ゴムまな板、この表面のゴムのみに目をつけました」。
問屋さんから大きな状態のゴム板を取り寄せ、1枚ずつカットして『抗菌ラバーまな板』として販売することに。
「薄くて扱いやすく、刃あたりが抜群なんです。毎日使うものだから、使い勝手がよくなくてはいけないと思うんです」。
長時間立ちっ放しになることも多いキッチンで、“こんなイスがあったらいいな”と思いオーダーした『だいどこスツール』に座り、調理をしながら日々使いやすい道具について考える。土切さんの台所から新たなアイデアと、ずっと残していきたい道具が生まれ、発信される。