心地よい空間にする壁のアイディア壁にこだわって
センスのいい部屋に仕上げる
木の素材感をプラスする
自分らしい空間を作るためのツールとアイディアが満載のプロ集団、『toolbox(ツールボックス)』プレスの来生ゆきさんに、 “壁”の素材選びのコツを聞いてみた。リノベーションのプランを作る際、間取りとキッチンと床材などの選定で手一杯になり、壁は無難な白、で終わらせると、どことなく寂しい家になってしまう。
「特に古い建物をリノベーションする際、壁をツルピカに仕上げてしまうと、既存部分と新しい壁で違和感が生まれてしまいます。そんな時、例えば本物の木の質感を持つ壁材など、素材感のあるものを取り入れて調和を図るのはよいアイディアですね」
『toolbox』の「ウッドウォールパネル」は、1枚毎に異なる木目が浮かぶ天然木の良さを生かしたアイテムだ。ベニヤ下地に薄くスライスされた天然木が張られている。幅610mmのパネル状になっているので施工がしやすいのが特徴。仕上げの天然木の樹種はニレとタモ。ニレ板目は木目がはっきりしていて、板幅がランダム。タモ柾目はあっさりとした木目で、板幅は等ピッチ。いろいろな空間に合わせやすい。
ヴィンテージ感をアップする壁材
『toolbox』には他にも木を使った壁を作ることができるアイテムが揃う。
無垢の一枚板を削り出した「クラシックリブパネル」は、音楽ホールなどで昔から使われてきた内装材で、よりシックな雰囲気を作ることができる。ヴィンテージの集合住宅や、アンティークの家具を生かした部屋を作りたいときに使いたい壁材だ。
そして、床板や棚板で使われることが多かった人気の足場板を、5mmの厚さにスライスしたアイテムがその名も「5mm厚の足場板」。軽く扱いやすいのでDIYで部屋の雰囲気を変えたい時にももってこい。古材らしさが残る鉄サビ仕上げと、自分でカスタムして色を仕上げられる無塗装の2種類から選べる。
古材の味わいを楽しめるアイテムは他にも。「古木タイル」は、海外で使われていた建材などを薄く切ったもの。古材のもつ味わいを簡単に加工できるように、棒状にカットされた古材の裏面をメッシュシートで繋いである。スクエアに加工したタイプも。
機能的な棚や室内窓を作る
殺風景な壁も、飾り棚をつけることで急に華やかになる。好みのアイテムを飾って自分らしい空間を作っていただきたい。
「棚を作る予定があれば、忘れずに壁に下地材を入れておいてください。一般的な石膏ボードに仕上げをした壁は、間柱を探さなければならないので棚がつけられる位置が限られますし、石膏ボードアンカーでは耐荷重が不足することがあるなど、重いものを載せる棚には向いていません」
『toolbox』の棚の新製品が「木製シェルビング」。棚柱、ブラケット、棚板が、すべてラワンで作られた「木製シェルビング」は、空間にぬくもりが加わる。生活スタイルに合わせて、棚板や棚柱を増やすことができるのも魅力的だ。
ブラケットライトで物語のある壁に
照明器具を使って、光で壁面を演出する方法もある。
壁にブラケットライトで設置することで、壁に陰影が生まれ、見せ場を作ることができる。
「ブラケットライトは、ご夫婦で背の高さが違い、体感が異なることもあるので、リノベーションの現場で取り付ける高さや位置を確認するとよいです。リノベーションは新築物件と違って壁が既に存在するので、現場にメジャーを持っていって確認できるのがメリットのひとつです」
ここで紹介したアイテムはすべて『toolbox』で購入することができる。ネットで注文もできるし、ショールームに足を運んで実際にモノを見ながら相談すると、思いがけないアイディアが浮かぶかもしれない。