家具のアップサイクル -2廃棄物から照明器具を作る
ユニークなアイディア
工場やオフィス、公共施設から出される産業廃棄物の中には、様々なカタチや大きさ、素材のものがある。その面白さを生かして、照明器具を作るアイディアをご紹介したい。
モノの“捨て方”のコンサルティングも手がける産業廃棄物処理会社「ナカダイ」と、「オープン・エー」が、ともに立ち上げた産業廃棄物をデザインの力で蘇えらせるプロジェクト、『THROWBACK』。廃棄物からプロダクトを作り、継続的に流通させていくことを目標にしている。そのプロジェクトのディレクターを務める大橋一隆さんに、廃棄物から照明器具を作るユニークなアイディアをご案内いただいた。
「LED化とともに、まとまった数の照明器具が廃棄されています。スタジアム用の大型の照明器具や、オフィスで使われている蛍光灯もLEDのものに替わっています。それらをアップサイクルして、新しい照明器具を作っています」
自分でも廃棄物で照明器具をDIYしてみたいと思った方は、材料となる廃棄物を実際に手にとって購入できる「ナカダイ」の「モノ:ファクトリー」(群馬県前橋市)を覗いてみてほしい。
インパクト抜群の信号機照明
信号機のライトや街路灯などの公共の施設で使われているものも、LED化と共に既存のものの廃棄が進んでいる。
普段の生活の中で見慣れているものだけれど、いつも見上げているものが至近距離に置かれていたり、屋外にあるものが何故か部屋の中にある……そのインパクトについつい笑顔になってしまうはず。子ども部屋に置いても楽しいかもしれない。ぜひ目線の高さに置いて、距離の近さを楽しんでみてほしい。
プロが喜ぶ照明器具!?
照明器具→照明器具ではなく、用途の違うものを照明器具にリメイクするのもおもしろい。
ドラムのヘッドとヘッドの間に電球を仕込んで天井から吊るしたり、消防用ホースのノズルを照明器具にしたり。
ドラムのアップサイクルは、プロのミュージシャンが集まるスタジオやクラブのウェイティングバーの照明にしたり、消防用ホースは消防士の集まるダイナーで使えば大喜びしてもらえそうだ。