アートとしてラグを楽しむラグは敷くだけじゃなく、
壁や天井に貼ってみよう
天才ヴァージルがアートなアイディアを提案
ラグは床に敷いて使うもの。そんなラグの使い方の固定観念をあっさりと変えてしまうインスタレーションを行ったのが、ヴァージル・アブローだ。ラグに強いメッセージとアート性を加えたヴァージルらしいクリエイティブ。アート作品のようにラグを壁に貼って楽しむのもアリ。天井にラグを貼って床に鏡を貼れば、床の鏡はラグの上を歩く気分になる。
そんなヴァージルのラグのアイディアを拝借して、もっと自由にラグを使いたくなる。
そんなヴァージルのラグのアイディアを拝借して、もっと自由にラグを使いたくなる。
ナイキとのコラボレーションや、ルイ・ヴィトンのメンズ部門のクリエイティブディレクターに就任するなど、ストリートとハイブランドの融合という今最も熱い分野の第一線を走るヴァージル・アブローのことは、少なくともファッション界では知らない人がいない時代の寵児になっているヴァージル。だが、イリノイ工科大学の建築学科出身で、建築に造詣が深いことはそれほど知られていないかもしれない。
ヴァージルの家具コレクションがローンチ
今回のラグのアートインスタレーションは、ヴァージルがイケアとのコラボレーションをスタートさせる2019年の新コレクションの展開に向けたプレローンチイベント『STILL LOADING』で行われた。新コレクション『MARKERAD(マルケラッド)』(2019年11月発売予定)に先がけ、“KEEP OFF“ “STILLLOADING“ “BLUE“ “GREY“の4種類のラグが限定先行発売された。
「ヴァージルとのコラボレーションはたくさんの方々の関心や好奇心を掻き立て、いつ販売されるのかという問い合わせが絶えませんでした。そこで私達は少し予定を早め、ラグを先行販売することにしました」と、イケアのクリエイティブディレクター、ヘンリック・モス氏は語る。
「ファッションの世界ではたくさんのプレイヤーがいますが、家具のプレイヤーになるのは大きな会社だけ。今回イケアと一緒に家具でアート的な表現ができたことを嬉しく思います」とヴァージル氏。
日本の家のサイズにも最適
イケア×ヴァージル・アブローの新コレクション、『MARKERAD』は、初めて一人暮らしをはじめる若者向けというコンセプト。
「僕は初めて買ったCDのことを今でも覚えています。いつも17歳のときの自分に話しかけるように物づくりをしています。家に遊びに来た友達と、『MARKERAD』の家具を通してコミュニケーションが広がることを期待しています」とヴァージル氏。「ひとり暮らしを始める若者向けの家具は、日本の住宅サイズにもピッタリな家具になるでしょう。それもとてもうれしく思います」
「『MARKERAD』は、スウェーデン語で“マークされた”という意味になります。感情に語りかけるものをお見せしたいと思っています」とモス氏。
『MARKERAD』がローンチされれば、家具カルチャーの大きなベンチマークとなるに違いない。ヴァージルのアイディアをどんどん吸収していきたい。