マンションでグリーンを楽しむ   植物のコーディネイトが センスアップする3つのアイディア

マンションでグリーンを楽しむ植物のコーディネイトが
センスアップする3つのアイディア

インテリアの名脇役になってくれる植物たち。けれど、意外に難しいのがその置き方だ。せっかく気に入った植物を買ってきたのに、部屋に置いてみるといまひとつキマらないということも多いのではないだろうか。

どうしたらグリーンを室内でカッコよく生かすことができるのか。
個人邸の庭から、大規模商業施設のグリーン・ディレクションまで幅広く手がける、今、大人気のグリーンショップ、「SOLSO」の齊藤太一さんに、そのコツを聞いてみた。

[1]数をまとめて飾る

「植物コーナーを作って、量をたくさん置いてみるのもひとつの方法だと思います。今は、植物を飾るというより、育てているように見えるほうがカッコいい。育苗家のナースリーのようなイメージで置いてみるとうまくいくのではないでしょうか」と齊藤さん。

植物好きの家でグリーンがオシャレに見えるのは、ある程度まとまった量があるからかもしれない。存在感のある鉢ものを単体で置くのは、たしかに少し前のグリーンの飾り方かも。

ペイントした鉢に植えた多肉植物やサボテンを、数鉢まとめて置く。

ペイントした鉢に植えた多肉植物やサボテンを、数鉢まとめて置く。

「植物を飾るための、専用の台を作るとかわいいと思います」と齊藤さん。

「植物を飾るための、専用の台を作るとかわいいと思います」と齊藤さん。

鉢に統一感をもたせながら、様々な形の植物を楽しむコーナーを作る。

鉢に統一感をもたせながら、様々な形の植物を楽しむコーナーを作る。

「木箱にまとめて入れて、飾っているというよりは育てている……ちょっとしたナーサリー感を楽しむのもオススメです」

「木箱にまとめて入れて、飾っているというよりは育てている……ちょっとしたナーサリー感を楽しむのもオススメです」

[2]目線より上に吊るす

「部屋を見渡してみると、目線より高いところにあるものは限られているものです。天井と目線の間には照明器具しかないというお宅も多いのではないでしょうか。そのスペースを有効活用できるのがハンギングプランツの魅力です。目線より上に吊るすのがポイントです」

部屋の中だけでなく、ベランダも同様。
「ベランダの床の部分は風通しが悪く、熱や湿気がこもりやすい場所です。床に鉢を並べるより、吊ったほうが植物のためにもいいです」

キッチンツールが下がっている場所にハンギングプランツを加えるなど、生活感のある場所に無造作に下げるのもオシャレに見えるコツだとか。

「ハンギングプランツを吊るしたくてもひっかける場所がないというお話もよく耳にします。これからリノベーションを計画しているならば、ぜひ吊るせる場所を作ってみてください」

右がエスピナサス、左がピレア・グラウカ。

右がエスピナサス、左がピレア・グラウカ。

白い葉が交じり肉厚の葉が存在感のあるホヤのマクラメのハンギング。

白い葉が交じり肉厚の葉が存在感のあるホヤのマクラメのハンギング。

リノベーションする際、ハンギングできる場所を作っておくのもテ。

リノベーションする際、ハンギングできる場所を作っておくのもテ。

細かく斑が入るスキンダプサスは、昭和な雰囲気が逆にオシャレ。

細かく斑が入るスキンダプサスは、昭和な雰囲気が逆にオシャレ。

[3]高低差をつけてコーディネイトする

大きめの鉢は、高低差をつけて2つ以上の鉢を組み合わせてみたい。ひとつの鉢より、ふたつ組み合わせて置くだけでグッとカッコよく見えるから不思議だ。

床に2つの鉢を並べるのがバランスが悪ければ、スタンドを適宜使うのもテ。
いけばなを生けるように、鉢を並べて構成美を楽しもう。

植物の高低差のバランスをとるために、鉢のスタンドを使うのも有効な手段。

植物の高低差のバランスをとるために、鉢のスタンドを使うのも有効な手段。

高さの違う鉢を組み合わせ、植物のボリュームや形のバランスを見ながら配置する。

高さの違う鉢を組み合わせ、植物のボリュームや形のバランスを見ながら配置する。

「SOLSO」がコーディネイトを手がける二子玉川の蔦屋家電。鉢を並べる時も高低差をつけているという。

「SOLSO」がコーディネイトを手がける二子玉川の蔦屋家電。鉢を並べる時も高低差をつけているという。

SOLSO代表の齊藤太一さん。オリジナルのガーデニングツールやウェアも制作。植物との暮らしをトータルでプロデュースしている。

SOLSO代表の齊藤太一さん。オリジナルのガーデニングツールやウェアも制作。植物との暮らしをトータルでプロデュースしている。

もともとオフィス兼農園だった場所を週末限定のショップに。ブランコやカフェスペースが配され、植物との暮らしを体験できる空間になっている。

もともとオフィス兼農園だった場所を週末限定のショップに。ブランコやカフェスペースが配され、植物との暮らしを体験できる空間になっている。

information

SOLSO FARM
土日のみオープンしている「SOLSO FARM」は、敷地内にぎっしりと植物やグリーン周りのグッズが溢れる。植物を楽しむアイディアも満載。カフェコーナーで喉を潤すこともできるので、週末はゆっくりとお気に入りの植物を探しに出かけたい。2016年4月にリニューアルオープンしている。

OPEN/土日のみ。10:00~17:00
神奈川県川崎市宮前区野川3414
TEL : 044-740-3770

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