![真鍮プレートを創る Part2 末長く愛用したい オリジナル作品が完成 真鍮プレートを創る Part2 末長く愛用したい オリジナル作品が完成](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092112/200200wat-1000x600.jpg)
真鍮プレートを創る Part2 末長く愛用したい
オリジナル作品が完成
木槌で叩いて成形する
鎌倉の金属工芸工房「WATO」のワークショップに参加し、鍛金でオリジナルの真鍮の小皿2枚をつくるシリーズの2回目。今回は、火にかけてやわらかくなった板を成形していくところからスタートする。
「バーナーを使い、約700〜800℃まで真鍮の板を熱します。すると、かたくて形を変えられなかった真鍮が、手で曲げることができるぐらい、やわらかくなります」(金工作家・小笠原加純さん)。
酸化膜ができたことで、マットで複雑な色合いに変化した板を、木槌で叩いて丸みをつけていく。
「平らを出すのが大変な作業なんです」。
金属の板は叩けば叩くほど張りが出て、引き締まっていくのだそう。手をかけるほどに応えてくれる感覚を無心になって味わいたい。
「好みによるのでどちらでもいいのですが、今回は最後にお皿の縁の部分を打ちます。これによって重厚感が生まれます」。
縁にも手を加えて成形まで終えた板は、唯一無二の一枚。ここで完成としてもよいが、酸化膜を洗い流す仕上げの工程に入っていく。
「バーナーを使い、約700〜800℃まで真鍮の板を熱します。すると、かたくて形を変えられなかった真鍮が、手で曲げることができるぐらい、やわらかくなります」(金工作家・小笠原加純さん)。
酸化膜ができたことで、マットで複雑な色合いに変化した板を、木槌で叩いて丸みをつけていく。
「平らを出すのが大変な作業なんです」。
金属の板は叩けば叩くほど張りが出て、引き締まっていくのだそう。手をかけるほどに応えてくれる感覚を無心になって味わいたい。
「好みによるのでどちらでもいいのですが、今回は最後にお皿の縁の部分を打ちます。これによって重厚感が生まれます」。
縁にも手を加えて成形まで終えた板は、唯一無二の一枚。ここで完成としてもよいが、酸化膜を洗い流す仕上げの工程に入っていく。
![熱をかけた後は、手で変形できるほどやわらかくなった。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092020/200200wat-001.jpg)
熱をかけた後は、手で変形できるほどやわらかくなった。
![木槌で表側を全体的に叩く。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092023/200200wat-002.jpg)
木槌で表側を全体的に叩く。
![丸みをつけるため、自作の臼を使って、縁を立ち上げていく。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092026/200200wat-003-700x467.jpg)
丸みをつけるため、自作の臼を使って、縁を立ち上げていく。
![金属の板の上に移動し、叩いて平らにする。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092029/200200wat-004.jpg)
金属の板の上に移動し、叩いて平らにする。
![裏側も叩いてきれいな平らを目指す。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092032/200200wat-005.jpg)
裏側も叩いてきれいな平らを目指す。
![2枚目は丸みのある形に。底を叩く。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092035/200200wat-006.jpg)
2枚目は丸みのある形に。底を叩く。
![表面も叩いて整える。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092037/200200wat-007.jpg)
表面も叩いて整える。
![2枚とも完成。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092040/200200wat-008-700x467.jpg)
2枚とも完成。
![縁の仕上げをする。金鎚で叩いて厚みを出す。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092042/200200wat-009.jpg)
縁の仕上げをする。金鎚で叩いて厚みを出す。
![こちらが仕上がり。縁からも光が放たれる。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092043/200200wat-010.jpg)
こちらが仕上がり。縁からも光が放たれる。
最後の仕上げ作業へ
形が完成した後は、火にかけたことで表面に付いた酸化膜を洗い流す作業へ。酸につけた後、クレンザーと重曹でこすってキレイに落としたら、最後は蜜蝋を塗って保護膜をつける。板に指が触れると指紋がつきやすいので注意しつつ、布で拭きあげれば完成。
「普段のお手入れは中性洗剤とやわらかいスポンジを使って洗います。汚れや変色が気になるときは、クエン酸を溶かした水につけ置くか、重曹に水を混ぜてペースト状にしたもので円を描くように磨けばピカピカになります」。
大切にお手入れしつつ、末長く愛用したい。
「普段のお手入れは中性洗剤とやわらかいスポンジを使って洗います。汚れや変色が気になるときは、クエン酸を溶かした水につけ置くか、重曹に水を混ぜてペースト状にしたもので円を描くように磨けばピカピカになります」。
大切にお手入れしつつ、末長く愛用したい。
![酸にしばらくつけおく。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092045/200200wat-011.jpg)
酸にしばらくつけおく。
![クレンザーで円を描くようにこすり洗い。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092047/200200wat-012.jpg)
クレンザーで円を描くようにこすり洗い。
![蜜蝋を塗るため、少し温める。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092050/200200wat-013-700x467.jpg)
蜜蝋を塗るため、少し温める。
![指紋がつかないよう乾いた布で押さえつつ、蜜蝋を全体に塗る。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092051/200200wat-014-700x467.jpg)
指紋がつかないよう乾いた布で押さえつつ、蜜蝋を全体に塗る。
![真鍮の小皿2枚が完成! 料理皿やお菓子皿としても、小物入れにも、色々使えそう。「真鍮の小皿2枚」のワークショップは所要時間約2時間で¥7,500(税別)。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092054/200200wat-015.jpg)
真鍮の小皿2枚が完成! 料理皿やお菓子皿としても、小物入れにも、色々使えそう。「真鍮の小皿2枚」のワークショップは所要時間約2時間で¥7,500(税別)。
抗菌効果もある金属製品
小皿やランプシェードなどのワークショプは、当日完成して持ち帰ることができるが、何日かかけてグリルパン、ミルクパンに挑戦することも。
「金属製品は熱伝導率が高く、熱が均一に通るため、お料理もおいしくなります。銅鍋で温めた牛乳もおいしいですし、大根などをコトコト煮ても素材の美味しさが引き出されますよ」。
抗菌効果に優れ衛生的なのも嬉しいポイント。ものづくりの楽しさを味わうとともに、日常の道具として愛用をおすすめする。
「金属製品は熱伝導率が高く、熱が均一に通るため、お料理もおいしくなります。銅鍋で温めた牛乳もおいしいですし、大根などをコトコト煮ても素材の美味しさが引き出されますよ」。
抗菌効果に優れ衛生的なのも嬉しいポイント。ものづくりの楽しさを味わうとともに、日常の道具として愛用をおすすめする。
![WATOのアトリエショップでは、様々な作品に出会える。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092057/200200wat-016.jpg)
WATOのアトリエショップでは、様々な作品に出会える。
![大型やオリジナルサイズのランプシェードもオーダー可能。風合いが増していく経年変化も楽しみ。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092100/200200wat-017.jpg)
大型やオリジナルサイズのランプシェードもオーダー可能。風合いが増していく経年変化も楽しみ。
![グリルパンとミルクパンは1回2時間で4〜7回かけて完成。ミルクパンは、野菜を茹でたりスープを作ったりするのに便利。銅の両手鍋はジャム作りにも最適。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092103/200200wat-018.jpg)
グリルパンとミルクパンは1回2時間で4〜7回かけて完成。ミルクパンは、野菜を茹でたりスープを作ったりするのに便利。銅の両手鍋はジャム作りにも最適。
![金工作家・デザイナー小笠原加純さん。フィンランド留学などを経て2010年〜WATOとして活動。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092106/200200wat-019.jpg)
金工作家・デザイナー小笠原加純さん。フィンランド留学などを経て2010年〜WATOとして活動。
![鎌倉・大町に静かに佇むアトリエショップ「WATO」。新しい日本のものづくりをここから発信。](https://img.tokosie.jp/2020/12/15092109/200200wat-020.jpg)