![家具店の目利きが住む家 ひとつひとつ吟味された家具が 絶妙なバランスで空間を彩る 家具店の目利きが住む家 ひとつひとつ吟味された家具が 絶妙なバランスで空間を彩る](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230805/220523mit-1000x600.jpg)
家具店の目利きのインテリアひとつひとつ吟味された家具が
絶妙なバランスで空間を彩る
新旧の家具がセンス良く混じり合う
インテリアショップ『IDÉE』でMDを務める三嘴隆造さんの住まいは、北鎌倉の閑静な住宅街にある。
「それまで横浜に住んでいたのですが、いつかは鎌倉で暮らしたいと考えていました」。
都内への通勤を考え、交通の便がよい北鎌倉エリアを選んだ。
「それまで横浜に住んでいたのですが、いつかは鎌倉で暮らしたいと考えていました」。
都内への通勤を考え、交通の便がよい北鎌倉エリアを選んだ。
「築浅の物件だったこともあり、リビングと隣の部屋の壁を撤去したくらいで、大きなリノベーションはしませんでした」
リビングには黒のタイルカーペットを敷き詰めた。
「『IDÉE』の青山店に、黒のカーペットを敷いた空間がありました。家具が映えてとても良かったので、我が家で再現してみました」
![「家具は新作とヴィンテージをバランス良く取り入れるようにしています」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230624/220523mit-001.jpg)
「家具は新作とヴィンテージをバランス良く取り入れるようにしています」
![コーナーの棚は藤城成貴さんのデザイン。「『IDÉE』オリジナル家具のプロトタイプです。安定性を見る為にモニタリングしていたものになります。棚の上のジョージ・ジェンセンのシルバーのグレープボウルは硫化でまっ黒な状態だったので重曹を使って戻しました」。手前のアアルトのスツールはトナカイの革が張られた記念モデル。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230628/220523mit-002.jpg)
コーナーの棚は藤城成貴さんのデザイン。「『IDÉE』オリジナル家具のプロトタイプです。安定性を見る為にモニタリングしていたものになります。棚の上のジョージ・ジェンセンのシルバーのグレープボウルは硫化でまっ黒な状態だったので重曹を使って戻しました」。手前のアアルトのスツールはトナカイの革が張られた記念モデル。
![ウッドフレームのディモンシュソファは『IDÉE』の人気アイテム。「マリナ・ボーティエさんのデザインです。幅広のアームボードにはカップを置くことも。ファブリックのタイプもあります」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230633/220523mit-003.jpg)
ウッドフレームのディモンシュソファは『IDÉE』の人気アイテム。「マリナ・ボーティエさんのデザインです。幅広のアームボードにはカップを置くことも。ファブリックのタイプもあります」
![壁にはお気に入りのアートを複数枚組み合わせて飾っている。「フレームは黒と木目のものを組み合わせています」。下段のシェルフはオールドチークを使って三嘴さんがDIY。「オールドチークとはインドネシアで建物に使われていたチークのリサイクル材です。木材の中でも油分が豊富な樹種で、無塗装でも長く美しさを保ちます」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230638/220523mit-004.jpg)
壁にはお気に入りのアートを複数枚組み合わせて飾っている。「フレームは黒と木目のものを組み合わせています」。下段のシェルフはオールドチークを使って三嘴さんがDIY。「オールドチークとはインドネシアで建物に使われていたチークのリサイクル材です。木材の中でも油分が豊富な樹種で、無塗装でも長く美しさを保ちます」
![50〜60年代のヴィンテージのストリングシェルフ。「石膏ボード用のアンカーで取りつけました」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230642/220523mit-005-700x468.jpg)
50〜60年代のヴィンテージのストリングシェルフ。「石膏ボード用のアンカーで取りつけました」
ひとつひとつ吟味されたチェア
三嘴さんの家にはひとつとして同じ椅子がない。
リビングのローテーブルを囲むように置かれているのはスウェーデンのロッキングチェアとアンティークのラタンチェア。それぞれにムートンが敷かれている。
「ムートンはヨーロッパの方たちがよく使うアイテムのひとつです。ムートン1枚あるだけで座り心地がとてもよくなります」
リビングのローテーブルを囲むように置かれているのはスウェーデンのロッキングチェアとアンティークのラタンチェア。それぞれにムートンが敷かれている。
「ムートンはヨーロッパの方たちがよく使うアイテムのひとつです。ムートン1枚あるだけで座り心地がとてもよくなります」
ダイニングテーブルを囲む椅子も一脚づつ違う椅子が並ぶ。
「チャーチチェアはスウェーデンに買付に行った時のモノです。輸送の途中で脚が折れてしまい、売り物にはならなかったので、修復して大事に使っています」
最近になって2脚の椅子にレザーを貼った。
「リモートワークが増えて家で長時間仕事をするようになり、座りやすさを求めて貼りました」
![ロッキングチェアはスウェーデンのレナ・ラーションのデザイン。「海外のオークションサイトで見つけました」。ムートンをかけて気持ちのよい座り心地に。頭の部分のクッションはスヴェンスク・テンの生地を使いハンドメイド。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230646/220523mit-006.jpg)
ロッキングチェアはスウェーデンのレナ・ラーションのデザイン。「海外のオークションサイトで見つけました」。ムートンをかけて気持ちのよい座り心地に。頭の部分のクッションはスヴェンスク・テンの生地を使いハンドメイド。
![デンマークのカイ・フィスカーのヴィンテージのラタンチェアにもムートンを。「屋外で使うために作られたもののようで、肘掛けに飲み物や小物を置けるようになっています」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230651/220523mit-007.jpg)
デンマークのカイ・フィスカーのヴィンテージのラタンチェアにもムートンを。「屋外で使うために作られたもののようで、肘掛けに飲み物や小物を置けるようになっています」
![「アンティークのスツールは、イギリスの『baileys』。この店の世界観がとても好きです」。手前のローテーブルもオールドチークを使いDIYしたもの。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230656/220523mit-008.jpg)
「アンティークのスツールは、イギリスの『baileys』。この店の世界観がとても好きです」。手前のローテーブルもオールドチークを使いDIYしたもの。
![ダイニングチェアは一脚ずつ違うお気に入りを。奥はアンティークのチャーチチェア。手前はイギリスのアンティークのベントウッドチェアの塗装を剥いだもの。座面のレザーはDIYで。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230701/220523mit-009.jpg)
ダイニングチェアは一脚ずつ違うお気に入りを。奥はアンティークのチャーチチェア。手前はイギリスのアンティークのベントウッドチェアの塗装を剥いだもの。座面のレザーはDIYで。
![奥は『IDÉE』のオリジナルを白にペイント。座面にレザーを貼り、長時間のリモートワーク仕様に。手前はイルマリ・タピオヴァラのファネットチェア。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230706/220523mit-010.jpg)
奥は『IDÉE』のオリジナルを白にペイント。座面にレザーを貼り、長時間のリモートワーク仕様に。手前はイルマリ・タピオヴァラのファネットチェア。
照明の個性を楽しむ
ダイニングの照明はシーリングにライトレールを取り付けて3つのペンダントの組み合わせを楽しんでいる。
「コードの長さを変えてライトの高さを変え、リズム感を出しています」
「コードの長さを変えてライトの高さを変え、リズム感を出しています」
ダイニングテーブルの上にはエリック・ホグランのシャンデリア。
「エリック・ホグランは、『IDÉE』でも今も扱っているヴィンテージのガラス作品。かなり種類がありますが、好きなデザインのものを厳選してます」
![「ペンダントライトは3種類とも『IDÉE』のオリジナルです」。壁に飾ったアートは山口一郎。「銀座の無印良品で行った『ライフ・イン・アート展』の際に設営された壁に描いたものです。設営撤去の際に譲っていただきました」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230710/220523mit-011.jpg)
「ペンダントライトは3種類とも『IDÉE』のオリジナルです」。壁に飾ったアートは山口一郎。「銀座の無印良品で行った『ライフ・イン・アート展』の際に設営された壁に描いたものです。設営撤去の際に譲っていただきました」
![チーズグレーターを使ったキッチンの照明器具は東松山の『リバーサイドファーム』で。穴からこぼれる光が壁に楽しい表情を作る。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230714/220523mit-012.jpg)
チーズグレーターを使ったキッチンの照明器具は東松山の『リバーサイドファーム』で。穴からこぼれる光が壁に楽しい表情を作る。
![スウェーデンのガラス作家、エリック・ホグランのシャンデリア。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230719/220523mit-013.jpg)
スウェーデンのガラス作家、エリック・ホグランのシャンデリア。
![エリック・ホグランのキャンドルスタンドはキッチンのカウンターに。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230724/220523mit-014.jpg)
エリック・ホグランのキャンドルスタンドはキッチンのカウンターに。
![「エリック・ホグランの作品が好きでコレクションしていました。下段左の陶器はスティグ・リンドベリです。自分で金継ぎしています」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230729/220523mit-015.jpg)
「エリック・ホグランの作品が好きでコレクションしていました。下段左の陶器はスティグ・リンドベリです。自分で金継ぎしています」
![セルジュ・ムイユのライトで、エリック・ホグランのガラスの美しさがさらに引き出される。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230734/220523mit-016.jpg)
セルジュ・ムイユのライトで、エリック・ホグランのガラスの美しさがさらに引き出される。
![トランペットを照明器具にリメイク。東松山の『リバーサイドファーム』で。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230739/220523mit-017.jpg)
トランペットを照明器具にリメイク。東松山の『リバーサイドファーム』で。
キッチンには器を楽しむガラスケースを
「キッチンのガラスのショーケースは半年前に置きました。ヴィンテージの器を仕舞い込みたくなかったので、ほこりがかぶらず使いやすいものを探しました」
ヴィンテージのショーケースの古いガラスの味わいが、中の器とベストマッチ。4面がガラスなのでキッチンに立っても手元が明るく、ショーケースの向こうのリビングの様子もわかる。
ヴィンテージのショーケースの古いガラスの味わいが、中の器とベストマッチ。4面がガラスなのでキッチンに立っても手元が明るく、ショーケースの向こうのリビングの様子もわかる。
家具はアンティークと新しいものを組み合わせるようにしている。
「古いものが入ると深みが出ます。
ただ、子どもは古い家具より未来志向のデザインが好きなようです。子ども部屋に置いている僕の趣味の家具が要らなくなる日が来るかもしれません(笑)」
![アンティークのショーケースは倉敷の『ウームブロカント』で購入。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230744/220523mit-018.jpg)
アンティークのショーケースは倉敷の『ウームブロカント』で購入。
![ショーケース越しにキッチンに立っていてもリビングの様子を伺える。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230748/220523mit-019.jpg)
ショーケース越しにキッチンに立っていてもリビングの様子を伺える。
![「20代の頃に買ったオレンジ色のシェルフはキッチンで使っています」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230752/220523mit-020.jpg)
「20代の頃に買ったオレンジ色のシェルフはキッチンで使っています」
![子ども部屋の照明器具はモールドフェルトを使った『IDÉE』のオリジナルのイコサランプ。](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230757/220523mit-021.jpg)
子ども部屋の照明器具はモールドフェルトを使った『IDÉE』のオリジナルのイコサランプ。
![男の子のらしいインテリア。「本人はヴィンテージの家具よりも、Apple製品のようなデザインが好きなようです」](https://img.tokosie.jp/2022/05/20230801/220523mit-022.jpg)