ToKoSie ー トコシエ

西荻窪の住まい吟味した好きなものだけの
ほっとする部屋

ゲストルームのある家

東京都西荻窪で、ご自身のファッションブランド「STORE」の店舗とギャラリー「HATOBA」を運営している國時 誠さんのご自宅を訪ねた。「西荻窪には2001年から住んでいて、このあたりで3回くらい引っ越しているのですがこの部屋は6年目ですね」。築40年超えの、味わいのあるエントランスから入るマンション。玄関を入って廊下を通り抜けるとダイニング、その奥に子ども部屋、ゲストルームと明るい空間が続いている。奥さん、お子さん二人と4人家族の國時さん。
「元々は3Kという間取りで、ダイニングとひと部屋を子ども用スペースにしてつなげて使っています。ここは私たちの寝室から廊下を通って奥にリビングスペースとゲストルームがあるので、その距離感もよかったんです。というのは、私たちは行商で地方に行ったりしたとき、そこの店主の家に泊まらせていただいたりすることも多くて、同じように東京に来ている人にも泊まってもらえたらと思って」と誠さん。

子ども部屋には思い切りポップなカーペットを。照明はおもちゃがある場所の上へ寄せて配置。
子ども部屋には思い切りポップなカーペットを。照明はおもちゃがある場所の上へ寄せて配置。
ゲストルームは通称「大人の部屋」。コレクションや本などを置いて落ち着きのある部屋。
ゲストルームは通称「大人の部屋」。コレクションや本などを置いて落ち着きのある部屋。
グリーンも自然な位置に配してバランスよく。型染めはお雛様の絵柄。
グリーンも自然な位置に配してバランスよく。型染めはお雛様の絵柄。

古い物件の味わいを印象的に

この部屋のお気に入りはやはり日当たりの気持ちよさだという。
「あまりこの部屋に居る時間は少ないんですが、日の差し方がいちばんいいのはゲストルームなんですよね。晴れている日は富士山がよく見えるんですよ。ここの土地が少し高台になっていることもあって。それに、マンションの敷地内に大きな木があるので、春は桜も眺められます。大家さん自慢の木なんです」と里織さん。
築年数の古いマンションならではの利点だ。廊下からダイニングまで敷いてあるレトロな柄の床材も印象的。「入居する時に少しリフォームするということで、床はきれいに替えますって言われたんですが、これは可愛くて気に入ったのでこのままにしてもらいました」。そして誠さんのさりげない工夫が功を奏しているのは、天井にある照明の配置。どの照明も部屋の中心から少しずらして配されているので、明かりを灯すと空間を印象的に見せる。
ゲストルームでくつろぐ。見晴らしも良く明るい空間。左にあるのは松林誠さんの作品。
ゲストルームでくつろぐ。見晴らしも良く明るい空間。左にあるのは松林誠さんの作品。
ショーケースの中には里織さんが集めている鳥モチーフのアイテムを並べて。
ショーケースの中には里織さんが集めている鳥モチーフのアイテムを並べて。
レトロな床が印象的なダイニングスペース。左の棚が西本良太さんにつくってもらったもの。右の白いベンチがピート・ヘイン・イークのもの。
レトロな床が印象的なダイニングスペース。左の棚が西本良太さんにつくってもらったもの。右の白いベンチがピート・ヘイン・イークのもの。

吟味された一体感が出るインテリア

「西荻窪はお気に入りの家具屋さんもあるし、二人ともものが好きだから目移りします」と話す里織さん。部屋に置かれているピート・ヘイン・イークのベンチ、マイケル・マリオットのダイニングテーブル、ウォルター ・ヴァン・ベイレンドンクの派手なグラフィックのカーペット、誠さんの祖母宅にあったという立派な木製の和裁台、西荻窪の古道具屋で見つけた古材、さまざまな旅先で買ってきた小物たち、版画や型染めの作品……。器などを収納している棚は友人でもあるアーティスト・西本良太さんにつくってもらったという。「カウンターとしても使えるように高さもあわせてもらいました。彼にはお店の什器もつくってもらったんですよ」。
部屋にあるものの年代もデザインもばらばらだが、なぜかしっくりと部屋に馴染んで収まっていて、ほっとする空間に仕上がっているのは、よく吟味して本当に好きなものだけを選んでいるからだろう。
ゲストルームの一角。棚ごとに旅先のお土産、CD、本などを。
ゲストルームの一角。棚ごとに旅先のお土産、CD、本などを。
ダイニングのコーナーにつけた棚も収納に一役買う充分な大きさ。
ダイニングのコーナーにつけた棚も収納に一役買う充分な大きさ。
玄関の靴棚に使っている古材は西荻窪の家具屋で購入したちょうどよい長さのものを使って。
玄関の靴棚に使っている古材は西荻窪の家具屋で購入したちょうどよい長さのものを使って。
壁に飾ってあるのはペルーを旅したときに買った、現地の器作家の作品など。
壁に飾ってあるのはペルーを旅したときに買った、現地の器作家の作品など。