異国情緒あふれる住まいモロッコのエッセンスを効かせ
カルチャーMIXを楽しむ
ナチュラルシックなモロカンスタイル
杉並区の閑静な住宅街に建つ低層集合住宅。奥様のお父様の住まいを、リノベーションして受け継いだ。
「大好きなモロッコを感じさせるインテリアにしたいと考えました」
リノベーションは『FIELDGARAGE（フィールドガレージ）』。
「リノベーションの記事を見るのが好きで、以前から『FIELDGARAGE』の事例が気に入っていました。
イメージを伝えるとすぐに具体的にスケッチしていただき、細かな希望も丁寧にすくい取って次の打ち合わせまでに形にしてくださいました」
漆喰を塗った曲線が美しいリビングのモロッコ風のソファは『FIELDGARAGE』のオリジナル。
トップライトから差し込む光を、珪藻土の壁が美しく引き立てる。色味を抑えたモダンなモロカンスタイルに、木の家具がよく似合う。
アーチ型の開口部が数多く作ることで、リゾート感あふれる理想の住まいに仕上がった。
廊下のトップライトから差し込む光が美しい。
もともとはスクエアだった玄関とリビングの開口をアーチにすることで、柔らかなムードに。「刺し子のカーテンは春夏用のもの。季節に合わせて色味を変えて楽しんでいます」。照明はトルコで買って、大切にハンドキャリーしたもの。
柔らかな曲線を描く漆喰のソファを造作。「座面が低いのも気に入っています。床に座ってもソファがいい背もたれになります」。リビングは折り上げ天井に。
あえて余白を持たせて家具を配置。137㎡の住まいのゆとりを感じさせる。
窓際にはマジョリカタイルを斜めに貼り、土間のように使えるスペースを作った。木の家具は奥様のお母様が選んだものを引き継いだ。
家族の笑顔に癒やされる家
モロッコ風インテリアに欠かせないモチーフが幾何学模様。天井のトップライトからの光があふれる廊下に幾何学模様のフラワータイルを使い、エキゾチックなニュアンスをプラス。
ラグを敷いて座ることもあるモロッコのライフスタイル。N様もオリジナルのモロッコ風ソファを背もたれにして床に座ることも多いとか。ローテーブルを囲んでカードゲームを楽しむ家族の笑い声がリビングに溢れる。
リビングの窓際にデスクを２つ並べた。
「子どもたちは子ども部屋でなくここで勉強しています。私自身リビングで宿題して育ちました」
クローズドキッチンはセミオープンにリノベーション。朝食はカウンターで。夜はバーになる。レザー素材のカウンターチェアがモロカンスタイルにベストマッチ。
廊下のトップライトから入る光が、フラワータイルを通してキッチンに。アーチの開口部と壁付けの照明と合わせてエキゾチックなムード。
造り付けの棚を撤去し、飾り棚とフラワースタンドを置いた。「季節の枝物を飾って楽しんでいます」
キッチンの開口部は優しい曲線。「キッチンのグリーンのタイルは、気に入ったものがすぐに見つかりました」
キッチンの開口部を広げたので、家事をしながら家族の様子を見守ることができる。
L字のシステムキッチン。「ステンレスの天板はつなぎ目なしのものをワガママオーダーしました」。グリーンのタイルとパントリーの壁の赤との対比が美しい。
パントリーはマラケシュレッドに。「赤い壁は食品パッケージのごちゃごちゃ感があまり気にならないのもよかったです。赤と白の壁の境を丁寧に仕上げていただきました」
フラワータイルを通した光がキッチンに差し込む。
ホームサウナを楽しむ
洗面所は手持ちのアールデコ調ミラーに合わせ、タイルと照明をセレクト。
お風呂はモロッコ柄タイルをアクセントに3種類のタイルを組み合わせた。
バスルームにはなんとサウナが！ ホームサウナでたっぷりと汗を流すのが楽しみというご主人。
「サウナから出た後のクールダウンを充実させるべく、アイディアを練っています」
奥様の次なるプランは、火。
「火鉢か、バイオエタノールの暖炉を置きたいと思ってます」
そして壁に写真を飾る計画も。フレームなどを飾れるよう、予め壁の下地を木にしてある。
「子どもたちのかわいい写真がたくさんあるので、家族の写真を飾りたいと思っています」
廊下に面したデザインの違う２つのアーチ。
ウォークインクローゼットの入り口もアーチ。天井の壁紙はウィリアム・モリス。壁はグリーンに。
子ども部屋は姉妹で使っている。
ステディカムのカメラマンのご主人が機材のメンテナンスなどを行えるように作ったスペース。「立っても座っても作業しやすいように、カウンターを高くしました」
手持ちのアールデコ風ミラーに合わせ、タイルと照明器具を選んだ。
洗面所の棚はアーチと足場板の組み合わせ。リゾートホテルのような洗練された佇まい。
お風呂はなんとサウナつき！ 「父はこのサウナに惹かれて購入を決断したそうです（笑）」。バスルームはモロッコ柄タイルなど３種類を組み合わせた。
