色のパワーをインテリアに生かす Part1もっと色を自由に使って
なりたい気分の部屋にする
色で服を選ぶように、家具も選びたい
「インテリアの流行によっても多少変わりますが、日本の住宅は、海外に比べるとあまり色が使われない傾向にあるようです。色には、その色だけが持つ意味や力があるので、上手に取り入れてみてはいかがでしょうか?」。
今回、カラースペシャリストの志村香織さんに、インテリアへの色の取り入れ方を伺った。
[1]色が持つパワーを生かす
「人のカラダは、無意識に色の影響を受けています。“今日はこんな色の服を着たいな”と気分によって着たい服の色が変わる経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。それは、色が持っているパワーを自然に求めているからなんですね」
今ひとつ元気が出ない日に元気よく見えるようにオレンジ色の服を着たり、逆にテンションが高すぎる日に深いブルーの服で判断力を保ちたくなるのはそのせいかもしれない。
「服と同様、インテリアからも視覚から色のパワーを取り入れることができます。より健康に楽しく、より自分らしく生きるために、積極的に色選びにかかわってみましょう」と志村さん。
[2]季節や気分で色を変えて楽しむ
「赤は暖かさを感じる色、ブルーは涼し気な色。これはどんな人にでも共通の色のイメージです」と志村さん。
夏はブルーを中心に、冬は赤を使って部屋をコーディネイトしたい。家具の色は変えにくいけれど、クッションやラグといった小物で色を変えてみたい。
「たとえば、ホテルの部屋には無彩色やベージュといった万人受けする落ち着いたトーンが用いられがちですが、せっかく自分の部屋なのですから”どんな気分になりたいか”をイメージしながら色を選んだほうが、毎日をより心地よく過ごせるのではないかと思います」
色は視覚からだけではなく、皮膚からも感じることができるのだそう。
「目隠しをして赤と青の色から温度を感じ取る実験をしたところ、皮膚が色の違いを感じていることがわかったそうです。寝具やバスタオルなど、肌に触れるものの色を吟味することも大切ですね」
Part2以降では、イエロー、グリーン、ピンク……それぞれの色の特性を詳しく教えていただく予定なので、乞うご期待!
[3]好みの色を選べるショップへ
自分の好みの色で家具をカスタマイズすることもできるので、色にこだわったインテリアならば、まず足を運びたい店だ。