ホームパーティーのアイデアPart2ゲストの心に残る
パーティーのおもてなし
新年には、気軽な仲間や親しくしたい相手を呼んで、パーティーを開く人も多いはず。そんな時に忘れてはいけないのは、ちょっとしたゲストへの心遣い。どんなに会場を美しく整えても、美味しい料理を出しても、心遣いがなければよい印象は残らないもの。
「ゴージャスにしすぎると、お客様は緊張してしまいます。私はいつも、なるべく気軽に寛いだ時間を過ごしてもらえるようにと考えています」と、ホームパーティープランナーの村上あゆ美さん。緊張させないさり気ない心配りとは？ ホストの心得を教えてもらった。
テーブルの上は予め色彩をイメージしておく。当日、お花などを足してコーディネートを完成。
ゲストの好みを知り、計画を立てる
「パーティーの開催が決まったら、まずお客様の好みや嗜好などの情報を得ましょう。用意するお料理は、ゲストの苦手なもの、アレルギーのあるものなどを外すようにします」。村上さんにとって欠かせないのがパーティーノート。ここに情報をもとに考えた当日のメニューを、詳細に記録している。
「メニューが決まったら、それぞれのお皿の色を書き添えておきます。そうするとテーブルの上の色彩がイメージできて、何色が足りないのかなどが分かります」。色彩が寂しいと感じた場合には、お花などで色をプラス。テーブルの上をほどよく華やかにすることを忘れずに。
「アルコールの苦手な方、あまり強くない方もいらっしゃいます。そんな方のために、私はいつもノンアルコールドリンクも用意しています」。それも、ただのジュースでは物足りない。オレンジジュースなどにオリーブオイルを１滴、黒こしょうを少々。これだけで大人の味になり、会話のネタにもなる。
デザートは持ってきてくれる人もいるので、少なめに用意。
パーティー計画ノートをつくるのが有効。料理は色を書き添える。
赤、白、スパークリング…ワインは料理に合わせて準備しておく。
結婚式などの、思い出のパーティーのコーディネートも参考に。
大人の味に仕上げたノンアルコールドリンクと、デトックスウォーター。テーブルの隅にあるだけで華やいだ雰囲気に。
会話が弾む工夫を
食事が終わった後は、場を盛り上げる工夫が欲しい。コーヒー好きの村上家では、コーヒーコーナーを準備。ゲストがそれぞれ自由に淹れられるようにしているのだそう。
「豆を選んでもらったり、サイフォンを試してもらったり、セルフで参加してもらうことで、楽しんでもらっています」。地方の小さなカフェめぐりなどが好きだという村上ご夫妻。旅先で買ってきた豆を挽いて話のネタにすることも。
「淹れ方のコツをお話したりしています。我が家はコーヒー交流で盛り上げていますね」。
本棚はカフェにあるような、１冊１冊ディスプレイできるものをセレクト。
「これはパーティーのために買いました。こうしておくと興味を持った本を手に取って楽しんでもらえるし、これも話のきっかけになることがあるんです」。
村上邸のコーヒーコーナー。豆のうんちくや、淹れ方などを話題にするのがこちらのお宅のおもてなし。
ミルで豆を挽くときのよい香りが、部屋中を温かなムードに。ホームパーティープランナー村上あゆ美さん。IN THE Spotlight代表。
イイホシユミコさんのカップ&ソーサー。器選びもセンスの見せ所。
選び抜いたコーヒー豆を用意。金沢の東出珈琲店がお気に入りだそう。
現実にかえる場所にも気遣いを
年に数回はパーティーを開くという村上家。リビングだけでなく、他のスペースもパーティーを想定している。
「洗面所は現実に戻る場所です。だからパーティーの雰囲気を壊さないように、お花やアロマなどを飾ってムードを演出しています」。
少し涼みたいという人のために、ベランダにも椅子とテーブルを用意。自由に行き来してもらえるようにしている。
「あとは、あると便利なのがコートハンガー。これもパーティーの時の為に買いました。冬場は欠かせませんね」。ゲストのことを考えたさり気ない小さな気配りが、パーティーの成功につながるようだ。
洗面台が味気ないとパーティームードがぶち壊し。お花やアロマで非日常感を。
あると便利なコートハンガー。現在は、料理や飲み物を載せるワゴンを購入検討中。
