アートを日常で楽しむ方法 Part2立体アートは
暮らしに溶け込ませる
作品の力を感じよう
「アートを日常で楽しむ方法」Part1に続き、今回のPart2では、立体アートの飾り方を、アートアドバイザーの奥村くみさんに教えていただく。
「上の写真はダイニングのキャビネットです。大西信明さんの立体作品と、岩村伸一さんの平面作品を、季節の花と一緒に飾っています。左側には透明感のある器を置き、清涼感をプラスしました。
季節の花を作品と共に楽しむことで、アートを替えなくても、季節感を楽しむことができます」
奥村さんのお宅では、リビングのコーヒーテーブルに無造作に積んだ本の上に、ガラスドームの中に石のアートを飾ったり、窓辺にガラスの密閉容器に角砂糖の作品を飾ったりと、暮らしの中にアートを溶け込ませるように、楽しみながら立体アートを飾っている。
「作品として心から惹かれるものと出会ったら、家に持ってきた時に必ず作品が輝く場所が見つかります。インテリアの装飾品としてアートを探すのではなく、まず作品の力を感じて欲しいと思います」
花を合わせ、アートを立体感を楽しむ
壁に飾った平面作品の近くにお花を飾り、立体的な視点でアートを楽しむ方法もある。
イメージするのは和室の”床の間”。床の間の掛け軸と花のように、平面作品と挿花の組み合わせを楽しみたい。
イメージするのは和室の”床の間”。床の間の掛け軸と花のように、平面作品と挿花の組み合わせを楽しみたい。
「最近は洋花より、和の花を合わせて楽しむようになりました。
このサイトの一番上のキャビネットの写真でお見せしたように、アートと花が重なっても問題ありません。照明器具などとアートがかぶっても大丈夫です。美術館等の作品展示とは違いますので、かぶってしまうことを気にせずに、日常の暮らしの中でアートを楽しんでいただければと思います」
小さなアートは棚の中に飾っても
「壁にかけるには小さく感じる平面作品は、棚の中に飾ってみるのもよいと思います」
奥村さんは、アンティークの器や、作家の陶磁器作品と一緒にアートを店の中に飾って楽しんでいる。
「アートと一緒に好きなもの、思い出の品などを集めたコーナーを棚の中に作ると、ふと目にしたときに幸せな気持ちになれるはずです」