デザイン家電の選び方 リノベ空間に
最新家電を合わせるコツ
色に注目してセレクトする
家電のカタログ撮影の仕事なども数多く手がけるインテリアスタイリストの窪川勝哉さんに、リノベーションした住まいに最新家電を置く際のコツを教えていただいた。
「最新のデザイン家電は真新しい家のほうがマッチしますが、いくつかのポイントを押さえれば古い家にも似合います」と窪川さん。
窪川勝哉さんは、日本の近代建築界をリードした建築家・前川國男が設計した昭和30年代のテラスハウスをリノベーション。その時代の家具を合わせた空間で、最新の家電を数多く使っている。
「まず、家電の色数を抑えることが大切です。
我が家では、基本のカラーは黒にしています。
ただし、チークカラーがメインの古い住宅に黒の家電をそのまま合わせると浮いてしまうので、ダイニングチェアは黒のトーネットを選び、リビングにはコバルトブルーのカーペットを敷いてモダンな要素を加えています。その空間に、黒のデザイン家電を合わせています」
古い住宅と新しい家電の橋渡し役の存在がポイントになる。
黒の『LG』のスタイラーは、’67年のロジャー・ベネットのキャビネットの隣に。
「サイズの大きい家電なので、置く位置はよく考えました。
ここはリビングの中でも光が当たりすぎない場所なので、しっくりと馴染みます」
グレーの家電に注目
グレー系の家電が増えている。
「グレーはコンクリートの壁やモルタルにもなじみやすい中間色。ピュアホワイトは浮いちゃう、という空間にもしっくり収まるニュートラルな色なので人気が高いです。黒の家電は重くなりすぎる、コントラストが強すぎるという部屋でも、違和感なくマッチしてくれます。オススメです」
「グレーはコンクリートの壁やモルタルにもなじみやすい中間色。ピュアホワイトは浮いちゃう、という空間にもしっくり収まるニュートラルな色なので人気が高いです。黒の家電は重くなりすぎる、コントラストが強すぎるという部屋でも、違和感なくマッチしてくれます。オススメです」
窪川宅の2階の寝室にはルビーレッドの空気清浄機を置いている。
「2階は暖色のカーペットを敷き、チーク系のデスクやベッドを置いています。赤みを帯びた空間に、アクセント的にルビーレッドをチョイスしました」
空気の循環と除湿対策を
リノベーションの際、吹き抜けを作ってダイニングを明るく広々とした空間にした窪川さん。
高さのある吹き抜けの空気を循環させるため、1階と2階の両方にサーキュレーターを設置している。
高さのある吹き抜けの空気を循環させるため、1階と2階の両方にサーキュレーターを設置している。
そして本体から直に排水ができる『cado(カドー)』の除湿機を洗面台の下に置く前提で、リノベーションの際に排水口を床に設置。
「レトロな住宅は湿気をなるべく減らし、空気を循環させれば長持ちします。除湿機はたまった水を捨てるのが手間なのですが、常に排水してくれる除湿機はとても便利です」