センスの良いテーブル色と上質なリネンで作る
初夏のテーブルコーディネート
テーブルセッティングの基本
色や素材の質にこだわったヨーロッパのリネンを扱う『selected by A』主宰の白塚愛子さん。白塚さんが作る上品でスタイリッシュなテーブルコーディネイトが人気を集め、定期的にレッスンを開催している。
今回、初夏のテーブルコーディネートを作っていただきながら、白塚さんが大切にしていることを教えていただいた。
今回、初夏のテーブルコーディネートを作っていただきながら、白塚さんが大切にしていることを教えていただいた。
白塚さんのコーディネートが洗練されている理由のひとつが、アイテムを最小限に絞っているから。
「丁寧に作り込むことで、少ないアイテムを素敵に見せることができます。
カトラリーをきちんと揃えて置くのもポイントのひとつです」
白塚さんがテーブルセッティングを学んだのは学生時代。
「アメリカの大学に通っていたのですが、休暇で日本に戻る度にホテルの結婚式や大人数の会食テーブルを作るアルバイトをしていました。そこで基本のテーブルセッティングを身につけることができました」
テーブルセッティングで必ず守らなければならないルールは、ナイフの刃を他人に向けないこと。必ず内側に向けて置く。フォークにナイフを重ねてるセッティングでも、ナイフの刃は下に向ける。食事中でも、ナイフの刃に向きには気をつけたい。
センス良く仕上げるコツとルール
白塚さん流のテーブルコーディネートのコツを教えていただいた。
【①色:こっくりとした色と、くすんだ色を組み合わせる】
植物や土、砂といった自然に近い色を使う。そこにこっくりとした温かみのある色を加える。
【②素材:上質なリネンを使う】
使い込むほどに味わいの増す亜麻のリネンを使う。
化学繊維は新しくなければきれいに見えないが、ヨーロッパの上質なリネンならテーブルに本物感が加わる。
【③形:丸・三角・四角の要素を入れる】
丸・三角・四角の3つの形をテーブルコーディネートに盛り込む。
たとえば、丸い皿、四角のメニュー書きを使ったら、テーブルナプキンは結んで三角の部分を作る。
また、丸い皿、テーブルナプキンを四角に折った場合は、植物などの小物を斜めに置いて三角の要素を演出する。
“三角”を加えることを意識したい。
【④高さ:25cm以上の高さのあるアイテムを加える】
テーブルに立体感を持たせるため、キャンドルや高さのある花など、背の高いアイテムを加える。
テーブルフラワーの代わりに
ブルーベリーの小枝を
テーブルランナーのグリーンと、テーブルナプキンのブルーの2つの色を、ブルーベリーの小枝がつなぐ爽やかな初夏のテーブルコーディネートに。
「テーブルコーディネートは、料理をいただくためのもの。料理を引き立てるお花はあってもよいけれど、主役がかすんでしまうような豪華なテーブルフラワーはなくてよいものだと思っています」
「テーブルコーディネートは、料理をいただくためのもの。料理を引き立てるお花はあってもよいけれど、主役がかすんでしまうような豪華なテーブルフラワーはなくてよいものだと思っています」