壁紙を積極的に楽しむ壁紙で風景を作り、
空間に華やかな彩りを
アートを飾るように壁紙を選ぶ
壁紙を使えば、ジャングル、砂漠のオアシス、北欧の森、海辺のリゾート……、様々な風景を部屋の中に作ることができる。
「外出がままならない時期が続き、家の中でもリラックスできるよう、壁紙で部屋のイメージを変える方が増えました」と、センスのいいインポートやオリジナルの壁紙、カーテンやラグなどのインテリアファブリックをはじめ、モールディングや照明器具を扱う『マナトレーディング』の広報、前島七絵さんと下平真緒さん。
「大胆な柄は、お手洗いや洗面所などの小さな空間に張ったり、アートを飾るように額装にして楽しむこともできます。
壁紙の張替えは施工も伴いますので、心から好きな柄を選ぶとよいと思います」
緑溢れる空間を壁紙で演出
部屋に観葉植物を飾る代わりに、壁紙で緑溢れるの空間を作ってみてはいかがだろう。
水やりなどのお世話も不要、日当たりが悪くても問題ない。植物を育てるのが不得手だけど緑に囲まれた生活をしたいという方は、検討してみてはいかがだろうか。
「『ウィリアム・モリス』をはじめとするイギリスの壁紙ブランドは、フローラルモチーフなど、伝統的に植物をテーマにしたものが多いです」
ちなみに、ウィリアム・モリスの没後120年にあたる2016年からスタートした『PURE MORRIS(ピュア・モリス)』は、モリス商会の名作デザインをニュートラルなトーンで再現。植物柄を今の時代のインテリアに取り入れやすくなっている。
カーテンや家具とのコーディネイトのコツ
壁紙をチョイスする際、家具やカーテンとのコーディネイトを考えておきたい。
ソファの色はもちろん、木の家具の色が白っぽいものか、赤みのある素材か、ダークな色なのかで、選ぶ壁紙のトーンを決めるとよい。
「壁紙の中の一色を、家具やカーテンの色に使うと素敵なインテリアになります。
忘れがちなのがドアの色です。ドアや巾木の色も、壁紙と合わせて空間を作ってみてください。
壁紙を作っているブランドの多くはファブリックも扱っていています。トータルコーディネイトとして提案しているカタログ等の写真は参考になると思います」
壁紙を選ぶ際、サンプルのほうが色が濃く見えがちなので注意が必要だ。
自然光、蛍光灯やLEDなど照明の種類でも見え方が変わってくる。
「張る予定の壁に、なるべく大きめのサンプルを実際に貼ったり、あててみたりすることオススメします」
家具に貼ったり、額装でも楽しめる
壁紙の素材も様々なものがリリースされている。
「不織布を使った壁紙が主流になりました。不織布は発色がよく、細かなデザインを表現できるのが特徴です」
また、壁紙は壁だけではなく、家具やドアに貼るなど、小さな部分に自由に使うこともできる。
見せる収納として使っている棚なら、背板や棚板に貼ってもいい。
ユニークなのが、『エリティス』のクロコレザーの型押しがされている壁装材。
「家具の天板に貼ったりと、今までにない使い方を楽しめます。
アーティスティックな壁紙は、額に入れて飾っても素敵です。
日本の防火性能の基準に満たない壁装材でも、額装したり、パネルに貼って楽しむこともできます。ぜひご相談いただければと思います」