暮らしを楽しむアイデアライフオーガナイザーが実践
家時間を楽しむ3つのこと
アウトドアリビングを楽しむ
都心に建つ1棟丸ごとリノベーション物件の、95㎡の部屋に家族3人で暮らすライフオーガナイザー・瑞穂まきさん。暮らしをオーガナイズするプロの自宅は、毎日を心地よく過ごすための仕掛けがたくさん。家族もゲストも寛げる、その空間づくりの秘訣を伺った。
物件購入の決め手のひとつとなったのは、リビングに隣接する広いルーフバルコニー。ここを第2のリビングとするため、LDKの床材の色と質感に合わせたウッドデッキを敷設した。
「リビングからつながるように、同方向へデッキを張っているので、広がりが感じられます。ルーフバルコニーは生活を楽しむ上で欠かせない大切な居場所。ガーデナーさんと相談し、大きな鉢植えをコーディネートしたり、自動灌水の設備を整えたりしながらガーデニングを楽しんでいます」。
部屋の一部として見立て、整えるために行ったのはパーゴラの設置。オーダーしたパーゴラに自ら作ったリネンのターブをかけて室内感を演出した。
「リラックスできるお気に入りのラウンジチェアも役立っています。気候のいい時には、ゆっくり本を呼んだり、お茶をしたりしていますね」。
グリーンをハンギングしたり、高低差をつけて鉢植えや寄せ植えを置いてみたり。様々なアレンジも楽しいそう。
「もっとグリーンを増やしていき、いずれはナチュラルにジャングル化させていきたいです(笑)」。
ディスプレイを楽しむ
リノベーションする際に行ったのは、室内のあちこちにニッチを設けること。
「目にして幸せを感じるものをいつも飾っていたいと思います。玄関を入ったときにも、まず視線の先に好きなものを飾れるようにしました。お花を飾れる高さを想定して棚を設けるなど、事前に計画しました」。
どの棚も余白を持たせて美しくディスプレイ。並べ方、飾り方のポイントを聞いてみると、
「ルールは決めず、バランス感覚を大切に、まずは置いてみて後から足し引きしています。ただ、仲間で集めることは意識していますね。博物館をテーマに、木や石やガラスなど自然素材のディスプレイも楽しんでいます」。
好きなアートを楽しむ
瑞穂邸で目を奪われるのは、玄関、リビング、ベッドルームなどあちこちを彩る色彩豊かなアートの数々。少し赤味の入ったグレーで統一された空間に美しく映える。
「空間全体を落ち着いた色味で統一しているので、アートやラグなどで色々な色彩を加えても空間が調和します。この家用に最初にオーダーしたのは、アーティストの山崎美弥子さんの絵。ハワイ・モロカイ島の海と空が描かれています」。
その後ギャラリーをめぐってはお気に入りを見つけ、ひとつずつ増やしていったそう。
「シック&エレガントをベースに、少しだけナチュラルな要素を加えた空間に仕上げているので、アートも小物もなじみやすいです。お気に入りのものに囲まれた家で過ごす時間が、何よりリラックスできる時ですね」。