空間を浄化するインテリア 神聖なる森の贈りもの クリスマススワッグをつくる

空間を浄化するインテリア神聖なる森の贈りもの
クリスマススワッグをつくる

植物の持つパワーをスワッグに

木枯らし1号の報せも聞こえて、そろそろ今年のクリスマスの飾りを考えるシーズン。毎年この時季、リースやスワッグ作りに忙しい「緑の居場所デザイン」の市村美佳子さんに、おすすめを伺った。
「気軽に楽しみたいなら、スワッグがいいでしょう。束ねるだけで手軽に作れ、飾る場所を選ぶ強さのあるリースよりも、どこにでも気軽に飾れます」。
材料もボリュームも問わず、自由に創り上げられるのも魅力のひとつ。今回は、素材に岐阜県の加子母の森のヒノキを取り入れてもらい、クリスマスのスワッグの作り方を教わった。
「加子母の森は、伊勢神宮で20年に一度行われる式年遷宮のための御用材を育てている森です。神様に守られた森のパワーを家の中に取り入れられたら、という思いでつくっています」。
デザイン、アレンジにこだわるよりも、植物の持つエネルギーをカタチにしたいと言う市村さん。まるで空間を浄化してくれそうな雰囲気のスワッグを作り、クリスマスを迎えてみては。
加子母の森のヒノキ、レモンユーカリ、アルテナンテラのスワッグ(右)と、藍、ホワイトセージ、ラベンダー、ロシアンオリーブのスワッグ(左)。

加子母の森のヒノキ、レモンユーカリ、アルテナンテラのスワッグ(右)と、藍、ホワイトセージ、ラベンダー、ロシアンオリーブのスワッグ(左)。

今回教えて頂くのはヒノキ、レモンユーカリ、アルテナンテラのスワッグ。こんな完成形を目指して作ってみよう。

今回教えて頂くのはヒノキ、レモンユーカリ、アルテナンテラのスワッグ。こんな完成形を目指して作ってみよう。

思い思いに束ねて巻くだけ

まず、テーブルの上などに1本ずつ重ねて置いていき形をつくったら、後は束ねるだけなので作り方は簡単。色々な材料をアレンジして自由に楽しむことができる。
「ドライになると全体が痩せてくるので、最初は少しボリュームを出すように作っておくと寂しくなりません」。
ポイントは紐をきちんと巻くこと。
「枝は色んな方向を向いて暴れていても、人間の手が入っている感じが出ていた方が上品にまとまります。最後にきちんと巻くようにしましょう」。
紐は毛糸でもリボンでも、ナチュラルに仕上げたければラフィアでも。質感によってテイストが変わるので、自分らしい組み合わせを楽しみたい。
ヒノキ、レモンユーカリ、アルテナンテラを素材に。生でもドライのものでもOK。

ヒノキ、レモンユーカリ、アルテナンテラを素材に。生でもドライのものでもOK。

必要な道具はこれだけ。最後に枝を束ねるウールやラフィア、リボンなどはお好みで。

必要な道具はこれだけ。最後に枝を束ねるウールやラフィア、リボンなどはお好みで。

枝の下の方をハサミか手で外していく。生のときはハサミを使うのがおすすめ。

枝の下の方をハサミか手で外していく。生のときはハサミを使うのがおすすめ。

ヒノキをテーブルの上にまず1本、置くところからスタート。

ヒノキをテーブルの上にまず1本、置くところからスタート。

厚みの少ないところを埋めるように、上から重ねていく。

厚みの少ないところを埋めるように、上から重ねていく。

裏側についているかわいいタネを活かすため、あえて裏側を見せるように重ねて置く。

裏側についているかわいいタネを活かすため、あえて裏側を見せるように重ねて置く。

アルテナンテラを2本、先っぽの表情を活かすように置く。

アルテナンテラを2本、先っぽの表情を活かすように置く。

香りのいいレモンユーカリをその上に載せる。

香りのいいレモンユーカリをその上に載せる。

バランスを見て、更に上からアルテナンテラを重ねてみてもOK。

バランスを見て、更に上からアルテナンテラを重ねてみてもOK。

束ねていく。まずは枝の1本に輪ゴムをかける。

束ねていく。まずは枝の1本に輪ゴムをかける。

全体にぐるぐると回す。同じ位置に巻くのが大事。

全体にぐるぐると回す。同じ位置に巻くのが大事。

枝の下の方をハサミでカット。大体同じ長さになるようにカットする。 

枝の下の方をハサミでカット。大体同じ長さになるようにカットする。 

輪ゴムを隠すように紐で巻いていく。今回はウールを使用。

輪ゴムを隠すように紐で巻いていく。今回はウールを使用。

巻き終わりに結び目を作ってしっかり留める。

巻き終わりに結び目を作ってしっかり留める。

かけたい長さに紐をカットして結び目をつくる。

かけたい長さに紐をカットして結び目をつくる。

下げてみてから、ボンドやグルーガンを使って枝を付け足し、形を整えて完成。

下げてみてから、ボンドやグルーガンを使って枝を付け足し、形を整えて完成。

ドライに変わっていく美しさ

完成したスワッグは、だんだんドライになっていく変化も楽しみのひとつ。
「乾燥した季節なのでドライになるのも早く、その様子もまたキレイです」。
例えばタデ科の藍は、生のときは緑だが乾燥すると美しい藍色に変化する。
「保存の注意点は、湿気のある場所を避けること。もちろん霧吹きなどはせず乾燥させます。飾る場所は、ドアなどは避けて壁など動きのないところを選んでください」。
森のパワーをインテリアに取り入れて、聖なる夜を演出したい。
魔除けの意味のある藍を使ったスワッグ。玄関に飾るのがおすすめ。

魔除けの意味のある藍を使ったスワッグ。玄関に飾るのがおすすめ。

南青山の絶好のロケーションにある、築50年程のヴィンテージマンションをリノベーションした市村さんのアトリエ。アンティークの家具や雑貨など、力のあるアイテムが植物と相性よくなじむ。

南青山の絶好のロケーションにある、築50年程のヴィンテージマンションをリノベーションした市村さんのアトリエ。アンティークの家具や雑貨など、力のあるアイテムが植物と相性よくなじむ。

イギリス、フランス、北欧などで買い付けてくるアンティークやヴィンテージの花器。特にユニークなものが多いイギリスに注目しているそう。

イギリス、フランス、北欧などで買い付けてくるアンティークやヴィンテージの花器。特にユニークなものが多いイギリスに注目しているそう。

緑の居場所デザイン(http://www.midorinoibasho.jp)主催の市村美佳子さん。アトリエで花教室を開催するほか、“緑の居場所をつくる” 様々な提案を発信。11月27日、28日はアトリエにて、喫茶も同時にオープンするクリスマス飾りの販売会を開催。20年1月16日〜22日は南青山の「DEE’S HALL」にて、市村さんが買い付けて来た「花瓶専門店」も。

緑の居場所デザイン主催の市村美佳子さん。アトリエで花教室を開催するほか、“緑の居場所をつくる” 様々な提案を発信。11月27日、28日はアトリエにて、喫茶も同時にオープンするクリスマス飾りの販売会を開催。2020年1月16日〜22日は南青山の「DEE’S HALL」にて、市村さんが買い付けて来た花瓶を展示販売する「花瓶専門店」も。

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