たまプラーザの料理教室大空間に、食を楽しむ気持ちを詰め込んで
料理教室ができる物件を探す
「自宅に生徒さんを招いて料理教室を開催しようと決めていたので、広くて開放的なダイニングスペースがある物件を選びました」
料理教室の舞台となるLDKに足を踏み入れると、そこは大きな窓からふんだんに光が入る28畳の空間。大きな作業台や6人がけのダイニングテーブルを置いても、まだまだゆとりがある。
「入居時に間取りをカスタムできたのですが、この空間をふた部屋に分ける方が大多数なのだそうです。でも、生徒さんもゆったりつくろいでくださるし、思い切った大空間にしてよかったと思っています」
シンプルな空間にお気に入りをプラス
「どんなテイストでも引き立ててくれるように、白を基調にしたシンプルなインテリアを心がけました」と、食を楽しむ空間づくりへの想いを話す。
また、ご夫婦そろって「気に入ったものを大切に使い続けるのが好き」で、ダイニングテーブル、食器棚、ペンダントライトなどは、新婚時から愛用しているそうだ。
「家具って、置いてある空間が変わると不思議と新鮮に見えるんです。その発見も楽しいものですよ」。
そんな白い空間の一角には、イエローの壁紙を貼った箇所が。よく見ると、飾られた絵画や食器棚の扉にもイエローが使われている。「私はレモンが大好きで、テーマカラーがイエローなんです。ですから、シンプルな空間にレモンを一絞りするように、イエローをちりばめました」。ちなみに、料理教室名の「Petit Citron」も、フランス語で「小さなレモン」の意味だという。
身近な食材でレストランの美味しさを
「本気で料理を学ぼう」と決意したCitronヨーコさんは、あざみ野うかい亭で修業。さらにプロのシェフに混じってFFCC(フランス料理文化センター)で学んだのち、フランス料理留学まで果たす。
「やると決めたらとことんのめり込むタイプなんです(笑)。留学中はルーアンの2つ星レストランのキッチンで働き、一流の技を知りました。料理の世界は知れば知るほど奥深くて、のめり込みました」。
家庭料理の真心と一流店の調理技術を携えて、料理教室を開催しているCitronヨーコさん。「梅干し」や「肉じゃが」から「おもてなしフレンチ」まで、幅広いレシピを教えるレッスンは大盛況で、10年間ずっと通っている生徒さんもいるという。
「生徒さんには、料理をどんどん好きになって欲しい。身近な食材でつくりやすく、をモットーに、もっと美味しくするための包丁使いや加熱のタイミングなどもお伝えしています」。
ヨーコさんが料理への情熱を込めたこの住まいは、さまざまな家庭の美味しい時間をつくっている。