防災から考える整理収納 Part1 快適で安心な暮らしのために
モノを減らして災害備蓄
“不必要なモノ”の整理から始める
自然災害の多い日本。防災に対する意識は持っているものの、何をどう備えていいのか分からない、という人も多いはず。今回は、整理収納アドバイザーであり、防災備蓄収納マスタープランナー、防災士でもある熊田明美さんに、用意しておきたい備蓄用品とその収納の仕方について教わった。
「災害時にはライフラインが遮断されたり、役所・病院・スーパーなども被災することが想定されます。日頃から“自助”を忘れず、防災備蓄をしておくことが大事です」(熊田さん)。
とはいえ、エマージェンシーキットや大量のお水に食糧品など、思いつく限り集めておいたらストレージは一杯に。
「まず“不必要なモノ”を減らす作業が必要です。不要品があるとすぐ取れなかったり、スペースが制限されるだけでなく、避難経路も塞ぎ、家の中でケガをする可能性もあります」。
熊田さんは東日本大震災を経て防災に目覚め、モノを整理するところからスタート。着ない服や使わないバッグ、靴などを処分することで、水や防災グッズを収める場所を確保したそう。
「クローゼットでは、ハンガーの本数を増やさないようにすることで、服の枚数を常にセーブしています。こうして生まれた空間を、防災備蓄収納に活用しています」。
「災害時にはライフラインが遮断されたり、役所・病院・スーパーなども被災することが想定されます。日頃から“自助”を忘れず、防災備蓄をしておくことが大事です」(熊田さん)。
とはいえ、エマージェンシーキットや大量のお水に食糧品など、思いつく限り集めておいたらストレージは一杯に。
「まず“不必要なモノ”を減らす作業が必要です。不要品があるとすぐ取れなかったり、スペースが制限されるだけでなく、避難経路も塞ぎ、家の中でケガをする可能性もあります」。
熊田さんは東日本大震災を経て防災に目覚め、モノを整理するところからスタート。着ない服や使わないバッグ、靴などを処分することで、水や防災グッズを収める場所を確保したそう。
「クローゼットでは、ハンガーの本数を増やさないようにすることで、服の枚数を常にセーブしています。こうして生まれた空間を、防災備蓄収納に活用しています」。
靴箱の1/ 3を防災備蓄庫に
玄関のシューズクローゼットは、靴を減らすことで、空いたスペースを長期防災備蓄庫として活用。
「履かない靴を処分したら、1/3を備蓄スペースにすることができました。衛生用品など軽いものは上段に、いちばん下には長期保存用のお水を収めています。備蓄食糧にはひと目で分かるよう賞味期限を書いておくことが大事。切れそうになったものは消費していきます」。
扉の裏側にもフックを取り付け、携帯用のレインポンチョをかけている。
「災害時には傘よりもポンチョの方が役立つんです。傘は使うものだけに本数を減らして、玄関ドアに取り付けたマグネット式の傘立てに入れています。この方が安全でもあります」。
シューズクローゼットの下には、普段出かける時に携帯する400mlサイズのペットボトルをボックスに入れている。
「靴箱の下は空けておいた方が安全なのですが、ストッパー付きのボックスを使うことで、ペットボトル置き場として活用しています。1箱空いたら注文して追加するようにしています」。
お水は家中に65ℓ~70ℓ、車にも3ℓを常備しているそう。
「農林水産省が推奨しているのは、ひとり1日3ℓ(飲み水+調理水)を1週間分、3人家族で計63ℓの備蓄です。その保管のためにも不要なモノは処分したいと思います」。
数を絞った靴は右側の扉の中に。家族で使う棚板をそれぞれ決め、1足ずつシューズストッカーに入れて収めている。
「シューズストッカーを使うと棚板に汚れがついたりしないので、お掃除が楽なんです。このトレーの数を守れば、靴の数を増やさない効果もあります」。
「履かない靴を処分したら、1/3を備蓄スペースにすることができました。衛生用品など軽いものは上段に、いちばん下には長期保存用のお水を収めています。備蓄食糧にはひと目で分かるよう賞味期限を書いておくことが大事。切れそうになったものは消費していきます」。
扉の裏側にもフックを取り付け、携帯用のレインポンチョをかけている。
「災害時には傘よりもポンチョの方が役立つんです。傘は使うものだけに本数を減らして、玄関ドアに取り付けたマグネット式の傘立てに入れています。この方が安全でもあります」。
シューズクローゼットの下には、普段出かける時に携帯する400mlサイズのペットボトルをボックスに入れている。
「靴箱の下は空けておいた方が安全なのですが、ストッパー付きのボックスを使うことで、ペットボトル置き場として活用しています。1箱空いたら注文して追加するようにしています」。
お水は家中に65ℓ~70ℓ、車にも3ℓを常備しているそう。
「農林水産省が推奨しているのは、ひとり1日3ℓ(飲み水+調理水)を1週間分、3人家族で計63ℓの備蓄です。その保管のためにも不要なモノは処分したいと思います」。
数を絞った靴は右側の扉の中に。家族で使う棚板をそれぞれ決め、1足ずつシューズストッカーに入れて収めている。
「シューズストッカーを使うと棚板に汚れがついたりしないので、お掃除が楽なんです。このトレーの数を守れば、靴の数を増やさない効果もあります」。
災害時を想定して備える
明かりは人感センサー付きライトやランタン、懐中電灯など、各部屋に一つは用意。背の高い家具には転倒防止器具を取り付け、足の引っかかる延長コードはコンセントを増設して対処。つまずくものは撤去している。
「写真立てや額なども、落ちたり飛んだりすると危険なので、我が家のインテリアはウォールステッカーで楽しんでいます。花瓶はポリエステルやポリカーボネートなどの割れない素材のものを。懐中電灯も地震時に危なくないように、フックを使って固定させています」。
非常用持ち出し袋には1日分の必要なものを全部まとめて、いざというときもさっと持ち出せるように。ベッド下収納などを活用して収めている。
「防災グッズは災害時に困らないように備えていますが、大切なのはいざという時、すぐに使えること。懐中電灯の乾電池が切れていたら意味がありませんから。普段から使ってみたり定期的に点検したりして、備えておきたいですね」。
「写真立てや額なども、落ちたり飛んだりすると危険なので、我が家のインテリアはウォールステッカーで楽しんでいます。花瓶はポリエステルやポリカーボネートなどの割れない素材のものを。懐中電灯も地震時に危なくないように、フックを使って固定させています」。
非常用持ち出し袋には1日分の必要なものを全部まとめて、いざというときもさっと持ち出せるように。ベッド下収納などを活用して収めている。
「防災グッズは災害時に困らないように備えていますが、大切なのはいざという時、すぐに使えること。懐中電灯の乾電池が切れていたら意味がありませんから。普段から使ってみたり定期的に点検したりして、備えておきたいですね」。