転勤族の整理収納Part2 詰め込まない収納が 暮らしのゆとりを生む

転勤族の整理収納Part2心のゆとりを生む
詰め込まないクローゼット

モノを出しっ放しにしないために

4歳のお子さんと夫と3人で、駅近のタワーマンションに暮らす整理収納アドバイザーの木田結さん。転勤が多いため、いつでもなるべく楽に引っ越しできる物量と、使い回しのできる家具や収納グッズの選択、動線と効率を考えた仕組みづくりを心がけている。
「引っ越しと出産が重なったときは、手に追えずストレスでいっぱいでした。それをきっかけに学んだことを活かして、子育てにも役立てています」。
床の上にモノを出しっ放しにしないルールを家族で徹底。Part2ではすっきりと整った68㎡3LDKの暮らしをキープする、クローゼットや収納を見せていただく。
ダイニング兼ソファー兼・木田さんのワークスペースで仕事中。家具は背の低いものを選ぶことで、空間を広々と感じさせている。

ダイニング兼ソファー兼・木田さんのワークスペースで仕事中。家具は背の低いものを選ぶことで、空間を広々と感じさせている。

クローゼットは清潔を基本に

「埃や湿気が溜まりやすいクローゼットは、いつもできるだけキレイにしておきたい場所です」。
お子さんと木田さんの2人分の衣類を収めるクローゼットは、圧迫感がなく、どこか服選びが楽しくなりそうな空間だ。
「コート以外、シーズンものの服はすべてハンガーにかけています。持っている服を全部見渡せるので、着ない服はないですね」。
ほどよい分量を守るため、ハンガーの数を一定にしていて、一着新しい服を買ったら一着捨てる、を守っているそう。
「シーズン外の服やパジャマなどは無印良品の収納ケースに入れています。奥行きの浅いものを選んでいるので収納力は落ちますが、奥の方の服も取り出しやすくて使いやすいですよ」。
バッグは上段に、山崎実業のタワーシリーズの仕切りを使い、立てて収納。服もバッグもひと目で見渡せるのでコーディネートが楽そうだ。
「仕切りは、板を合わせる溝の位置で幅を変えられるのでバッグの大きさに対応できます。収納ケースも同じシリーズで高さの高いものと低いものを選べるので、引っ越しの時、買い足したりするのにも便利ですね」。
2人分の衣類を収めているクローゼット。丈の長い衣類をかけている右手のコーナーの下は、床上を開けている。欲張って詰め込みすぎず、収納ケースも奥行きの浅いものにすることで圧迫感が避けられる。

2人分の衣類を収めているクローゼット。丈の長い衣類をかけている右手のコーナーの下は、床上を開けている。欲張って詰め込みすぎず、収納ケースも奥行きの浅いものにすることで圧迫感が避けられる。

クローゼットの入り口には、お子さんのお着替えコーナーが。バッグをかけるフックは、子供の手の届く高さに取り付けた。扉にはスタンドミラー替わりに鏡を貼付。

クローゼットの入り口には、お子さんのお着替えコーナーが。バッグをかけるフックは、子供の手の届く高さに取り付けた。扉にはスタンドミラー替わりに鏡を貼付。

お子さんのスペース。透明な収納ケースの引出しは、海外で買った絵ハガキで目隠ししている。

お子さんのスペース。透明な収納ケースの引出しは、海外で買った絵ハガキで目隠ししている。

引出しの中は埋もれるものがないように、ボックスを活用して収納。無印良品のポリプロピレン収納ケースは高さを2タイプから選べて、引っ越し先のスペースに合わせて買い増しできるのが便利。

引出しの中は埋もれるものがないように、ボックスを活用して収納。無印良品のポリプロピレン収納ケースは高さを2タイプから選べて、引っ越し先のスペースに合わせて買い増しできるのが便利。

お子さんの衣類。分かりやすいよう、イラストでラベリングされている。すべてのモノが見て把握できるように収納。

お子さんの衣類。分かりやすいよう、イラストでラベリングされている。すべてのモノが見て把握できるように収納。

隙間を利用してお出かけに必要なものを。カゴの中にはマスクを入れている。

隙間を利用してお出かけに必要なものを。カゴの中にはマスクを入れている。

保管しておくものは、アイテム別に衣装ケースに入れ、分からなくならないようにラベリング。

保管しておくものは、アイテム別に衣装ケースに入れ、分からなくならないようにラベリング。

リビングのテレビボード下の引出し。文房具は使うものだけに絞っている。

リビングのテレビボード下の引出し。文房具は使うものだけに絞っている。

テレビボードはベランダにも近い位置にあるので、もの干し用品も収納。テレビを見ながら行うマッサージグッズもここに。

テレビボードはベランダにも近い位置にあるので、もの干し用品も収納。テレビを見ながら行うマッサージグッズもここに。

洗面は掃除を楽にするシステムを

「洗面所もクリーンにしておきたい場所です。ストックはなるべく少なくして、余白を持たせています」。
洗面台の上にスタンバイさせておきたい歯ブラシやコップなども、吊るしておくことで、モノを動かさず掃除ができるように。
「キッチンまわりもそうですが、吊るすのは好きですね。天板上に何もないことでさっと拭くだけで完了します」。
壁にはDIYで小さな棚を取り付けた。
「壁に付ける棚やフックは、動線上あると便利なものを手に取りやすい位置にスタンバイさせることができるので、家のあちこちで活用しているんです。ちょっとしたディスプレイも楽しむことができますよ」。
賃貸であることも考えて、取り外した後も穴が目立ちにくいものを選択。
「ひと手間加えることで暮らしは楽になります。そんな工夫をこれからも考えていきたいですね」。
洗面台で使う化粧品などはすべて収納棚に。出しっ放しにせず清潔をキープ。

洗面台で使う化粧品などはすべて収納棚に。出しっ放しにせず清潔をキープ。

歯ブラシやコップを吊り収納に。洗面台上はできるだけモノを置かないことで掃除が楽になる。

歯ブラシやコップを吊り収納に。洗面台上はできるだけモノを置かないことで掃除が楽になる。

扉裏にもフックをつけて活用。収納ケースの最上段には、置き場に困るドライヤーやヘアアイロンを入れている。

扉裏にもフックをつけて活用。収納ケースの最上段には、置き場に困るドライヤーやヘアアイロンを入れている。

洗面シンク下。奥行きや高さを活用しようと考えず、モノを必要最小限に絞ることで使いやすく。

洗面シンク下。奥行きや高さを活用しようと考えず、モノを必要最小限に絞ることで使いやすく。

タオルは使用目的別に。死角になる洗濯機横も活用している。

タオルは使用目的別に。死角になる洗濯機横も活用している。

無印良品の壁に付けられる家具を愛用。壁に留めるピンの穴が目立ちにくい。

無印良品の壁に付けられる家具を愛用。壁に留めるピンの穴が目立ちにくい。

整理収納アドバイザー・木田結さん。「サンキュ!STYLE」で暮らしに役立つ情報を執筆中。

整理収納アドバイザー・木田結さん。「サンキュ!STYLE」で暮らしに役立つ情報を執筆中。

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