日本の文化に囲まれる都心の景色と日本酒を愛する
ニカラグア駐日大使の住まい
決め手は眺望
ニカラグア共和国駐日特命全権大使ロドリゴ・コロネル氏の住まいがあるのは、東京都心にある47階建の高層マンション。2018年に駐日大使として来日、日本で暮らし始めてから1年が経つコロネル大使のもとを訪ねた。
「ここを選んだ決め手は、何よりも眺望です。毎朝起きてから、この景色を見るたびに日本にいることの嬉しさを噛み締めています。夜もまたイルミネーションが綺麗で、朝とは違う東京の別の一面を見ることができますね。間取りのことはあんまり気にせず、景色を最優先。大使館に近いところで物件を探していて、2、3軒ほど見たんですが、ここが一番見晴らしが良かったんです。たくさん窓があるので、太陽の光もたくさん入ります」と話すコロネル大使。
最小限の家具とお気に入りの日本の民芸品が飾られたリビングルーム。窓からは東京タワー、東京スカイツリー、レインボーブリッジ、新宿のコクーンタワーなど都心のランドマークを一望できる。
日本の文化に惹かれる
ニカラグアで見ていた日本のアニメを通して、日本に興味を持ったというコロネル大使。実際に来日にしてからは、アニメ以上に日本の文化そのものを好きになったという。「良い意味でビックリしました。人や食べ物、景色、すべてがパーフェクト! 特に気に入っているのは、お箸の文化です」と話すコロネル大使に案内されたキッチンの棚には、和食器が並ぶ。
「オフィシャルなディナーとかではなく、友人や一緒に仕事をした人たちが集まるようなホームパーティをよく開くんです。その時に、お酒に合う居酒屋のおつまみのような料理を、大きなお皿ではなく、小さなお皿にちょこちょこと盛り付ける感じで振る舞うんです」。
そう語るコロネル大使は伝統文化だけでなく、日本の国民性にも惹かれているという。「日本人の多くは威張らないで、周りの人たちに気づかって行動するじゃないですか。でも、長く付き合っていくと、打ち解けて距離が近づく。そうして、友達になるのが本当に良いですね」
もっとニカラグアを知ってもらいたい
駐日大使としての活動を一言で表すと「ありがとうツアー」というコロネル大使。
「日本人ひとりひとりに、ありがとうを伝えたいんです。なぜかと言うと、日本の皆さんの税金がニカラグアへの援助となっているからです。それが一番のプライオリティですね」。
コロネル大使は、日本人にニカラグアのことを知ってもらうための草の根的な活動を行なっている。
「私たちニカラグア人はすごくハッピーで賑やかな民族なんです。それを皆さんに見てもらいたいんです。だから、週末に駒沢公園や上野公園など大きな公園で開催しているイベントに出店して、ニカラグアのコーヒーや民芸品を紹介したり、小中学生を大使館に招待して、または逆に小中学校を訪ねてニカラグアの文化を紹介するということをやっています。普通の大使館であれば、例えば国連のフォーラムやシンポジウムなどで、他の大使たちや政治家を相手にして紹介するんです。でも私は公園でコーヒーを出したり、民芸品を紹介したり、居酒屋に行って友達を作ったり、電車に乗ったりする。そういうことの方が意味があると思うんです」
「日本人ひとりひとりに、ありがとうを伝えたいんです。なぜかと言うと、日本の皆さんの税金がニカラグアへの援助となっているからです。それが一番のプライオリティですね」。
コロネル大使は、日本人にニカラグアのことを知ってもらうための草の根的な活動を行なっている。
「私たちニカラグア人はすごくハッピーで賑やかな民族なんです。それを皆さんに見てもらいたいんです。だから、週末に駒沢公園や上野公園など大きな公園で開催しているイベントに出店して、ニカラグアのコーヒーや民芸品を紹介したり、小中学生を大使館に招待して、または逆に小中学校を訪ねてニカラグアの文化を紹介するということをやっています。普通の大使館であれば、例えば国連のフォーラムやシンポジウムなどで、他の大使たちや政治家を相手にして紹介するんです。でも私は公園でコーヒーを出したり、民芸品を紹介したり、居酒屋に行って友達を作ったり、電車に乗ったりする。そういうことの方が意味があると思うんです」