絶妙なmix感で魅せるアートと花を愛でる
デザイナーのギャラリー空間
リノベ済み賃貸を即決
生花やドライフラワー、アンティークの雑貨…。至るところを魅惑的に彩った陰影のある空間。ここは下町の情緒を残しながら、スカイツリーで賑わうエリアに建つヴィンテージマンション。LIXILでデザイナーを務める安間広介さんはリノベ済みで賃貸に出されていた一室に、約2年半前に入居した。
「天井高が3mオーバー。小上がりスペースがあり、ダイニングはモルタル敷きの土間のようになっている。見た瞬間にこのプランに惚れました」。
OSB合板がむき出しで使われていた壁のみ(リビング〜廊下の一面)、入居前に管理会社に依頼し黒い壁紙を貼ってもらった。木とコンクリート、そして黒いトーンに包まれた空間は、ギャラリーのような空気感が漂っている。
「天井高が3mオーバー。小上がりスペースがあり、ダイニングはモルタル敷きの土間のようになっている。見た瞬間にこのプランに惚れました」。
OSB合板がむき出しで使われていた壁のみ(リビング〜廊下の一面)、入居前に管理会社に依頼し黒い壁紙を貼ってもらった。木とコンクリート、そして黒いトーンに包まれた空間は、ギャラリーのような空気感が漂っている。
土間風のダイニングキッチン
「武骨さと甘さのミックスがテーマです。鉄やモルタルの荒々しさに、クラシックなモチーフや花や布などの自然素材で甘さを添えるのが好きです。インスピレーションとしてはホテルやギャラリーショップ、カフェやショールームなど。自身で足を運んで素敵だなと思った体感値をインテリアに持ち込もうとしています」。
土間風のダイニングキッチンには、アイアンフレームのテーブル。その上には生花を欠かさない。
「引っ越してくる前に住んでいた名古屋の鉄工所でフレームを作ってもらい、天板にはフローリング材をカットして自分で張りました。2400mmあるので、これがぴったり収まるかどうかも部屋選びの基準でしたね」。
ステンレスキッチンのシンク下にはギラギラの面材の扉が付いていた。これは外して素材感のある帆布に。
「蠟引きされた帆布なので使い込むうちにしわが付き、表情が出ていると思います。両面テープと磁石で留めているだけなのですが」。
料理も趣味のひとつ。その独創的で目にも麗しい料理は、安間広介さんのInstagramにもアップされている。
土間風のダイニングキッチンには、アイアンフレームのテーブル。その上には生花を欠かさない。
「引っ越してくる前に住んでいた名古屋の鉄工所でフレームを作ってもらい、天板にはフローリング材をカットして自分で張りました。2400mmあるので、これがぴったり収まるかどうかも部屋選びの基準でしたね」。
ステンレスキッチンのシンク下にはギラギラの面材の扉が付いていた。これは外して素材感のある帆布に。
「蠟引きされた帆布なので使い込むうちにしわが付き、表情が出ていると思います。両面テープと磁石で留めているだけなのですが」。
料理も趣味のひとつ。その独創的で目にも麗しい料理は、安間広介さんのInstagramにもアップされている。
窓を布で覆い尽くすテクニック
小上がりになったリビングは、古道具屋で見つけたものやネットで探したものが、無国籍に混在。オリジナルの美的感覚で彩られている。
「窓のサイズが壁に対して違うのが嫌で、それなら隠そうと布で壁一面を覆いました」。
窓枠にカーテンをかけるのではなく、薄い一枚の布で窓を覆うように壁一面に。“ノイズのない面は手前に置かれるモノに対し余白のある背景となり、モノが美しく見えることで結果として生活感がなくなる”のだとか。
「布や籠はよく使います。プラスチック感が好きじゃないんですよね」。
素材感としてのハード×ソフトや造形としてのシンプル×デコラティブなど、絶妙なミックス具合で空間を構成する。安間さんによれば、少し緊張感を出しているリビングに対して、ベッドルームは甘めなコーディネートで安らげるようにしたそう。
「最近二人で住むようになりましたが、以前からこうだったんです。40歳手前のおっさんが一人で過ごしてた寝床だなんて誰も思いませんよね(笑)」。
「窓のサイズが壁に対して違うのが嫌で、それなら隠そうと布で壁一面を覆いました」。
窓枠にカーテンをかけるのではなく、薄い一枚の布で窓を覆うように壁一面に。“ノイズのない面は手前に置かれるモノに対し余白のある背景となり、モノが美しく見えることで結果として生活感がなくなる”のだとか。
「布や籠はよく使います。プラスチック感が好きじゃないんですよね」。
素材感としてのハード×ソフトや造形としてのシンプル×デコラティブなど、絶妙なミックス具合で空間を構成する。安間さんによれば、少し緊張感を出しているリビングに対して、ベッドルームは甘めなコーディネートで安らげるようにしたそう。
「最近二人で住むようになりましたが、以前からこうだったんです。40歳手前のおっさんが一人で過ごしてた寝床だなんて誰も思いませんよね(笑)」。
自宅をギャラリーとして楽しむ
大学でインテリアデザイン/大学院でプロダクトデザインを専攻した安間さん。現在はLIXILで空間に拘るプロダクトやサービスを開発。そのひとつである「オンデマンドエコカラット」を、玄関に活用している。
「玄関って何気に家の印象を決める最初の一歩なので、通常のスケールよりも大きな馬をアートとしてセレクトしました」。
なんでも珪藻土の5〜6倍の調湿効果があり、匂いや有害物質も除去してくれるとのことで、アートとしてだけでなく匂いのこもりがちなトイレや玄関では空気清浄器の役割を果たしてくれるのもポイント。無機質なもので邪魔されることなく空間を楽しめる。
「ダイニングの横にはギャラリースペースを設けました。壁紙を黒にしたのも、アートが映えるようにと思ったからです」。
取材時に飾られていた人物画のようなアートは、写真ギフトというオンデマンドプリントサービスで紙繊維の入った布地に写真を印刷してもらい、ご自身で蝋引きの上、ぐしゃぐしゃにして表情を出したものだそう。部屋全体が趣向を凝らしたギャラリー空間のようだ。
「料理をしたり花を活けたりするのも即興デザインを楽しみたいから。賃貸としての部屋づくりもそろそろ限界を感じてきましたが、またできることを見つけてアレンジしていきたいですね」。
「玄関って何気に家の印象を決める最初の一歩なので、通常のスケールよりも大きな馬をアートとしてセレクトしました」。
なんでも珪藻土の5〜6倍の調湿効果があり、匂いや有害物質も除去してくれるとのことで、アートとしてだけでなく匂いのこもりがちなトイレや玄関では空気清浄器の役割を果たしてくれるのもポイント。無機質なもので邪魔されることなく空間を楽しめる。
「ダイニングの横にはギャラリースペースを設けました。壁紙を黒にしたのも、アートが映えるようにと思ったからです」。
取材時に飾られていた人物画のようなアートは、写真ギフトというオンデマンドプリントサービスで紙繊維の入った布地に写真を印刷してもらい、ご自身で蝋引きの上、ぐしゃぐしゃにして表情を出したものだそう。部屋全体が趣向を凝らしたギャラリー空間のようだ。
「料理をしたり花を活けたりするのも即興デザインを楽しみたいから。賃貸としての部屋づくりもそろそろ限界を感じてきましたが、またできることを見つけてアレンジしていきたいですね」。