アアルトに心酔 モノトーンでまとめる 大人な北欧インテリア

アアルトに心酔モノトーンでまとめる
大人な北欧インテリア

年に一度は北欧へ

セレクトショップで仕事をした際に北欧家具に触れる機会があり、以来、年に1度は北欧を旅するほどその魅力にのめりこんでしまったという石川聖理奈さん。
「特にフィンランドのアルテック社のアイテムが好きで、フィンランドには4〜5回訪れています。現地のショップを訪れると、やはり小さな家具や雑貨を買ってしまいますね。照明器具も買いますが、日本仕様のプラグに変えないと使えないので、まだ仕舞ったままのものがたくさんあります(笑)。残念ながら最近行けてないので、次の計画を早く立てたいです」
 

最近買ったものがアルヴァ・アアルトがデザインしたアルテックのヴィンテージのソファ。
「アアルトの自邸に行った時、このソファがとても素敵で……。念願かなって去年やっと購入できました。アアルトの自邸にあったソファは濃紺だったので、いつかファブリックを濃紺に変えてみたいです」

グレーのソファはアアルトのヴィンテージ。丸いミラーはIKEAのもの。

グレーのソファはアアルトのヴィンテージ。丸いミラーはIKEAのもの。

「左のピーター・アイビーの照明は、東京で開催された個展に行った際に手に入れることができました」。右の丸いペンダントライトは、アアルト設計のルイ・カレ邸で使われているもの。

「左のピーター・アイビーの照明は、東京で開催された個展に行った際に手に入れることができました」。右の丸いペンダントライトは、アアルト設計のルイ・カレ邸で使われているもの。

「ウォールドゥロワーはヘルシンキで買いました」。猫のお香立ては、アスティエ・ド・ヴィラット。ウォールランプはレ・クリント。

「ウォールドゥロワーはヘルシンキで買いました」。猫のお香立ては、アスティエ・ド・ヴィラット。ウォールランプはレ・クリント。

ダイニングテーブルはフリッツ・ハンセン。4脚のイスは、白がセブンチェア、他の2脚が後から買い足したアントチェアとTチェア。「アルネ・ヤコブセンがデザインした、デザイン違いを選びました」。

ダイニングテーブルはフリッツ・ハンセン。4脚のイスは、白がセブンチェア、他の2脚が後から買い足したアントチェアとTチェア。「アルネ・ヤコブセンがデザインした、デザイン違いを選びました」。

石川さんとサイファちゃん。サイファちゃんは今年10歳。

石川さんとサイファちゃん。サイファちゃんは今年10歳。

イッタラの木製プラターにガラスの器をディスプレイ。「サイファは机や棚の上のモノを落とすことがないので助かっています」

イッタラの木製プラターにガラスの器をディスプレイ。「サイファは机や棚の上のモノを落とすことがないので助かっています」

正面の棚には、アラビアのマグカップをはじめ、北欧の食器がたくさん収納されている。「窓辺のキャットタワーは、アメリカから個人輸入しました」。ダイニングテーブルの上のペンダントライトはムーイのもの。

正面の棚には、アラビアのマグカップをはじめ、北欧の食器がたくさん収納されている。「窓辺のキャットタワーは、アメリカから個人輸入しました」。ダイニングテーブルの上のペンダントライトはムーイのもの。

ベンガル猫と楽しむインテリア

リノベーション済みの集合住宅を購入したのが約10年前。石川さんと夫、そして10歳のベンガルキャットのサイファちゃんの、二人と一匹で暮らしている。
「保護猫に会いに行ったこともあるのですが、私も夫も猫を飼うのがはじめだったこともあり、相性のよい子に巡り会えませんでした。ならば子猫を迎えようと決意し、サイファを飼うことになりました」
 

サイファちゃんは、棚に飾っている小物をほとんど落とすことがないのが特技なのだとか。
「ただ、壁に立て掛けてあった鏡の後ろにもぐりこんで、鏡を倒してしまわないかハラハラするようなことはありました。その問題の鏡は壁掛けのものに変えるなど、サイファにとって安全な住まいになるよう気をつけています。猫にアロマは良くないので、お香立てはあるのですが、なかなか焚けなかったりもしますね。
サイファが来てから家にいることが好きになったので、よく模様替えをしてインテリアを楽しんでいます。ポスターやファブリックは手軽に部屋の印象を変えることができるので、頻繁に変えています」

山猫のポスターはフィンランドの作家のTeemu Jarvi。ベニワレンのクッションがキュート。

山猫のポスターはフィンランドの作家のTeemu Jarvi。ベニワレンのクッションがキュート。

まぁるいお顔がキュートなサイファちゃん、取材チームを警戒中。白のアームチェアはアアルトがサナトリウムのためにデザインしたもの。

まぁるいお顔がキュートなサイファちゃん、取材チームを警戒中。白のアームチェアはアアルトがサナトリウムのためにデザインしたもの。

リサ・ラーソンの陶板を高めの位置に飾る。

リサ・ラーソンの陶板を高めの位置に飾る。

「棚がついたアアルトのデスクは珍しいと思います」。学習机らしい佇まいがキュート。

「棚がついたアアルトのデスクは珍しいと思います」。学習机らしい佇まいがキュート。

キッチンの壁につけたコートラックはアアルトのヴィンテージ。棚の上にはお気に入りのアラビアのドリッパーを飾っている。「文字が入っているのが気に入ってます」

キッチンの壁につけたコートラックはアアルトのヴィンテージ。棚の上にはお気に入りのアラビアのドリッパーを飾っている。「文字が入っているのが気に入ってます」

アルテックのプラントポットにウォーターマッシュルームを飾って。床のサイファーちゃんの水飲みは木製の器に入れて少し高くしてある。

アルテックのプラントポットにウォーターマッシュルームを飾って。床のサイファーちゃんの水飲みは木製の器に入れて少し高くしてある。

ファブリックやポスターもモノトーンに

北欧インテリアの色味を抑え、モノトーンでコーディネイトするのが石川さん流。
「大人っぽく、落ち着いた感じにしたいと思いました」
お気に入りのヨハンナ・グリクセンのモノトーンのファブリックを自分で額装し、壁に飾って楽しんでいる。ランプシェードを手作りすることも。

ポスターもモノトーンのものが多い。
ダイニングの大きな写真フレームをよく見ると、サイファちゃん! 石川さんが撮影したサイファちゃんなのだそう。
「猫のイベントで作っていただきました」

最初は新品の家具を買うことが多かったそうだが、最近はヴィンテージも増えたのだとか。
「断捨離しながら家具を入れ替えています。最近はネットで手持ちの家具を売ることができるので、ありがたく使わせてもらっています」

アアルトのヴィンテージのコートラック。コンパクトなサイズ感が可愛い。

アアルトのヴィンテージのコートラック。コンパクトなサイズ感が可愛い。

ぽってりとしたフォルムが可愛い、アルテックのベイビーロケットスツール。

ぽってりとしたフォルムが可愛い、アルテックのベイビーロケットスツール。

廊下はエリック・ブルーンの熊のポスターを中心に、森をイメージするコーナーに。

廊下はエリック・ブルーンの熊のポスターを中心に、森をイメージするコーナーに。

ベッドルームの窓辺には、アアルトの半円形のテーブルを。「場所をとらないので気に入っています」

ベッドルームの窓辺には、アアルトの半円形のテーブルを。「場所をとらないので気に入っています」

「棚の上のクッキーは、フィンランド最古のカフェ、EKBERGのポップアップショップが松屋銀座にできた時に抽選で当たったものです(笑)」。アルテックの限定ポスターはミナ・ペルホネンの皆川明さんが手がけたもの。

「棚の上のクッキーは、フィンランド最古のカフェ、EKBERGのポップアップショップが松屋銀座にできた時に抽選で当たったものです(笑)」。アルテックの限定ポスターはミナ・ペルホネンの皆川明さんが手がけたもの。

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