家事室から発信  心にゆとりを生む 長く続けられる収納術

トップブロガーの整理収納Part1心にゆとりを生む
長く続けられる収納術

シンプルで楽なシステムづくりを

整理収納・片づけ術を綴ったブログが大人気に。2017年Ameba公式トップブロガーにも認定された、整理収納コンサルタントの須藤昌子さん。
「“長く続くキレイ”を心がけています。収納グッズなどをたくさん揃えて複雑にしてしまうと、後で変えたくなった時に困ることになります。いかにシンプルに楽に続けられるかが大事だと思いますね」。
Part1では、主婦として整理収納コンサルタントとして、須藤さんが1日の長い時間を過ごすキッチンまわりをご紹介する。
すべてのものがすっきり片付けられるよう、考えて造作したキッチン。奥には家事室を設けた。

すべてのものがすっきり片付けられるよう、考えて造作したキッチン。奥には家事室を設けた。

棚や机を造作した家事室。仕事も家事も、この1室で完結する仕組みになっている。

棚や机を造作した家事室。仕事も家事も、この1室で完結する仕組みになっている。

あえて空きスペースを設ける

「毎朝、ここでブログを書くんです」。
というスペースはキッチンの奥に。ここは仕事関係の書類をスタンバイさせたワークスペースであり、食材や食器などを収めたパントリーでもある。
「食材の買い溜めはしませんし、パントリーだけに使うには余裕があります。場所的にリビングにも併設しているので、“家事室兼パントリー”として使うのがいいかなと思いました。家事も仕事もここで完結できるので、とても便利です」。
買い溜めをするとストックの把握がしにくく、無駄になってしまうことも多いし、場所を取ることで収納が使いづらくなる。そのため須藤さんが“やらないこと”のひとつとなっている。
「ギフトや親からもらったモノなど、突然やってきたモノのためにも、スペースをあけています。以前、棚板いっぱいに収納ケースを置いていたのですが、息苦しくなってしまいました(笑)。保管する場所だからといって詰め込みすぎないことが大事ですね」。
造り付けの棚には、100円ショップなどで購入したボックスを活用してアイテム毎に仕分け。あえて間隔をあけて収めている。
「詰めればもっと容量は増えますが、取り出しにくくなります。余裕のある方が長く続けられると思いますね」。
白ですっきり統一された家事室。中央の棚の棚板は可動できる。上の方にはあまり使わないものを。

白ですっきり統一された家事室。中央の棚の棚板は可動できる。上の方にはあまり使わないものを。

窓側に造作の机をリクエスト。座って手の届く位置に、書類などを入れるファイルボックスを収めている。

窓側に造作の机をリクエスト。座って手の届く位置に、書類などを入れるファイルボックスを収めている。

余白を持たせた収納が使いやすさの秘訣。視線のいく高さのところは、ディスプレイも意識している。

余白を持たせた収納が使いやすさの秘訣。視線のいく高さのところは、ディスプレイも意識している。

入り口左手の棚。手前の方をあけておくと、作業スペースにもなり、圧迫感を防ぐことができる。

入り口左手の棚。手前の方をあけておくと、作業スペースにもなり、圧迫感を防ぐことができる。

細かいものはフタ付きのボックスに、アイテム毎に収めると便利。

細かいものはフタ付きのボックスに、アイテム毎に収めると便利。

出し入れが頻繁なものは、フタのないボックスを使うのが便利。

出し入れが頻繁なものは、フタのないボックスを使うのが便利。

毎日使うトレーやお弁当グッズは、使いやすい高さの棚に。あえて詰め込みすぎないようにしている。

毎日使うトレーやお弁当グッズは、使いやすい高さの棚に。あえて詰め込みすぎないようにしている。

フタ付きボックスの中もきれいに管理。ボックスには滑らせて取り出せるよう底にフエルトを貼っている。

フタ付きボックスの中もきれいに管理。ボックスには滑らせて取り出せるよう底にフエルトを貼っている。

欲張らない心がけがゆとりを生む

“モノを出しっ放しにしない”ことを徹底している須藤さん。キッチンでも調味料や調理器具など、すべてを収納している。
「特にキッチンでは油が飛んだり、煮汁がはねたりして、清潔を保てません。キッチン台に何も置いていなければ、拭き掃除もモノを動かす手間がなくさっとできます」。
すっきりしていてピカピカのキッチンを可能にしているのは収納術。そこにもコツがある。
「たくさん収納するからといって、棚板を増やして容量を高めようとはしません。そうすると取り出しにくくなり、ひと目で使いたいのものを見つけられなくなってしまいます」。
持ちものは適切な量か、使いやすさや使う頻度は、などを考慮してまずは選別。大きさや形の同じものを揃えて置き方を考え、収納している。
「手前には使う頻度の高いものを配置しています。引出しの中も仕切りのボックスを活用すれば、中で煩雑になるのを防いでくれます」。
詰め込みすぎず余裕を持たせる収納が、暮らしと心のゆとりにもつながるようだ。
使っていないときはすべてを収納。掃除もしやすく、きれいが長続きする。

使っていないときはすべてを収納。掃除もしやすく、きれいが長続きする。

シンク下は、ぴったり収まるプラスチックケースを使い、調理器具を収納。

シンク下は、ぴったり収まるプラスチックケースを使い、調理器具を収納。

お皿をサイズ別に立たせて収納することで、ひと目て選んで取り出しやすく。

お皿をサイズ別に立たせて収納することで、ひと目て選んで取り出しやすく。

食材ストックは1〜2個までと決めている。深さを活かして立たせて収納。

食材ストックは1〜2個までと決めている。深さを活かして立たせて収納。

マグネットを利用して、ラップやテープなど普段よく使うものを。

マグネットを利用して、ラップやテープなど普段よく使うものを。

調味料などは中身の見える統一されたケースに。常に収納しているので汚れることも少ない。

調味料などは中身の見える統一されたケースに。常に収納しているので汚れることも少ない。

造作の棚にはゴミ置き場も。分別してたっぷり入れられるようスペースを確保した。

造作の棚にはゴミ置き場も。分別してたっぷり入れられるようスペースを確保した。

整理収納コンサルタント・須藤昌子さん。ブログ「ROOM-COZY 心地よい生活の始め方」が大人気。著書に「死んでも床にモノを置かない」(すばる舎)など。

整理収納コンサルタント・須藤昌子さん。ブログ「ROOM-COZY 心地よい生活の始め方」が大人気。著書に「死んでも床にモノを置かない」(すばる舎)など。

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