５年越しのプランを実行２戸をひとつに繋げた
大胆リノベーション
大型アイランドキッチンとゆったりリビング
マンション２戸分の家をひとつに繋げるリノベーションを行った辰巳さんのお宅。２軒の家が、約70㎡の２LDKと生まれ変わった。
そんなリノベーションが可能だったのは、このマンションがご両親の持ち物だから。
「５年ほど前から計画していたのですが、物件の状況が整い、念願のリノベーションに踏み切ることができました。
202号室と203号室の間の壁を撤去し、玄関とトイレが２つずつになったのでひとつに減らしました。工事中は隣の201号室に住んでいたので、毎日見に来ることができたのも良かったです」
リノベーションを手掛けたのは『DEN PLUS EGG』。
「SNSでDENさんが手掛けたリノベーションの事例を見ていて、ずっと素敵だなと思っていました」
関西中心だった『DEN PLUS EGG』が東京・千駄ヶ谷にオフィスをオープンすると知り、さっそく新宿伊勢丹で開催していたイベントへ。
「DENさんにはリノベーションはもちろん、照明器具や家具、カーテンのセレクトなどの相談にも応えていただきました。こんな家具を探していると言うと、イメージ通りのものを提案いただけるのが楽しかったです」
アイランドキッチンの上の２つのフランス製のペンダントライトも『DEN PLUS EGG』がコーディネイトしたもの。
「ふたつのうちひとつはDENさんがスタンドライトとして使っていたのですが、無理を言って譲っていただきました」
広々としたアイランドキッチン。「キッチンの扉は、海外の家のキッチンのような“框仕上げ”をリクエストしました」
キッチンのシンクは『KOHLER』の鋳物ホーローのものををチョイス。天板はクオーツストーン。ダイニングテーブルは『DEN PLUS EGG』にサイズオーダーしたもの。「幅は狭めに、脚は太くしてもらいました」。冷蔵庫は買ってきたら偶然キッチンの扉の色とマッチしたそう。
キッチンの壁は、素材感のあるアルチザンタイルを斜めに貼った。
キッチンと同じタイルを洗面所にはまっすぐに貼り、表情の違いを楽しむ。洗面所の扉もキッチンと同様、框仕上げに。鏡は『DEN PLUS EGG』オリジナル。
ドアの向こうは浴室と洗面。湿気がたまらないように高い位置に窓を作った。窓の下はデスクコーナーに。
夫婦の好みをゆるやかにMIX
「キッチンのシンクはアメリカのKORLER社の大きな鋳物ホーローにしました。そこはふたりの意見の一致です（笑）。スイッチやコンセントはアメリカのものを選びました」
リビング側は黒やグレーのモダンなイメージ。「L字ソファを使いたくて、間取りを考えました。ソファは『FLANNEL SOFA』を選びました」。黒の『VITSOE』の入れ子のサイドテーブルはディーター・ラムスのデザイン。
ペンダントライトはアクメファニチャー。壁の『BRAUN』の時計はサイドテーブルと同じディーター・ラムスのデザインだ。
玄関とリビングの間は、開放感のあるガラス入りの扉に。
壁は英国製のペイントをチョイス
「当初は壁紙を使う予定だったのですが、イギリスの『Farrow & Ball』のペイントがすごく素敵だったので、塗装の壁にしました。
子ども部屋はもう少し可愛らしいピンクにする予定だったのですが、ピンクベージュにしました。その色がとても良かったので寝室も同じ色にしました」
ウォークインクローゼットは少しパープルの入ったピンクに。リビングは落ち着いたグレーベージュにした。
「DENさんの手掛けるリノベーションは経年変化が美しいのも魅力です。どんなふうに味わいが増していくのかこれからが楽しみです」
「アーチをどこかで使いたいと思っていて、ウォークインクローゼットの出入り口にしました。高さや幅が絶妙なアーチを作ってくださいました」。壁はピンクベージュに。床はヘリンボーン。
「クローゼットに塗った色がすごくきれいだったので、寝室も同じ色にしました。カーテンはDENさんです」
さらちゃんのお部屋の『Farrow & Ball』のピンクベージュの壁も上品な仕上がり。
『DEN PLUS EGG』はカーテンなどの布小物もコーディネイト。
カーテンレールは真鍮製をチョイス。
床のコンセントの金具もゴールドに。
ドアノブもゴールド。
