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憧れのヴィンテージマンション細部にこだわり
家具と調和する住まいを作る

昭和の名建築を住み継ぐ

世田谷美術館などを手掛けた建築家・内井昭蔵が設計した築54年のモダンなヴィンテージマンション。その一室が奥田夫妻の住まいだ。川崎市宮前区の丘陵地に建ち、窓の外には豊かな緑が広がる。リノベーションを手掛けたのが『HandiHouse project』 だ。この建物に寄り添い続け、奥田夫妻の住まいで5軒目のリノベーションとなる。

「1年ほど前にマンションを購入したいと考え始めました。いろいろと調べる中で、この『TOKOSIE』の記事が目に留まり、こんな家に住んでみたいと憧れていました。古いものが好きなので、ヴィンテージマンションに興味があったんです。
ある時、不動産サイトを見ていたら、似ている物件が売りに出ていました。窓の形や築年数から、ここに違いない!と、すぐに連絡をとって下見に来ました。想像通りの素敵な物件で、集めていた情報が現実の物件とつながったことに感動しました」

3方向に窓があるのが特徴のこの建物。傾斜地に建っていることもあり、階によって緑の見え方が少しずつ違う。中層階ではたっぷりとした緑が広がり、上階では緑と空の景色が楽しめる。
「この部屋の他にもう一軒空きが出たのですが、緑の見え方でこの家に決めました」

3面に窓のある明るい室内。風通しも抜群。ダイニングテーブルはアルテック。ソファは天童木工。コーヒーテーブルはUSMハラー。

3面に窓のある明るい室内。風通しも抜群。ダイニングテーブルはアルテック。ペンダントライトはホルムガード。ソファは天童木工。コーヒーテーブルはUSMハラー。

MOBLEY WORKSの造作ベンチ。壁に飾り棚を設けることで、配管の影響でデコボコしていた壁をすっきりと見せることができた。

MOBLEY WORKSにオーダーした造作ベンチソファで、空間を上手く使ったくつろぎのコーナーを作った。「張り地はジンジャー、天板の色はマッシュルーム。美味しそうな名前ですよね」。壁に飾り棚を設けることで、配管の影響でデコボコしていた壁をすっきりと。

空間をゆるやかに仕切り、
回遊できる間取りに

リノベーションをするにあたり、まず検討を重ねたのが間取り。

「壁で完全に区切った寝室にする案も含めて、最終的に5パターンも作ってくださいました。結局、ゆるやかに空間を分け、回遊できる今の案に落ち着きました。エアコンを1台しかつけられないという物理的な制約も大きかったのですが、〝奥行きを作り距離を感じるほうが空間が広く見える〟というハンディさんの提案が背中を押してくれました」
空間をゆるやかに分け、壁の後ろにベッドを置いた。手前の天童木工のソファ、奥の造作ベンチソファと、ソファコーナーが2つある贅沢。

60㎡の空間をゆるやかに分け、壁の後ろにベッドを置いた。手前の天童木工のソファ、奥の造作ベンチソファと、ソファコーナーが2つある贅沢。

リビングとベッドルームはグルリと回遊できる。通路の向こうに見えるエバーフレッシュの緑が涼やか。

リビングとベッドルームはグルリと回遊できる。通路の向こうに見えるエバーフレッシュの緑が涼やか。

クローゼットは通気性の高いルーバータイプの扉に。

クローゼットは通気性の高いルーバータイプの扉に。

朝起きて、ベッドから見える緑がとても贅沢なのだとか。

朝起きて、ベッドから見える緑がとても贅沢なのだとか。

天井と壁に間隔がある。壁の上部に細く目地を入れ、空間のアクセントに。ブラケットライトは京都のBOLTS。

天井と壁に間隔がある。壁の上部に細く目地を入れ、空間のアクセントに。ブラケットライトは京都のBOLTS。

家具と内装の調和を

家具やインテリア小物にこだわりのある奥田さんがリノベーションの際に大切にしたのは、“なるべく内装をシンプルにすること”、だった。
シンプルだからこそ、細部は丁寧に吟味した。
「ベッドを囲うL字の壁とその上の巾木をフラットに納めるため目地を入れました。そして家具との相性を考えて、壁は白に見える範囲でかなり黄色に寄せました。あたたかみのある色が気に入っています。夕方になると西日が差すとさらに柔らかな色になります」

フローリングにはtoolboxの細幅のオーク材を選んだ。使いたい家具に合わせて色を決めた。
「フローリングの一部をDIYで貼らせてもらったのですが、なかなか進まず大変でした。
キッチンの壁のタイルもDIYしました。すっきりと見えるよう、既存の窓枠に被せるように貼りました」

キッチンの扉や天板、シンクは白でまとめた。ダイニングテーブルとも雰囲気を合わせた。
「扉の把手はIKEAのものです。シンクはtoolboxのクォーツシンク。マットな質感で汚れがつきにくいです」

朝起きて目に飛び込む緑、オレンジに染まる夕景、夜の街明かり。
「以前の家では景色を楽しめませんでした。眺めが刻々と変わるこの家は居心地が良く、家にいる時間が増えました。友人もよく遊びに来てくれます」

「リノベ後も、この場所がキッチンになる部屋が多いようです。我が家はコの字のレイアウトにしました。収納が増えましたし、天板に料理本を置いて料理ができるので気に入っています」

「リノベ後も、この場所がキッチンになる部屋が多いようです。我が家はコの字のレイアウトにしました。収納が増えましたし、天板に料理本を置いて料理ができるので気に入っています。ゴミ箱は扉の中に仕舞っています」

2面の窓からの眺めを楽しみながら料理ができる明るいキッチン。「夕景や、夜の街の灯りもきれいです」。

2面の窓からの眺めを楽しみながら料理ができる明るいキッチン。「夕景や、夜の街の灯りもきれいです」。琺瑯(ホウロウ)のコンロはリンナイ。艶消しの水栓はtoolbox。ペンダントライトはオルネドフォイユで。

DIYで貼ったタイル。

名古屋モザイクのタイルをDIYで貼った。

玄関のタイルの色に合わせてオーダーしたMOBLEY WORKSのベンチ。室内ドアはガラスにすることで玄関にも自然光が差し込む。

「建具屋さんに作ってもらった室内ドアはガラス入りです。部屋に入ってすぐに外の景色が見えます」。名古屋モザイクの玄関タイルの色に合わせてオーダーしたMOBLEY WORKSのベンチ。

キッチンのデザインとリンクさせた洗面台。

天板を白にし、キッチンのデザインとリンクさせた洗面台。歯ブラシなどが仕舞える収納扉を作った。ブラケットライトはPFS。

トイレのドアは既存のものを使った。「ドアの上部のガラスのデザインを活かすこともできました」

トイレのドアは既存のものを使った。「ドアの上部のガラスの明り取りのデザインを活かすこともできました」

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