
家族の成長とともに住み替える戸建てからマンションへ
暮らしやすさを叶えるリノベーション
これからの暮らしを見据えた住み替え
昨年、小田急線沿線のターミナル駅から徒歩約10分のマンションを購入し、リノベーションを行ったCさん一家。ご夫妻と大学院生、大学生の息子さん2人の4人家族で、愛犬のタルトちゃんと一緒に、杉並区の戸建てから住み替えた。住み替えを考え始めたきっかけは、お子さんたちの成長だったという。「延床面積100㎡ほどの家でしたが、子どもたちがいずれ独立することも考えると、少し広すぎると感じるようになったんです」とご主人。奥さまも「これから年齢を重ねていくことを考えると、戸建てを維持するよりマンションの方が暮らしやすいと思いました」と振り返る。
もともと夫妻は、ご主人の転勤先だった兵庫県で分譲マンションに暮らした経験があり、その快適さが印象に残っていたという。住み替えにあたっては、立地や面積、設備などの条件を整理しながら物件探しを進めた。なかでも以前から気になっていたのが、このエリアだった。「空が抜けて見える開放感が気に入っていました。駅前で生活に必要なことがほとんど完結するので、年齢を重ねても暮らしやすいと思っていたんです」(ご主人)。さらに、兵庫時代の住まいで床暖房の快適さを実感していたことから、床暖房付きであることも譲れない条件だった。「床暖房付きとなると築20年以内のマンションが中心になりますし、将来的なリセールも考えて70㎡以上を目安に探しました」(ご主人)。
こうして立地や利便性、設備などの条件を絞り込むなかで出会ったのが、築約20年・73㎡のマンションだった。「内見したときに、この部屋ならではの眺望と開放感に惹かれました。以前の戸建ても南向きでしたが、高い位置から眺める景色にはまた違った魅力があって、『ここだな』と思いましたね。翌週には契約していました」(ご主人)。

もともとLDKと6畳の和室だった2室を、一体感のある広々としたLDKへリノベーション。南西向きの大きな窓から、たっぷりと光が入る。

キッチンは、神奈川県のオーダー家具専門店「フリーハンドイマイ(https://www.freehandimai.com/)」に製作を依頼。ステンレス天板のカウンターは使い勝手がよく、食洗機も導入したことで「料理へのハードルがぐっと下がりました」と話す。

キッチン背面の収納は、愛用の食器棚に合わせて幅や奥行きを調整。既存の家具が違和感なく収まるよう計画した。

たくさんの食器や調理器具をすっきり収納できる背面収納。「必要なものがワンアクションで取れるので、本当にストレスがありません」と奥さま。

カウンターキッチン奥の壁には、名古屋モザイクのタイルを採用。素材感豊かなタイルが、美しい表情を添えている。

キッチンの奥にはパントリーを設け、冷蔵庫をはじめとするキッチン家電や食品ストックをまとめて収納できるようにした。

奥行きの浅い収納スペースは物が埋もれにくく、よく使うものをしまうのにちょうどいい。
提案力が決め手となったリノベーション
築約20年のマンションだったため、購入当初からリノベーションを前提に計画を進めた。物件探しを担当したのはご主人、一方でリノベーション会社選びは奥さまが担った。「ネットで調べたり、建築士の知人に相談したりしながら、このエリアの会社を4社ほど比較検討しました」と奥さま。
その中で最終的に依頼先として選んだのが、FINDだ。決め手となったのは、住まいの印象を刷新する提案力だった。特に奥さまが気になっていた木目調のドアについて、既存扉を生かしつつ、印象を刷新するアイデアを提案してくれたという。また、他社では難しいといわれていた玄関タイルの交換についても、対応してもらえた。「こちらの要望やアイデアを一番実現してくれそうだと感じて、最終的にFINDさんにお願いしました」(ご主人)。
間取りは3LDKから2LDKへ変更。LDKに隣接していた和室を取り込むことで、ゆとりあるLDKを実現した。「2つの大きな窓がひと続きになり、実際の面積以上の開放感を感じられるようになりました」と奥さま。あわせて、キッチンまわりの使い勝手と収納力も見直した。窓側を向いていたキッチンは90度向きを変え、リビングと向き合うオープンなレイアウトに変更。さらに、たくさんの食器をすっきり収納できるよう、背面には造作収納を設けている。
収納面では、リビングに新たにウォークインクローゼットを設けたほか、寝室の収納も増設。奥さま自身が持ち物のサイズを測りながら、必要な棚の寸法や収納量をシミュレーションしたという。「何を持っていくか、何を手放すかを整理しながら、棚の奥行きや高さも細かく検討しました。ここは棚にしてほしい、といった要望も具体的にお伝えしました」(奥さま)。

新たに設けたカーテンボックスにリネンのカーテンをオーダーし、内側には日差しを調整できるブラインドを設置した。さらに内窓を採用することで断熱性も向上。「エアコンは真夏以外ほぼ使わなくても快適です。ペットのために室温を気にすることも減り、人間だけでなく犬も快適に過ごしているように感じています」と住み心地のよさを実感している。

住まいのあちこちに花を飾り、季節を感じながら暮らしを楽しんでいる。左手は愛犬・タルトちゃんのケージ。

ダイニングの主役は、北欧ビンテージのテーブルとチェア。その上にはフロスのペンダントライトがやわらかな光を落とす。

リビングのコーナーには、デンマークの照明ブランド・NUURA(ヌーラ)の「MIIRA 4」を採用。職人による吹きガラスのシェードが印象的。

リビングの一角に設けたウォークインクローゼット。シーズンオフの寝具や書類を集約し、収納力を高めた。

奥さまと愛犬・タルトちゃん。新しい住まいにもすぐになじみ、のびのびと毎日を過ごしているという。
光と素材、家具が調和する住まい
ビンテージ家具や作家ものの器などが心地よく調和するインテリアは、奥さまの感性が色濃く反映されている。家具のほとんどは以前の住まいから使っていたもので、新たに購入したのはペンダントライト程度。長年かけて集めてきた家具や雑貨を、引き続き大切に使っている。「前の家では飾る場所がなく、しまい込んでいたものもありました。でもこの家に置いてみたら意外としっくり馴染んで。自分たちの好きなものばかりなので、自然と統一感が生まれました」(奥さま)。
空間の魅力を引き立てているのが、照明計画と素材選びだ。ご夫妻は当初から照明計画にこだわり、ダウンライトを最小限に抑えて、すっきりとした天井を目指した。「前の家はダウンライトがたくさん付いていたので、今回は天井をできるだけシンプルに見せたかったんです。その分、ペンダントライトが映える空間にしたいと思いました」(奥さま)。さらにLDKの壁と天井は珪藻土の塗り壁で仕上げた。FINDの設計士・笠原さんは「光がやわらかく反射し、空間全体が落ち着いた雰囲気になるよう計画しました」と話す。
住み始めてからは、ゆったりとしたダイニングに友人を迎える機会も増えたという。「家なら時間を気にせずゆっくり話せますし、『よかったらうちに来て』と言えるようになりました。広いキッチンもみんなに好評です」(奥さま)。
子どもたちの成長をきっかけに始まった、住み替えとリノベーション。好きなものに囲まれ、家族や友人と語らい、日々の時間を楽しむ。家族のこれからに寄り添う住まいは、毎日をより豊かに過ごす場となっていた。

主寝室の左手には新たに収納を設け、暮らしに必要な収納量をしっかり確保。

廊下から主寝室を見る。既存の収納に加え、奥に新たな収納を設けた。

新設した収納は容量もたっぷり。衣類や日用品をまとめてしまえるよう計画している。

大学生の次男の部屋。

明るく清潔感のある洗面室。

白で統一した、すっきりとした印象のトイレ。

玄関ホールからLDKを見る。床タイルやドアも一新し、住まいの第一印象を明るく爽やかに整えた。








