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整理収納アドバイザーのアイデアPart2快適に暮らしながら
美しさを保つコツとは

入ったときの目線の先を大切に

システマチックに整理収納することよりも、使いたいものを使う場所に“ちょい置き”することで、生活をスムーズにしている、という整理収納アドバイザーの村上直子さん。その様子はPart1でお伝えした通り。けれど、“ちょい置き”を実践しながら、お店のディスプレイのように美しく整っているのが不思議なところ。Part2では、村上さんの美しい空間を創り上げるテクニックについて伺った。
 

「まず家は、入ってきたときの印象が大事なので、お客さんの目線に立って考えます。ドアを開けて直線上に見える位置を、意識的にディスプレイしています」。
出迎えるのは古道具屋さんで見つけたというノスタルジックな下駄箱。その上にはグリーンなどをいつも絶やさないようにしている。
「生活感を感じさせるものは見えない位置に置いています。例えば鍵置き場は、死角になるドア側に設けています」。
リビングに設置したワークスペースも、やはり書類などが溢れて生活感が出てしまうため、リノベーションの際、あえて死角に配置したそう。
「部屋に入ってすぐ目に飛び込む位置には、journal standard Furnitureのキャビネットを置いています。でもこれ、実は中に生活2軍のものばかり入れているんです。あまり引出しを開けることがないので、2軍はここにしまうのがベストなので。1軍はすぐ手に取れる位置に置いています」。
子どもたちの必需品であるスナック類は、いつもカゴに入れて床の上にスタンバイ。蓋を閉じていれば、インテリアに同化する。

部屋に入って、最初に目に飛び込むのがこのダイニング。ワークスペース、クローゼットはこの位置から死角になる場所にある。
部屋に入って、最初に目に飛び込むのがこのダイニング。ワークスペース、クローゼットはこの位置から死角になる場所にある。
リビングにインダストリアルな雰囲気をプラスしているjournal standard Furnitureのキャビネット。実は生活2軍のものの保管庫。
リビングにインダストリアルな雰囲気をプラスしているjournal standard Furnitureのキャビネット。実は生活2軍のものの保管庫。
化粧品のストックやマスク、旅行グッズなどを引出しに。「場所を有効に使えます」。 
化粧品のストックやマスク、旅行グッズなどを引出しに。「場所を有効に使えます」。 
お子さんのおやつはいちばん便利な場所にちょい置き。蓋さえ閉じれば目にうるさくない。
お子さんのおやつはいちばん便利な場所にちょい置き。蓋さえ閉じれば目にうるさくない。
鍵置き場は玄関を入ったときに死角になる位置に。鏡の下は、靴の仮置き場。欲張って何足も置かず、上には植物などを飾ると生活感をカバーできる。
鍵置き場は玄関を入ったときに死角になる位置に。鏡の下は、靴の仮置き場。欲張って何足も置かず、上には植物などを飾ると生活感をカバーできる。
玄関の正面は特に美しく見えるように。古道具にグリーン、お気に入りの雑貨をアレンジ。ニッチも設けてディスプレイを楽しんでいる。
玄関の正面は特に美しく見えるように。古道具にグリーン、お気に入りの雑貨をアレンジ。ニッチも設けてディスプレイを楽しんでいる。

自由な発想でアイテムを活用

「子どもの本を見せたくなかったんです」。
という子ども部屋は、本棚の代わりに引出し式の棚をセレクト。座ったまま本を手に取ることができて、お子さんにも好評なのだという。
「文房具などはごちゃついて見えるので、机の前に有孔ボードを張って、小物を使って整理させています。ワンアクションで手に取れるのも利点です」。
Ipadやスマホなど、コードが邪魔なもののために、ベッド脇の壁には専用のスタンドを村上さんが取り付けた。
「アラーム機能で目覚ましにもしているので、この位置がちょうどいいんです」。
マンガを収納するラックにはガーデングッズを使用。本来用途の違うものも上手に活用されている。
「ガーデン用はお庭で、などと縛られずに、いろんなシーンで活用することで、収納のアイデアも広がりますよ」。
柔軟な発想が、絵になる空間を生んでいるようだ。
必要なものを手に取りやすい場所に収めながら、美しく整えられた子ども部屋。本棚の代わりに引出し式のキャビネットにしたことで、見た目すっきり。
必要なものを手に取りやすい場所に収めながら、美しく整えられた子ども部屋。本棚の代わりに引出し式のキャビネットにしたことで、見た目すっきり。
引出しを引き出すと、座って机に向かいながらすぐに本に手が届く。
引出しを引き出すと、座って机に向かいながらすぐに本に手が届く。
有孔ボードを活用。学校のプリントなどがいつも確認できて便利。
有孔ボードを活用。学校のプリントなどがいつも確認できて便利。
ベッド脇の壁に電子機器置き場を設置。あちこちに散らばるのを防いでいる。
ベッド脇の壁に電子機器置き場を設置。あちこちに散らばるのを防いでいる。

WICをカスタマイズ

最後に、ウォークインクローゼットを拝見。2階の小部屋に、IKEAのバーなどをDIYで取り付けて村上さんご夫妻のクローゼットに。
「シャツなどトップスは上段、ズボンなどは下段と、サイズや形、用途で分けられるようカスタマイズしました。ワンアクションで取り出せるように収めています」。
季節外のブーツや、日常使いしない靴も、中身の見えるケースに入れて上段へ。
「扉のついた棚はブティック置きにして、選びやすくしています。オールシーズンのものをここに収めているので衣替えもなし。そして増えたら捨てるようにしているので、家の中にこれ以上ものが溢れることがありません」。
出すものとしまうものを分け、出すものは手に取りやすく、かつ美しく。工夫を重ねることが快適な暮らしにつながっているようだ。
トップスは上段、ボトムスは下段と分けることで使いやすく。
トップスは上段、ボトムスは下段と分けることで使いやすく。
バッグやスカーフなどもここに。ひと目で分かるように。
バッグやスカーフなどもここに。ひと目で分かるように。
ハンガーは同じものを揃えることですっきり収まる。
ハンガーは同じものを揃えることですっきり収まる。
IKEAのラックを設置。ワンアクションで取り出せる。
IKEAのラックを設置。ワンアクションで取り出せる。
整理収納アドバイザー・村上直子さん。インテリアや収納のアイデアを各メディアで紹介するほか、セミナーやイベントも開催。著書に「子どもとすっきり暮らすシンプル収納ルール」(PHP研究所)がある。
整理収納アドバイザー・村上直子さん。インテリアや収納のアイデアを各メディアで紹介するほか、セミナーやイベントも開催。著書に「子どもとすっきり暮らすシンプル収納ルール」(PHP研究所)がある。