![140㎡超メゾネットを贅沢に住まう モダンと癒しが溶け合う グリーンに満ちた暮らし 140㎡超メゾネットを贅沢に住まう モダンと癒しが溶け合う グリーンに満ちた暮らし](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111850/231009nam-1000x600.jpg)
140㎡超メゾネットを贅沢に住まうモダンと癒しが溶け合う
グリーンに満ちた暮らし
緑豊かな郊外の街へ
都心の賃貸デザイナーズマンションから東京郊外へ。築32年のメゾネットタイプのマンションの1室を、生方さんご夫妻はリノベーション。
「コロナで世の中の働き方が変わり、思い切って、軽井沢、熱海などのリゾート地への転居を考えました。そんな中、たまたま見つけたのがここです」。
駅前には商業施設やアウトレットもある、東京のベッドタウン地域。自然豊かな街の、緑のトンネルのような遊歩道を進んだ先に、その住まいは現れる。
「夫の職業柄、100㎡は欲しいと思っていたんです。廊下があり閉じられた空間が多かった4LDKを、なるべくオープンな3LDKに変更しました」。
141㎡の贅沢な空間を、さらにゆとりを持たせた間取りに。メゾネットの上階は、服のデザイナーであるご主人のアトリエと倉庫にし、下の階は生活空間をまとめて、動線を完全に切り分けた。
「水回りなどの位置はそのまま変えずに、空間を塞いでいた仕切りなどを取り除きました。グリーンを育てることは決めていたので、緑が映える空間にすることが理想でしたね」。
![瑞々しいグリーンをハンギング。天井が高かったことも物件を選んだ理由のひとつ。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111734/231009nam-001.jpg)
瑞々しいグリーンをハンギング。天井が高かったことも物件を選んだ理由のひとつ。
![独立型だったキッチンをオープンに、廊下をなくして開放的にした。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111736/231009nam-002.jpg)
独立型だったキッチンをオープンに、廊下をなくして開放的にした。
モルタルのアクセントウォールを
空間のデザインは、もともとインテリア好きだった夫の宏典さんが主導。
「以前住んでいた賃貸が360度ガラス張りのモダンな物件だったんです。面白くて住んでみたのですが、そこで感じたプラス面とマイナス面を、自分たちの住居に反映しました」。
白を基調にしたミニマルなデザインは取り入れつつ、収納が少ないなど、暮らしにくさを感じていた部分は解消するように。
「かっこよさと暮らしやすさを両立させたい、と思っていました。リノベーションは不動産会社に紹介された地元の業者にお願いしたのですが、やりたいことや使いたい素材が決まっていたので、あとは伝えるだけでしたね」。
『Casa Brutus』なども愛読していて、イメージは固まっていたそう。どうしてもやりたかったことのひとつは、剥き出しのコンクリート壁。
「白い空間にコンクリートを組み合わせたくて。でも、いざ仕上げ材を剝がしてみたら壁が汚かったので、モルタルを塗って打ち放し風にしました。継ぎ目を入れないと噓っぽいので、ピッチも決めて指定し、Pコン穴も開けてもらったんです」。
あまりやりすぎないよう、廊下からキッチン前までの壁の一面のみに施し、カラーも明るめにリクエスト。ルイス・ポールセンの照明が似合う、北欧系の空間の中に、工業的なデザインがほどよく溶け込んでいる。
![シンプルでモダンな空間に異素材をミックス。壁紙には、塗り壁のような質感のエコフリースを指定。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111739/231009nam-003.jpg)
シンプルでモダンな空間に異素材をミックス。壁紙には、塗り壁のような質感のエコフリースを指定。
![荒々しくないすぎないように、壁と梁の一部にモルタルを塗装。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111744/231009nam-004.jpg)
荒々しくないすぎないように、壁と梁の一部にモルタルを塗装。
![ピッチ、Pコン穴など、本物らしさにこだわって施工した。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111748/231009nam-005.jpg)
ピッチ、Pコン穴など、本物らしさにこだわって施工した。
![廊下を排し、床全体を同じ素材でつなげた。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111752/231009nam-006.jpg)
廊下を排し、床全体を同じ素材でつなげた。
![ホヤ、コウモリラン、エアプランツなど多種類のグリーンを育てる。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111754/231009nam-007-700x467.jpg)
ホヤ、コウモリラン、エアプランツなど多種類のグリーンを育てる。
フォーカルポイントを意識して
「悩んだのはキッチンのレイアウトです。リビングから冷蔵庫が見えるのがどうしても嫌で」。
仕切りを取ったキッチンは、2列に配置して冷蔵庫を目立たない位置に。家電などはビルトインして、キッチン台上にモノを出さないようにしている。妻・悠さんはさらに、キッチンから見える風景にもこだわった。
「常に立つ位置なので、ここから目に入る景色を意識してグリーンをあしらいました。夫が座るダイニングの位置からも風景を楽しめるように、コーディネートしています」。
悠さんは、リノベーションと同時に整理収納アドバイザーの資格を取得、その後インテリアを学びルームスタイリストとして活動している。
「意識しているのはフォーカルポイントです。LDKに足を踏み入れた時、真っ先に目に入る位置を大切に、3角形を意識してグリーンや雑貨などを配置しています」。
グリーンをハンギングしている天井のダクトレールは2列に並べて、よりインパクトが出るように。グリーンいっぱいの空間は、LDKというよりは明るいサンルームのようだ。
![憧れだった“キッチンに窓”も実現。冷蔵庫はリビングから見えない位置に。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111757/231009nam-008.jpg)
憧れだった“キッチンに窓”も実現。冷蔵庫はリビングから見えない位置に。
![2列に配置したことでコンパクトになったキッチン。コックピットのように、モノに手が届きやすい。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111800/231009nam-009-700x467.jpg)
2列に配置したことでコンパクトになったキッチン。コックピットのように、モノに手が届きやすい。
![シンクに立つと目の前に広がる風景。好きなモノしか目に入らない。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111803/231009nam-010.jpg)
シンクに立つと目の前に広がる風景。好きなモノしか目に入らない。
![奥行きを出して立体的に見せつつ、3角形に配置したディスプレイコーナー。木枠のポスターはロナン・ブルレック。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111808/231009nam-011.jpg)
奥行きを出して立体的に見せつつ、3角形に配置したディスプレイコーナー。木枠のポスターはロナン・ブルレック。
![テーブル上も3角バランスを取り入れてコーディネート。ガラスシェードの照明はルイス・ポールセンのPH2/1 。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111812/231009nam-012.jpg)
テーブル上も3角バランスを取り入れてコーディネート。ガラスシェードの照明はルイス・ポールセンのPH2/1 。
![130〜150cmのシンボルツリーを置くのがスタイリングのコツ。アルカンタレア・オドラータの鉢は「SOLSO」で購入。モルタル壁ともリンクしている。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111814/231009nam-013.jpg)
130〜150cmのシンボルツリーを置くのがスタイリングのコツ。アルカンタレア・オドラータの鉢は「SOLSO」で購入。モルタル壁ともリンクしている。
![ダクトレールは、よりダイナミックに飾れるように2列に配置。ジャングルのように豊かなグリーンに囲まれる。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111817/231009nam-014.jpg)
ダクトレールは、よりダイナミックに飾れるように2列に配置。ジャングルのように豊かなグリーンに囲まれる。
空間を締めるダイニングテーブル
「有機的なグリーンをたくさん飾ることを想定していたので、ダイニングテーブルはこれしかありませんでしたね」。
と悠さんが語るのは、2m50cmもの幅のあるアルミ製のダイニングテーブル。
「床がフローリングの空間に、グリーンをあしらうので、雰囲気を外すために素材感の違うものを取り入れたかったんです。グリーンを飾っているワゴンも鉄製を選びました」。
宏典さんがネットで見て、どうしても入手したくて探したというダイニングテーブルは、その大きさの為、ベランダからの搬入となったそう。
「こだわって選んだものだけを揃えているので満足しています。グリーンの育て方やインテリア、さらに収納方法など、日々色々なことを考えて更新していますが、都心では叶えられなかったと思います」。
宏典さんはギャラリーのようなアトリエで日中過ごし、夜は4歳のお子さんと3人で、2部屋分を1部屋に変更した北向きの静かなベッドルームで就寝。それぞれがそれぞれの過ごし方ができる贅沢な空間で、贅沢な時間を楽しんでいる。
![アルミ製のテーブルは、「マールテンヴァンセーヴェレン」の「T88A」。Yチェアのペーパーコードとの組み合わせが絶妙。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111820/231009nam-015.jpg)
アルミ製のテーブルは、「マールテンヴァンセーヴェレン」の「T88A」。Yチェアのペーパーコードとの組み合わせが絶妙。
![2階にある宏典さんのアトリエ。床のタイルは『Casa Brutus』を見て知ったマリストのイタリア製タイル。1階の水まわりでも使用。鉄製のテーブルは、フランス軍のミリタリーテーブルを再生したもの。テーブルランプはジェルデ。ファッションデザイナーの宏典さんは、インスタグラムで情報を発信。HIROFUMI UBUKATA ARMURE](https://img.tokosie.jp/2023/10/17112411/231009nam-024.jpg)
2階にある宏典さんのアトリエ。床のタイルは「Casa Brutus」を見て知ったマリストのイタリア製タイル。1階の水まわりでも使用。鉄製のテーブルは、フランス軍のミリタリーテーブルを再生したもの。テーブルランプはジェルデ。ファッションデザイナーの宏典さんは、インスタグラムで情報を発信。HIROFUMI UBUKATA ARMURE
![ボビーワゴンの上のテーブルスタンドは、フィリップ・スタルクのボンジュール ベルサイユ。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111828/231009nam-017.jpg)
ボビーワゴンの上のテーブルスタンドは、フィリップ・スタルクのボンジュール ベルサイユ。
![福岡のアトリエ・ヴァンセントで、ヴィンテージのペンダントライトをスタンドライトにリメイク。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111833/231009nam-018.jpg)
福岡のアトリエ・ヴァンセントで、ヴィンテージのペンダントライトをスタンドライトにリメイク。
![ミニマムなアトリエはギャラリーのよう。右はウィリー・グールのプランターベース。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111835/231009nam-019.jpg)
ミニマムなアトリエはギャラリーのよう。右はウィリー・グールのプランターベース。
![人なつっこい愛猫ニコちゃん。リラックスモードで過ごす。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111838/231009nam-020.jpg)
人なつっこい愛猫ニコちゃん。リラックスモードで過ごす。
![静けさに包まれるベッドルーム。2部屋から1部屋に。収納をたっぷり設けた。1](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111841/231009nam-021.jpg)
静けさに包まれるベッドルーム。2部屋から1部屋に。収納をたっぷり設けた。
![北側の窓の向こうにも緑が広がる。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111844/231009nam-022.jpg)
北側の窓の向こうにも緑が広がる。
![生方さんご夫妻。悠さんはインスタグラムで日々の暮らしを綴る。](https://img.tokosie.jp/2023/09/17111847/231009nam-023-700x467.jpg)