在宅ワークが快適なリノベーションガラス戸を閉めれば書斎、
開ければ広々リビング

在宅ワークで、騒音が気になる。

埼玉県内に建つ築40年、総面積64㎡のマンション。結婚3年目のSさんご夫婦は、この物件を購入しフルリノベーションをして１年前から暮らしている。引っ越しのきっかけは、リモートワークになったことだった。
「引っ越す前は駅前にあるILDKの賃貸マンションに住んでいました。コロナで完全在宅ワークになって、家にいる時間が長くなってから、電車の音や街の雑音が気になるようになりました」と話す旦那さん。当初は賃貸マンションへの引っ越しを考えたが、ピンと来る物件に巡り合えず、物件の購入を検討しはじめたそうだ。
「家を買おうと考えるずっと前に、「ゼロリノベ」の見学会へ参加したことがあったんです。ネット広告でたまたま見かけて、リノベってどんなものかな？と興味が湧いて参加しました。いざ買おうとなったとき、そのことを思い出して、「ゼロリノベ」にお願いすることにしました」と続けた。

白と木材をベースに、シルバーをプラスして。

内装のデザインは、白、木材、シルバーの３つの要素を軸に計画した。
「なんとなく白い空間に木材の温かみが映える家にしたいなぁというのは最初からありました。あとはアイランドキッチンに憧れがあったので、色々見た中から「LAアーキテクツ」のステンレスキッチンを選びました。そのシルバーに合うように、白と木材の要素を取り入れました」と、奥様が説明してくれた。
そして、ダイニングキッチン側の床には白いビニールタイルを貼り、リビング側の床はオークの無垢材を使ったフローリングに。その間には３cmの段差を設けた。
「水回りの位置を変えたので、勾配をつけるために少しキッチンの床を上げる必要がありました。せっかくなのでキッチンの床だけではなく、ダイニングテーブルのところまで高さを上げて、部屋の中央を横切る３cmの段差をつくりました。広いリビングダイニングですが、床の素材と段差の変化で空間を緩やかにゾーニングしています」と続けた。

上吊り引き戸でバリアフリーの床に。

この物件を語る上で欠かせないのが、リビングの一角に設けられたガラス張りの書斎だ。
「リビングの一角を引き戸で区切って個室にもできるようにしたいと思っていました。もともと書斎は１畳くらいあればいいと思っていたのですが、せっかく家にいる時間が長くなったので、広めにとってもらいました（旦那さん）」
合計６枚ある書斎の引き戸は、すべて吊り戸になっている。一般的な引き戸は床にレールの溝があるが、つり戸の場合は逆で天井にレールをつける。床に溝がないので、戸を開ければリビングの広さをそのまま感じられるのが利点だ。
「扉を開ければ広いリビングとして使えるし、扉を閉めればもう一つ部屋ができるので、重宝しています。また、ガラス戸なので扉を閉めても暗くならず、日光の入る開放的な個室として使えます(奥様)」
最後に将来について聞いてみた。
「家族が増えることを念頭に入れて、今回のリノベを計画しました。たとえば書斎を子供部屋として使ったり、寝室に畳の小上がりを増設して収納を増やしたり。ライフステージに合わせて、少しずつ手を加えていこうと思っています」と2人、笑顔で締めくくってくれた。